カタログの問題

カタログの問題は、新規カタログをダウンロードできないことや、新規カタログを BigFix Inventory にアップロードできないことに関連しています。

「ソフトウェア・カタログの更新」タスクが適用されないためにソフトウェア・カタログをダウンロードできない。
注: 9.2.11 より前の BigFix Inventory バージョンでは、「ソフトウェア・カタログの更新」タスクは関連していません。

BigFix Inventory をインストールすると、ターゲット・コンピューターが新しいソフトウェアに関する情報を BigFix サーバーに送信します。次に BigFix サーバーが、 コンピューターがこのサーバーにリンクされていることを検査します。リンクされている場合、サーバーはカスタム設定 SUA_Server_Path_[user_ID] でマークを付けます。この設定が BigFix Inventory のインストール・パスに設定されていれば、タスクは適用可能です。

特定のコンピューターに対して、この設定が指定されていない場合は、 「ソフトウェア・カタログの更新」タスクを適用できない可能性があります。このコンピューターに BigFix Inventory が確かにインストールされている場合は、この設定を手動で指定してください。
  1. BigFix サーバーにリンクされている BigFix コンソールにログインします。
  2. ナビゲーション・バーで、「コンピューター」をクリックします。
  3. 右上のペインで、BigFix Inventory をインストールしたコンピューターを右クリックし、「コンピューター設定の編集」をクリックします。
  4. 設定値を追加するには、「追加」をクリックします。
  5. 「設定名」で、SUA_Server_Path_[user_ID] を入力します。
    注: [user_ID] は、BigFix Inventory をインストールした Linux ユーザーの ID です。
  6. 「設定値」で、BigFix Inventory のインストール・パスを指定します。
  7. 「OK」をクリックします。
SUA_Server_Path_[user_ID] 設定が適切に設定されていても問題が解消されない場合は、 以下の条件が満たされていることを確認してください。
  • BigFix Inventory サーバーが、単一の静的 IP を持つコンピューターにインストールされている。
  • BigFix Inventory サーバーがインストールされているコンピューターが、ダウンロードされたカタログ・ファイルを解凍できる。
  • 手動でダウンロードしたカタログが /opt/BFI/bfi_catalog ディレクトリーにない。
  • BigFix サーバーが、ポート 9081 を使用して BigFix Inventory サーバーに接続できる。
  • BigFix Inventory サーバーが、ポート 52311 を使用して BigFix サーバーに接続できる。
  • BigFix Inventory サーバーの etc/hosts ファイルに BigFix サーバーの項目がある。
  • BigFix サーバーの etc/hosts ファイルに BigFix Inventory サーバーの項目がある。
  • BigFix サーバーへの接続を構成したときに指定したユーザーが、Fixlet を実行するための正しい権限を持っている。詳しくは、BigFix の資料の「オペレーターの権限」のトピックを参照してください。
BigFix サーバーが BigFix Inventory サーバーに接続できないため、カタログのダウンロードのタスクが失敗する
この問題が発生するには、BigFix サーバーと BigFix Inventory サーバーが別個のネットワークにインストールされていて、それらの IP アドレスの自動検索が正しく機能しない場合です。サーバーの IP アドレスが正しく取得され、サーバー間の通信が動作するようにするには、デフォルト設定を変更し、サーバーの IP アドレスまたはドメイン名を手動で入力します。詳しくは、こちらを参照してください:分離したネットワークでのサーバーの構成
ソフトウェア・カタログ・ファイルをアップロードすると、次のメッセージが表示される。アップロードに失敗しました。アップロードされたファイルは、有効なカタログではないようです。検査すると、ファイルが切り捨てられているようである。
最初にカタログ・ファイルをサーバーからダウンロードするときに遅延が生じると、ダウンロードしたファイルが切り捨てられることがあります。例えば、ファイルの名前変更と保存にかかった時間が 30 秒を超えた場合です。この問題は、ご使用のブラウザーが大容量ファイルのダウンロードをどのように処理するかによって異なります。この問題を解決するには、短時間でファイルを受け入れて保存するか、別のブラウザーを使用してください。
ソフトウェア・ディレクトリーのバックアップが別個の製品であると報告される。
ソフトウェア・ディレクトリーのバックアップをエンドポイントに格納している場合に、 バックアップが別個のソフトウェア・インスタンスであると報告され、誤ったディスカバリーが行われたり、 誤ったライセンス使用量が算出されたりする場合があります。この問題を避けるために、バックアップをスキャンから除外するか、データ圧縮プログラムを使用してバックアップを圧縮 (zip または rar) してください。
カタログのカスタマイズの 2 回目のインポート時に、重複するソフトウェア・コンポーネントが作成される。

固有の ID を含むカスタムのカタログ定義を別の BigFix Inventory インスタンスにインポートした後、シグニチャー XML ファイルで発行者またはベンダーを変更して、そのカタログ定義を再度インポートすると、2 回目のインポート時に、階層内に新規ソフトウェア・コンポーネントが作成されます。シグニチャー定義は、元の階層から削除されます。

この動作は、同じシグニチャー uniqueId を使用することが原因で発生します。カスタムのカタログ定義 XML ファイルで、データベース内に存在するシグニチャー uniqueId が再利用されると、シグニチャーが更新され、新規ソフトウェア・コンポーネントが反映されます。カタログ内のデータを修正するには、最初のカタログ・エントリーを削除して、新規エントリーに必要なデータが含まれるようにするか、別の固有シグニチャー ID を使用して新規カタログを再インポートします。

検出されたソフトウェア・インスタンスの数が、インストールされているインスタンス数より多い。
この問題が起きる可能性があるのは、カスタム・シグニチャーと、BigFix が提供するカタログからのシグニチャーの両方によって製品が検出される場合です。カスタム・シグニチャーを作成し、同じ製品のシグニチャーが後で、BigFix が提供するソフトウェア・カタログと一緒に提供される場合に生じます。カタログは完全に独立しているので、2 つのシグニチャーはマージされません。
これが該当するかどうかを確認するには、以下の手順を実行します。
  1. 上部のナビゲーション・バーで、「レポート」 > Software Installationsをクリックします。
  2. 「レポート・ビューの管理」アイコン「レポート・ビューの管理」アイコンの上にカーソルを移動して、「レポート・ビューの管理」をクリックします。次に、「コンポーネント定義ソース」チェック・ボックスを選択します。
  3. レポートをフィルターに掛けて、検出されたインスタンス数が多すぎた製品を表示します。
  4. 「コンポーネント定義ソース」列にリストされているカタログが、一部のインスタンスには「カスタム」であり、特定の製品の他のインスタンスではその他のタイプであるかどうかを確認します。そうである場合は、この製品のカスタム・シグニチャーを削除します。
検出されたインスタンスの数は、次回のソフトウェア・スキャンとデータのインポート後に正規化されます。
部品番号ファイルをアップロードした後、部品番号が製品と一致しません。
この問題は、古いアプリケーション・データに関連している可能性があります。
  • 部品番号ファイルのアップロード後にデータのインポートが完了したことを確認してください。BigFix Inventory にログインし、「レポート」 > 「部品番号のアップロード」に移動します。「アップロードおよびインポートの履歴」を調べて、最新のアクションの状況を確認してください。インポートが完了したら、成功というマークが付いているはずです。
  • ソフトウェア・カタログの最新バージョンがあるかどうかを確認します。最新バージョンがない場合、ソフトウェア・カタログを最新バージョンに更新します
  • BigFix コンソールの「ソフトウェア・スキャンのステータス」分析で最後のスキャンの日付を確認して、検出されたソフトウェアのリストが最新であることを確認してください 。インベントリ・データを更新するには、「ソフトウェア・スキャンの開始」Fixlet を実行します。「実行」タブの「このアクションを再適用する」チェック・ボックスをクリアして、単一スキャンをセットアップします。
変更を適用した後、部品番号ファイルを再度アップロードして、データのインポートを実行します。
ソフトウェア・カタログのバージョンは、BigFix Inventory および BigFix コンソールでさまざまな形式で表示されます。
カタログ・アップロード・プロセスは自動化されており、カタログ・アップロードをトリガーするタスクは変更されます。これらの変更により、ソフトウェア・カタログを、日付形式で、またはフィックス・パック・バージョンとして表示することができます。バージョンの整合性を確保するには、 BigFix Inventory サーバーを最新バージョンにアップグレードします。
<not set> 値は、「ソフトウェア分類」パネルの「製品名」の下に表示されます。
コンポーネントにソフトウェア・カタログで定義されている製品関係がない場合、製品名は設定されません。コンポーネントは自動的に検出されます。
この問題を解決するには、BigFix ソフトウェア・カタログの最新バージョンが使用されていることを確認してください。
注: ソフトウェア・カタログをアップグレードしても問題が解決しない場合は、関連する製品チームに連絡して、製品の登録を依頼してください。一時的な回避策として、カスタム・バンドルを使用して、新しい関係を作成することができます。詳しくは、こちらを参照してください:コンポーネントの製品への割り当て

新しい IBM ソフトウェア・カタログのコンテンツが見つからない

カタログ・バージョン 10.0.2 以降、ソフトウェア・カタログの更新 Fixlet は、カタログの IBM 以外の部分のみを更新します。カタログの手動アップロードについても同様です。最新のサポートされている IBM カタログ・パーツを入手するには、BigFix Inventory をアップグレードする必要があります。これは、IBM ILMT 9.2.20、https://www.ibm.com/support/pages/node/6223460 と一致しています。

ただし、ソフトウェア・カタログの定義は他のベンダでは変更されず、手動更新は引き続きサポートされます。