IBM 仮想プロセッサー・コア (VPC)

9.2.11 から使用可能。IBM 仮想プロセッサー・コア (VPC) は、BigFix 製品のライセンス・コストを求めるために使用される計測単位です。これは、対象となる製品で使用できる仮想コア (vCPU) の数に基づきます。vCPU は、仮想マシンか、または物理プロセッサー・コア (サーバーが仮想マシン用のパーティション化されていない場合) に割り当てられている仮想コアです。

シナリオ

以下のシナリオでは、vCPU の数がさまざまな環境でどのようにカウントされるかについて説明します。これらの計算はサンプル値に基づくものであり、あくまで例として参照してください。

シナリオ 1: 物理サーバー上の VPC
IBM MQ ソフトウェアが、2 つのプロセッサーを搭載したサーバーにインストールされています。各プロセッサーには、それぞれ 8 個の物理コアがあり、合計 16 個のコアがあります。ライセンス交付を受けている vCPU の数は 16 です。
フルキャパシティー、1 つのサーバー上の複数の物理コア
シナリオ 2: 2 台の仮想マシン上の VPC

2 つの VM が、2 つのプロセッサーを搭載したサーバーにデプロイされています。各プロセッサーには、それぞれ 8 個の物理コアがあり、合計 16 個のコアがあります。各 VM には、それぞれ 10 個の vCPU が割り当てられています。

WebSphere ソフトウェアが、最初の VM にのみインストールされ、10 個の vCPU にアクセスできます。ライセンス交付を受けている vCPU の数は 10 です。IBM MQ ソフトウェアが、両方の VM にインストールされているため、20 個の vCPU にアクセスできます。物理コアの数が VM に割り当てられている vCPU の数より少ないため、ライセンス交付を受ける vCPU の数が 16 までに制限されています。

サブキャパシティー、2 台の仮想マシン

シナリオ 3: VM マネージャーが定義されていない仮想環境における VPC
重要: このシナリオはサポートされていません。このシナリオは、仮想マシンが使用可能なリソースを制御する VM マネージャーを定義しない場合の結果を説明するために示しています。VPC 使用量を正しく報告するには、VM マネージャーを定義する必要があります。

2 つの VM が、2 つのプロセッサーを搭載したサーバーにデプロイされています。各プロセッサーには、それぞれ 8 個のコアがあり、合計 16 個の物理コアがあります。最初の VM には、12 個の vCPU が割り当てられています。2 つ目の VM には、10 個の vCPU が割り当てられています。合計 22 個の vCPU があります。どちらの VM にも IBM MQ ソフトウェアがインストールされています。

キャパシティー、VM マネージャーなし

VM マネージャーへの接続が定義されていない場合、BigFix Inventory は、VM がデプロイされているサーバー上のソケット数や物理コア数に関する情報にアクセスできません。同製品がアクセスできるのは、各 VM に割り当てられている vCPU 数に関する情報だけです。IBM MQ ソフトウェアがアクセス権限を持つ vCPU の合計数は、サーバー上で使用可能な物理コアの数を超えています。

VM マネージャーへの接続が定義されていない場合、ライセンスに対する vCPU 数は 22 個です。VM マネージャーへの接続が定義されている場合、22 個の vCPU は 16 個の物理コアに制限されるため、ライセンスに対する vCPU 数は 16 個になります。