IBM リソース・バリュー・ユニット (RVU MAPC)

IBM リソース・バリュー・ユニット (RVU MAPC) は、製品で使用可能なアクティブ化されたプロセッサー・コアの数に基づくライセンス・メトリック単位です。アクティブなプロセッサー・コアとは、そのプロセッサー・コアのキャパシティーを仮想化テクノロジーによって制限できるかどうかに関係なく、製品で管理または使用されるコアのことです。

リソース・バリュー・ユニット・ライセンス・タイプ

IBM RVU MAPC ライセンスは、フルキャパシティーまたはサブキャパシティーにすることができます。フルキャパシティー・ライセンスは、製品が管理または使用する物理環境内の RVU の最大数としてカウントされます。

サブキャパシティー・ライセンスは、仮想化環境でのみ使用可能です。これは、物理サーバー上の合計 RVU 数ではなく、製品がインストールされている VM で使用可能な最大 RVU 数としてカウントされます。

リソース・バリュー・ユニット層テーブル

RVU 層テーブルには、アクティブ化されたプロセッサー・コアの数に固有の係数が示されます。アクティブ化されたプロセッサーの数が増えるほど、係数が低くなり、このためプロセッサー・コアごとに必要になる RVU の数が少なくなります。

1. アクティブなプロセッサー・コアの RVU 層テーブル

アクティブ化されたプロセッサー・コア 係数
1 0 ~ 2,500 1.00
2 2,501 ~ 10,000 0.80
3 10,001 ~ 50,000 0.60
4 50,001 ~ 150,000 0.40
5 150,001 超 0.20

ある製品では、45,000 のアクティブ化されたプロセッサー・コアにアクセスできます。この数量は、RVU 層テーブルに基づいて層に分けられます。各層に分類されるコアの数に、その層に適用可能係数が乗算されます。値を合計して、必要な RVU の合計数を求めます。以下の表は、この製品で必要な RVU の数を取得する方法を示しています。
2. 各数量の層に分割されたアクティブなプロセッサー・コア

層内の管理対象コアの数 計算
1 2,500 2,500 x 1.00 = 2,500
2 7,500 7,500 x 0.80 = 6,000
3 35,000 35,000 x 0.60 = 21,000
合計 45,000 29,500