サーバーの最適化

BigFix は効率的に動作し、ネットワーク・リソースには最小限の影響しか及ぼしません。ただし、推奨構成を拡張したインストールでは、割り当てられているサーバーの能力に対してクライアントの数が多すぎる場合があります。最良の解決策は、環境に対して必要な特性を備えたサーバーを選択することです。ただし、一部の環境設定を変更することで、パフォーマンスを向上させることができる場合があります。これらの最適化のほとんどには、スループットと反応性のトレードオフが伴うため、注意して進める必要があります。HCL ソフトウェア・サポートは、ご使用の特定 デプロイメント に対してどのような変更が最適かについて詳しい情報をご提供いたします。

以下に、使用可能な最適化手法の一部を示します。

  • サーバーの負荷を軽減するために、リレー を適用する。これは、BigFix のパフォーマンスと反応性を向上させる最も効果的な方法です。通常、リレーが多ければ多いほど、パフォーマンスはより向上します (概して、500 から 1000 のクライアントに対して 1 つのリレーを使用するのが適切な選択です。専用コンピューターを使用すると、パフォーマンスはさらに向上します)。
  • 「ファイル」>「環境設定」で、クライアントのハートビートの速度を下げる。これにより、クライアントが取得プロパティーを更新するために定期的にディスパッチするメッセージの頻度が低下します。この頻度を下げると、生成されるネットワーク・トラフィックの量が削減されますが、取得プロパティーの適時性も低下します。ただし、クライアントは、ハートビートの設定に関係なく、サーバーから更新 ping を受信するたびに常に最新情報を送信し、また Fixlet が適用対象であることを検出した場合も常に最新情報を送信します。
  • 「ファイル」>「環境設定」で、Fixlet の一覧の更新速度を下げる。これにより、コンソールに表示される情報の更新頻度が低下します。同時に接続する多数のクライアントまたはコンソールがある場合、またはデータベースが非常に大規模な場合、この頻度を下げることで、サーバーの負荷を大幅に軽減できます。複数のコンソール・オペレーターが同時にコンソールを使用する場合、BigFix データベースの負荷を軽減するために、更新速度をデフォルト (15 秒) よりもいくぶん大きい値に設定します。コンソール・オペレーターの数が多い場合、60 秒から 120 秒またはそれ以上の値に変更することを検討します。サーバーで BigFix 管理ツールを使用することで、グローバル最小更新速度を設定できます。
  • データベース管理者が以下の最適化を行うことで支援できる場合があります。
    • BFEnterprise データベースの SQL Server リカバリー・モデルを 「単純トランザクション・ロギング (Simple transaction logging)」 に変更する。
    • Web サーバーとオペレーティング・システムでメモリー不足が発生しないように、SQL Server に割り当てられているメモリーのパーセンテージを 100% から 85% に減らす。

その他のパフォーマンスの推奨事項 については、BigFix サポート・サイトを参照してください。