Oracle プロセッサー・コア

9.2.8 から使用可能。 「Oracle プロセッサー・コア」メトリックは、Oracle 製品のライセンス・コストを判別するために使用します。これは、ソフトウェアがインストールされているホストにデプロイされている物理コアの数に適切なプロセッサー・コア係数を乗算した数に基づきます。ソフトウェアが複数のホストにインストールされている場合、同じコア係数を適用する必要があるすべてのコアが加算されます。その後、係数が適用され、メトリック使用状況が計算されます。

デフォルトでは、係数 0.5 がすべてのサーバーに適用されます。コア数にコア係数を乗算した結果が整数でない場合は、コア係数レベルで切り上げられます。プロセッサーで別のコア係数が必要な場合は、ユーザー・インターフェースを使用するか、REST API を使用して、値を調整できます。

サポートされるソフトウェア

このメトリックのレポートは、Oracle Database (Enterprise Edition) のすべての検出可能バージョンでサポートされます。

要件

現在の環境内のすべての仮想マシンについて VM マネージャーを定義する必要があります。VM マネージャーが特定のホストに対して定義されていない場合、コアの数は、仮想マシンのレベルでカウントされます。結果として、ライセンス使用状況が正しく計算されないことがあります。VM マネージャーが定義されていないホストで、「Oracle プロセッサー・コア」メトリックを持つ製品のコンポーネントが検出された場合は、「すべてのメトリック」レポートで警告記号 () が表示されます。これは、計算が正しくないことを示しています。
注: この警告は、ユーザー・インターフェース上にのみ表示されます。CSV バージョンと PDF バージョンの「すべてのメトリック」レポートには表示されません。

VMware では、仮想マシンがクラスターの場合、メトリック使用状況は、物理サーバーではなく、クラスター内のコア数に基づいてカウントされます。クラスター・コアの正しいカウントを得るには、「管理」 > 「サーバー詳細設定」に移動し、storeHwDataForAllVMManagerNodes パラメーターの値を true に設定します。そうしないと、BigFix クライアントがインストールされているホストのみが、クラスター・コアのカウントに組み込まれます。

制限

計算では、アクティブなソケットのみが考慮されます。

例 1: さまざまなコア係数を必要とする複数のサーバーにソフトウェアがインストールされている場合
Oracle Database Enterprise Edition が、以下の 6 つのサーバーにインストールされています。
  • コア係数 0.75 を適用する必要がある 2 つのコアを持つ 1 つのサーバー
  • コア係数 0.75 を適用する必要があるそれぞれ 1 つずつコアを持つ 4 つのサーバー
  • 係数 0.5 を適用する必要がある 1 つのコアを持つ 1 つのサーバー
同じコア係数を必要とするすべてのコアが加算されてから、係数が適用されます。次に、各コア係数レベルで得られた値が切り上げられてから、加算されます。メトリック使用状況は 6 です。
1. さまざまなコア係数を必要とする複数のサーバーでの「Oracle プロセッサー・コア」メトリックの使用状況

複合表の要約

係数 0.75 を必要とするコア 係数 0.5 を必要とするコア
実際のコア数 (1 × 2 コア + 4 × 1 コア) = 6 1 × 1 コア = 1
コア係数を適用した後のコア数 (1 × 2 コア + 4 × 1 コア) × 0.75 = 4.5 1 × 1 コア x 0.5 = 0.5
切り上げ後のコア数 5 1
Total 6