アプリケーション更新の管理

アプリケーションの更新は、Application Update Manager を使用して管理できます。

Application Update Manager を使用すると、次のことができます。

  • 各 WebUI アプリケーションのバージョン情報を表示する
  • 使用可能な更新を表示して適用する
  • WebUI サイトの収集を随時実行する
  • AutoUpdate 設定を表示する

Update Manager を表示するには、ナビゲーション・バーの「設定」アイコンをクリックします。このアイコンが表示されるのはマスター・オペレーターだけです。

Application Update Manager の画像。これを開くには、ナビゲーション・バー右側の「ログアウト」アイコンの横にある「設定」アイコンをクリックします。

バージョン番号はアプリケーションのサイトを反映しています。例えばパッチ・アプリケーションは、WebUI のパッチ・サイトにあります。WebUI アプリケーション本体 (共通アプリケーションとログイン・アプリケーションを含む) は、「共通」サイトにあります。

バージョン 9.5.7 以降の BigFix プラットフォームでは、Update Manager に「収集」ボタンが表示されます。V9.5.7 では BigFix サーバーが新しいバージョンの WebUI があるかどうかを 6 時間ごとにチェックします。前回の収集後に公開された新しいバージョンは「収集」ボタンを使用して取得します。

アプリケーションを更新するときは、アプリケーション、選択した更新、以前の更新のすべてが適用されます。更新対象のアプリケーションが、まだ使用可能でない別のアプリケーションのバージョンに依存している場合は、内部依存関係チェックにより、そのアプリケーションを更新できなくなります。例えば、WebUI パッチ・アプリケーションのあるバージョンが、まだリリースされていない共通アプリケーションの機能に依存している場合は、そのパッチ・アプリケーションのバージョンをインストールできません。

更新の実行中も、WebUI サービスは引き続き使用可能です。アプリケーションを更新するには、

  1. 「選択」をクリックします。更新後に実行されるバージョンを示す確認ダイアログが表示されます。
  2. 「今すぐ更新」をクリックして操作を完了するか、「キャンセル」をクリックして Update Manager に戻ります。

    WebUI Common アプリケーションを更新している場合には、WebUI サービスが自動的に再開することを考慮に入れてください。

Update Manager の詳細な画像。
注意
  • 更新が適用されたあと、以前のバージョンにはロール・バックできません。
  • AutoUpdate がオンで、遅延期間が 0 に設定されている場合は、Update Manager 内の使用可能な更新の数も 0 になります。これは、更新が自動的に適用されるからです。AutoUpdate がオンで、遅延期間が 30 日に設定されている場合は、使用可能な更新の数が 30 日前までさかのぼって表示されます。これは、30 日よりも前の更新が既に適用されているからです。
  • AutoUpdate がオフの場合は、使用可能な更新の数が無期限にさかのぼって表示されます。
  • WebUI Common アプリケーションの更新後に WebUI サービスを在席で再開できるのは、パッチ 2 以降のみです。

AutoUpdate と AutoUpdateDelay

AutoUpdate 機能を使用すると、新バージョンの WebUI アプリケーションが使用可能になったと同時に、自動的に適用されます。AutoUpdate が有効な間は、WebUI アプリケーションの更新が自動的に適用されます。AutoUpdate が無効のときは、WebUI アプリケーションの更新を手動で適用する必要があります。AutoUpdate がオンになっているときは、AutoUpdateDelay 設定を使用して、自動更新のタイミングを制御できます。更新を直ちにインストールする (更新の遅延 = 0 日間) か、更新を最大 30 日間遅らせるように設定できます。自動更新を遅らせる理由には、次のようなものがあります。

  • 新機能によって変更される手順を更新する時間をとる
  • 実動システムをインストールする前に、テスト・デプロイメントで新バージョンのアプリケーションを試用する
  • 特定のバージョンの WebUI を前述の理由、もしくはその他の理由でそのまま使用する

WebUI をインストールするとき、デフォルトでは AutoUpdate 機能はオンに、AutoUpdateDelay のデフォルトは 0 日間に設定されています。WebUI サービスのインストール先コンピューターで AutoUpdate と AutoUpdateDelay の設定を調整するには、BigFix コンソールを使用します。

  1. BigFix コンソールで、「コンピューター」を選択します。
  2. WebUI サーバー (BigFix サーバーまたはリモート・マシン) を右クリックします。
  3. 「コンピューター設定の編集」を選択します。
  4. 変更する設定を選択します。
    • AutoUpdate を使用するには、_WebUIAppEnv_APP_UPDATE_ENABLE_AUTOを選択します。1 に設定すると、WebUI アプリケーションが、保留サイト・キャッシュにある最新バージョンに自動的に更新されます。0 に設定すると、AutoUpdate がオフになります。
    • AutoUpdateDelay を使用するには、_WebUIAppEnv_APP_UPDATE_DELAY_DAYSを選択します。ある更新から次の更新までに待機する日数を入力します。遅延範囲は 0 日から 30日で、デフォルトは 0 日です。
注: WebUI のインストール後に、AutoUpdate と AutoUpdateDelay のデフォルトを初めて変更するときは、これらの設定を更新するのではなく、以下で指定したクライアント設定を追加します。初めて設定を追加するときは、手順のステップ 3 で、「コンピューター設定の編集」ではなく「コンピューター設定の追加」を選択して、必要な設定名と値を入力します。次に AutoUpdate と AutoUpdateDelay の設定に変更を加えるときは、「コンピューター設定の編集」オプションを使用します。

災害復旧

ご使用の環境でシステム・クラッシュの発生後に特定バージョンの WebUI アプリケーションをすばやくリストアするには、WebUI サーバー上の WebUI フォルダーにある Sites フォルダーと Pending Sites フォルダーの定期的なバックアップをスケジュールしてください。Sites フォルダーには、現在実行中の WebUI アプリケーションのバージョンが保管されます。(Sites フォルダー内の) Pending Sites フォルダーには、入手可能な未インストールのバージョンが保管されます。

  • バックアップを使用してシステムをリストアするには、バックアップ・ファイルを Sites フォルダーと Pending Sites フォルダーにドロップします。
  • クラッシュの発生後に最新バージョンの WebUI アプリケーションを使用するには、WebUI サーバーを再起動します。
  • クラッシュの発生前に使用していた各アプリケーションの最新バージョンのリストを生成するには、以下の関連文を使用してダッシュボード変数を確認します。
    shared variable (WebUIAppAdmin, Current_Sites)

バックアップを使用できなくなった場合は、テクニカル・サポートにお問い合わせください。テクニカル・サポートは追加のオプションを提供できます。