インストール手順

BigFix プラットフォーム・バージョン 10 以降に WebUI をインストールするには、以下の手順を実行します。

WebUI インストール用の Fixlet では、Windows システムの場合は SQL Server、Red Hat Enterprise Linux システムの場合は DB2 にデフォルトで設定されます。
注: このタスクは WebUI サービスのみをインストールし、その後、WebUI の残りの部分を自動的にインストールして構成します。このタスクが完了したら、WebUI サービスがインストール後の操作を完了するまで待ってから、実際に WebUI を使用する必要があります。

始める前に:

  • WebUI のデプロイメントおよびハードウェアの要件を確認し、使用する環境の準備が整っていることを確認します。例えば、データベース・アカウント権限が正しくない場合、WebUI は正常に開始しません。
  • V10 の BigFix プラットフォームのインストールを完了してください。詳しくは、「BigFix インストール・ガイド」を参照してください。
  1. BES サポート・サイトで、ルート・サーバーのバージョンに関連する Fixlet「Install BigFix WebUIService」を見つけます。例えば、プラットフォームのバージョン 10 を実行している場合、Fixlet 「Install BigFix WebUI Service (Version 10)」を使用します。
  2. WebUI をインストールするサーバーのホスト名または IP アドレスを用意しておきます。
    • WebUI のデフォルトのインストール・ディレクトリーは、以下のとおりです。
      • Windows システムの場合:
        C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES WebUI
      • RHEL システムの場合:
        /var/opt/BESWebUI and /opt/BESWebUI
  3. デフォルトを使用しない場合は、WebUI のターゲット・ドライブとディレクトリーを用意しておきます。
    • Windows システムでは、指定したターゲットが自動的に作成されます。
    • Red Hat Linux システムでは、以下の手順を実行します。
      1. ターゲット・ディレクトリーを作成します。
      2. デフォルトのディレクトリーからターゲット・ディレクトリーにシンボリック・リンクを作成します。
  4. WebUI は BigFix サーバー・データベースに直接接続する必要があります。BigFix サーバーがリモート・データベースを使用している場合、WebUI はそのデータベースにも接続します。頻繁にデータベースの資格情報を変更すると、WebUI の初期化に失敗する可能性があります。WebUI データベースへのアクセスに使用するアカウントは、専用にする必要があります。
    注: WebUI インストール後にアカウントのパスワードを変更する場合は、Fixlet「Deploy/Update WebUI Database Configuration」を実行します。この同じ Fixlet を使って、資格情報に起因する初期化の問題も修正できます。
  5. SQL Server を使用している場合は、次の手順を実行します。
    • 「データベース認証タイプの指定」フィールドで適切な値を選択します。
    • Windows 認証を選択した場合は、「データベース・ユーザー名の指定」フィールドに、DOMAIN\username の形式でユーザー名を入力します。ここで DOMAIN は NetBIOS ドメイン名である必要があります。
    • SQL Server 認証を選択した場合は、SQL 資格情報を使用して、「データベース・ユーザー名の指定」フィールドに、プレーンな SQL Server ユーザー名を入力します。デフォルトは sa です。
    • 「BigFix サーバー・データベース・ホストの指定」で、BigFix サーバーのデータベースをホストするコンピューターのホスト名または IP を入力します。このホスト名は DNS 解決が可能なものでなければなりません。
    • 「SQL Server の名前付きインスタンスの指定」フィールドまたは「データベース・ポートの指定」フィールドのいずれかを使用できます。編集する場合は、1 つを選択します。デフォルトのデータベース・インスタンスを使用するには、そのポートを入力します。デフォルトは 1433 です。名前付きデータベース・インスタンスを使用するには、その名前を入力します (SQLEXPRESS など)。
    • 名前付きデータベース・インスタンスに接続することを選択した場合は、「SQL Server の名前付きインスタンスの指定」フィールドにインスタンス名を入力します。
  6. IBM DB2 を使用している場合は、次の手順を実行します。
    • ターゲット・データベース・コンピューターで、DB2 構成パラメーター extended_row_sz が ENABLED に設定されていることを確認します。DB2 10.5 以降、このパラメーターは、デフォルトで有効になっています。ただし、DB2 がバージョン 10.1 以前からアップグレードされている場合は、DISABLED に設定されている場合があります。このパラメーターは手動で変更できます。これはすべての Linux サーバーのインストールで ENABLED に設定する必要があります。そうしないと、WebUI を正常に起動できません。
    • Fixlet で、DB2 データベースのユーザー名とパスワードを指定します。
    • 「BigFix サーバー・データベース・ホストの指定」で、BigFix サーバーのデータベースをホストするコンピューターのホスト名または IP を入力します。このホスト名は DNS 解決が可能なものでなければなりません。
    • 「データベース・ポートの指定」フィールドに DB2 データベース・ポートを入力します。
  7. 以下のポートが使用可能で許可されていることを確認します。
    • デフォルトの HTTP リダイレクト・ポートは 80 です。
    • デフォルトの HTTPS ポートは 443 です。
    • SAML 2.0 を使用している場合、Web レポート・サーバーと BigFix のメイン・サーバーが WebUI サーバーのポート 5000 に接続可能である必要があります。詳しくは、『SAML 2.0 と統合するように BigFix を構成する方法』を参照してください。
    • 内部的には、WebUI はポート 5001 も使用します。WebUI サーバーで使用可能であることを確認してください。
    注: WebUI が別のマシンにインストールされている場合、BigFix のメイン・サーバーの WebUI ポート も許可されていることを確認してください。WebUI ポートの値は、「サーバー・ポート番号 + 4」と計算されています。 サーバー・ポート番号はインストール中に BigFix 管理者による設定が可能で、デフォルト値は 52311 です。したがって、WebUI ポートのデフォルト値は 52315 です。サーバーのポート番号について詳しくは、『ステップ 2 - ライセンス証明書の要求とマストヘッドの作成』と『マストヘッド・パラメーターのカスタマイズ』(Windows または Linux での root サーバーのインストール) を参照してください。
  8. WebUI をリモート・サーバーにインストールし、WebUI が SAML と一緒に動作するように構成するには、BigFix serverコンピューターの_WebUI_AppServer_Hostnameキーを WebUI のインストール先コンピューターのホスト名に設定する必要があります。
  9. Fixlet をデプロイします。
V10 用 WebUI インストール Fixlet の画像
V10 用 WebUI インストール Fixlet の画像

インストール後の注:

  • Fixlet が失敗した場合は、Fixlet が生成してターゲット・マシンに送信した証明書を取り消してください。
  • MSSQL サーバーに対して暗号化を有効にした場合は、リモート WebUI サーバーにクライアント設定 _WebUIAppEnv_MSSQL_CXN_ENCRYPT = 1 を適用する必要があります。
  • WebUI を Linux マシンにインストールしている場合、ローカライズされたメッセージをすべて正しく、WebUI がインストールされたマシンに表示するには、クライアント設定_WebUIAppEnv_LANGを作成し、優先言語を、例えば日本語の場合は、「ja_JP.UTF-8」と設定します。
  • Fixlet が成功した場合は、ルート・サーバーと WebUI の間で通信できるように、ルート・サーバー上の WebUI ポートが使用されます。2 台のマシン間のすべてのネットワーク・ファイアウォールでも WebUI ポートの使用が許可されている必要があります。
  • リモート・マシン上で WebUI プロセスを開始、停止、および再開するには、Windows では services.msc、Red Hat Linux では端末を使用します。WebUI プロセスが停止している場合は、Fixlet 2562 - BES WebUI Service not Started を使用して WebUI を開始することもできます。