Microsoft シングルおよびデュアル物理プロセッサー

9.2.8 から使用可能。「Microsoft シングル物理プロセッサー」および「Microsoft デュアル物理プロセッサー」メトリックは、Microsoft 製品のライセンス・コストを判別するために使用します。これらは、ソフトウェアがインストールされているホストにデプロイされているアクティブな物理プロセッサーの数に基づきます。ソフトウェアが複数のホストにインストールされている場合は、すべてのホストのすべてのアクティブなプロセッサーが、メトリック使用状況に寄与します。

「Microsoft シングル物理プロセッサー」メトリックは、単一の物理プロセッサーをカバーします。「Microsoft デュアル物理プロセッサー」ライセンスは、最大で 2 つの物理プロセッサーをカバーします。BigFix Inventory は、ライセンスではなく、プロセッサーの数を報告します。そのため、プロセッサーの数は、偶数に切り上げられます。

デフォルトでは、両方のメトリックの計算では、過去 90 日間のデータが考慮されます。これは、Microsoft のライセンス交付ルールでは、90 日に 1 回よりも高い頻度でのライセンスのマイグレーションが許可されないためです。データが計算される期間を変更するには、「管理」 > 「サーバー詳細設定」に移動し、ニーズに従って、historical_period_for_microsoft_metrics パラメーターの値を変更します。

サポートされるソフトウェア

  • 「Microsoft シングル物理プロセッサー」メトリックのレポートは、Windows Server 2008 R2 Datacenter でサポートされます。
  • 「Microsoft デュアル物理プロセッサー」メトリックのレポートは、Windows Server 2012 Datacenter または Windows Server 2012 R2 Datacenter でサポートされます。

要件

現在の環境内のすべての仮想マシンについて VM マネージャーを定義する必要があります。特定のホストに対して VM マネージャーが定義されていない場合、そのホスト上のプロセッサーの数は 0 としてカウントされます。その結果、ライセンスの使用量が実際よりも少なくカウントされる場合があります。VM マネージャーが定義されていないホストで、2 つのメトリックのいずれかを持つ製品のコンポーネントが検出された場合は、「すべてのメトリック」レポートで警告記号 () が表示されます。これは、計算が正しくないことを示しています。
注: この警告は、ユーザー・インターフェース上にのみ表示されます。CSV バージョンと PDF バージョンの「すべてのメトリック」レポートには表示されません。

制限

ソフトウェアが検出されたコンピューターを削除すると、ユーザー・インターフェース上で、サーバー・キャパシティーに関連するレポート列に「<no data>」と表示されます。メトリックのピーク値に寄与したコンピューターに関する情報は、そのコンピューターが削除されているかどうかにかかわらず、監査スナップショットで確認することができます。

例 1: 2 つの物理サーバー上にソフトウェアがデプロイされている場合
Microsoft Windows Server 2012 Datacenter が、2 つの物理コンピューターにインストールされていて、それぞれ 4 つのプロセッサーがあります。メトリック使用状況は 8 です。
例 2: ホスト間でマイグレーションされた 1 つの仮想マシン上にソフトウェアがデプロイされている場合
Microsoft Windows Server 2012 Datacenter が、2 つのプロセッサーを持つホストで稼働している 1 つの仮想マシンにインストールされています。ソフトウェア・ディスカバリーから 90 日以内の期間に、仮想マシンが、同じく 2 つのプロセッサーを持つ別のホストにマイグレーションされました。2 つのホストのプロセッサーの数が加算されます。メトリック使用状況は 4 です。
1. マイグレーションされた仮想マシンのデュアル物理プロセッサー・メトリックの使用状況
ホスト 1 ホスト 2
物理プロセッサー 2 2
メトリック使用状況 4