カスタム・クライアント・ダッシュボードの作成

コンソール内のダッシュボードに類似したカスタム・クライアント・ダッシュボードを作成できます。ダッシュボードは、ローカル・コンピューターを分析し、現在の結果を表示することができる埋め込み関連句を含む HTML ファイルです。ダッシュボードを持つクライアントには、結果のレポートを表示する追加のタブがあります。ダッシュボード・グローバル変数は、許可にかかわらず、他のオペレーターが所有するカスタム・ダッシュボードからアクセスできます。

クライアント・ダッシュボードを作成するには、__BESData フォルダー内に __UISupport (先頭の下線に注意してください) という名前の新規フォルダーを作成する必要があります。これは、クライアント・フォルダーのサブフォルダーであるため、最終的なパス名は次のようになります。

Program Files/BigFix Enterprise/BES Client/__BESData/__UISupport

このフォルダーに、ダッシュボード・ファイル (_dashboard.html) と付随するグラフィック・ファイルを置きます。次にクライアントを起動すると、クライアントはこれらのファイルをインターフェースに取り込んで 「ダッシュボード」 タブに追加します。このタブをクリックすると、ダッシュボードは各関連句の最新の値を計算し、それを表示します。

カスタム・ダッシュボードに対するそれ以上の変更は __UISupport フォルダーで行い、クライアント・コンピューターを再起動することによってプロモートする必要があります。

関連文は、次の形式を使用して、HTML で特殊なタグ内に埋め込まれます。

      <?relevance statement ?>

例えば、時刻を見つけて表示するには、次のようにします。

      <?relevance now ?>

クライアントは、この文を含むページを表示するとき、関連句「now」を評価し、タグの値を置き換えます。次のサンプル HTML では、「Date」という単語を表示し、次に現在の日時を表示します。

<html> 
 <body> 
 Date: <?relevance now ?>
 </body>
</html>

関連度の評価を更新するには、次の行をファイルに追加します。

<html>
 <body>
 Date: <?relevance now ?>
 <A href="cid:load?page=_dashboard.html"> Refresh </A> 
 </body> 
</html>

この 「Refresh」 というリンクによって、ページが再読み込みされます。ページが再読み込みされると、関連句が再評価されます。他の関連式をこのページに追加する方法は、簡単に分かります。

例えば、オペレーティング・システムおよびコンピューター名を表示するには、以下の 2 行を追加します。

<html>
 <body> 
 Date: <?relevance now ?>
 Operating System: <?relevance name of operating system ?> 
 Computer Name: <?relevance computer name ?>
 <A href="cid:load?page=_dashboard.html"> Refresh </A>
 </body> 
</html>

スタイル・シートを使用して、出力のフォーマットを設定できます。プリセット・フォーマット用の、デフォルトのスタイル・シートである offer.css を使用できます。以下の例のダッシュボードは、タイトル、ヘッダー、更新リンク、および取得プロパティー値のセクションで構成されます。

<html>
      <head>
         <link type="text/css" rel="stylesheet" href="offer.css"></link>
         <title>BigFix Dashboard Example</title>
      </head>
      <body> 

       <div class="header">
         <div class="headerTitle">      
             <font size="6"><?relevance computer name ?></font>
         </div>
         <div class="headerCategory"> 
             <font size="1">(Last updated: <?relevance now ?>)</font><BR>
           <div><font size="1">
              <a href="cid:load?page=_dashboard.html">Refresh</a></font>
           </div>
         </div>
       </div>

          <div class="section">
                <div class="sectionHeader">Computer Information</div>
                <div class="subsection">
                    <table>
                        <tr>      
                             <td valign="top">OS: </td>
                             <td><?relevance operating system ?></td>
                        </tr>
                        <tr> 
                           <td valign="top">RAM: </td>
                           <td><?relevance (size of ram)/1048576 ?> MB</td>
                        </tr>
                        <tr> 
                           <td valign="top">DNS Name: </td>
                           <td><?relevance dns name ?></td>
                        </tr>
                    </table>
                </div>
          </div>
    </body>
</html>

offer.css が正しく機能するには、以下のグラフィックス・ファイルが、クライアント・ディレクトリーから __UISupport ディレクトリーにコピーされなければなりません。

      bodyBg.jpg,
      bodyHeaderBg.jpg
      bullet.gif
      sectionHeaderBG.gif 

クライアントから実行された場合、このダッシュボードは以下の出力を生成します。



関連式についてさらに調べるには、「Relevance Language リファレンス」を参照してください。