ステップ 3: ファイルおよびパッケージに関する情報の確認

ソフトウェア・シグニチャーの候補を識別するには、特定のソフトウェア製品がインストールされているコンピューターに存在するファイルおよびパッケージに関する情報を確認します。

ファイルおよびパッケージのシグニチャーの候補

最も効率のよいシグニチャーは、リリースごとに異なる固定サイズを持つファイルに基づくシグニチャー、またはワイルドカード (*) を使用できるパッケージ・データに基づくシグニチャーです。どちらのケースでも、ファイルおよびパッケージ・データは、製品のアンインストール時に削除するか、製品のアップグレード時またはダウングレード時に変更する必要があります。

このようなシグニチャー候補を探す場合は、必ず以下を確認してください。
  • いずれかの製品資料に、ファイルまたはパッケージ・データに基づいて製品のエディションおよびリリースを特定する方法が説明されているかどうか
  • 製品の名前およびバージョンを、ファイル名などによって明確に特定できるかどうか。
  • 次のようなコンポーネント固有のファイルがあるかどうか。
    • バージョン、バージョンの一部、またはサイズが、特定のリリースに固有の実行可能ファイル
    • 名前またはその一部が特定のリリースに固有のファイル
    • 製品名およびバージョンが内容で定義されているファイル
    • 固定サイズのその他のファイル (例えば、製品のリリース番号を含むグラフィック)
    • バージョンまたは固定サイズが設定されたライブラリー
  • アプリケーション固有のパッケージがあるかどうか
以下に基づいたシグニチャーは作成しないでください。
  • 共有ライブラリーまたは外部ライブラリー
  • 別の製品が使用することができるファイル
  • 一般的に使用されるファイル名 (例: readme.txt

使用可能なレポート

以下のいずれかのレポートを使用して、シグニチャーの候補を識別します。
パッケージ・データ
このレポートは、インフラストラクチャー内のコンピューターにインストールされているパッケージについての情報を提供します。シグニチャーとして使用可能なパッケージを見つけるには、レポートをフィルターに掛けて、特定のソフトウェア製品がインストールされているコンピューターからのデータを抽出します。
スキャンされたファイル・データ
レポートには、インフラストラクチャー内のコンピューターで検出されたファイルに関する情報が表示されます。任意のファイル拡張子を持つファイルを使用して、ソフトウェア・シグニチャーを作成できます。
注: シグニチャーとして使用可能なファイルまたはパッケージを見つけるには、レポートをフィルターに掛けて、特定のソフトウェア製品がインストールされているコンピューターからのデータを抽出します。結果をさらに絞り込むには、ソフトウェアがインストールされているディレクトリーへのパス全体またはその一部を指定します。次に、以下の列の情報を確認します。
  • 認識されている - この列には、パッケージ・データやフィルが既存のシグニチャーの一部として認識されていたかどうかが示されます。
  • 10.0.4 以降は削除済み:検出元 - この列には、関連ソフトウェアを検出するのに十分な情報がそのファイルに含まれていたかどうかが示されます。「検出元」列は、BigFix Inventory バージョン 10.0.4 以降は削除されています。「検出元」列を使用した場合は、保存したレポートを再作成する必要があります。
両方の列の値が No の場合、そのファイルはソフトウェアの検出に使用されず、新規ソフトウェア・シグニチャーの作成に使用できます。
認識されないファイル
このレポートは、ご使用のコンピューター・インフラストラクチャーで頻繁に検出されるが、どのシグニチャーとも一致しないファイルのランキングを作成します。詳しくは、こちらを参照してください:使用可能なレポート