ACL での Web ユーザーによるアクセスの上限の設定

Web ブラウザを使用して HCL Notes® データベースにアクセスするユーザーは、HCL Domino® サーバーでは Notes® クライアントのユーザーと同じようには認識されません。[Web ユーザーによるアクセスの上限] の設定を使用すると、インターネットまたはイントラネットのブラウザのユーザーがデータベースに対して所有できるアクセス権の種類の上限を制御できます。

そして、この設定は、Web ブラウザを使用し、TCP/IP ポートまたは SSL ポートを経由して、匿名で、または名前とパスワードによる認証を受けてサーバーにアクセスするユーザーに適用されます。この設定は、SSL クライアント認証の ID を持ち、SSL ポート経由でインターネット上のデータベースにアクセスするユーザーには適用されません。SSL クライアントのアクセス権を持つユーザーには、データベース ACL で指定されたアクセスレベルが適用されます。

インターネット上の Notes® データベースにアクセスするユーザーは、匿名ユーザーでも、名前とパスワードによる認証を受けたユーザーでも、[Web ユーザーによるアクセスの上限] で指定されているレベル以上のアクセス権は持てません。また、[Web ユーザーによるアクセスの上限] で設定されているアクセス権の方が ACL で設定されているアクセス権よりも少ない場合にのみ、ACL の設定が無視されます。

例えば、Sandra Smith/West/Sales/Acme というユーザーが、Web ブラウザを使用し、ユーザー名とパスワードによる認証が必要なサーバーのデータベースにアクセスする場合を考えてみます。Sandra Smith/West/Sales/Acme に、ACL で [編集者] のアクセス権が割り当てられ、[Web ユーザーによるアクセスの上限] で [読者] のアクセス権が割り当てられている場合、[Web ユーザーによるアクセスの上限] では ACL よりも少ない権限しか与えられていないため、Sandra には [読者] のアクセス権のみが許可され、ACL で割り当てられた権限は無視されます。同じように、データベース ACL で Sandra Smith/West/Sales/Acme に [読者] のアクセス権が割り当てられていて、データベースの [Web ユーザーによるアクセスの上限] が [編集者] に設定されている場合も、Sandra は [読者] でしかアクセスできません。Sandra Smith が Notes® クライアントでデータベースにアクセスする場合には、[Web ユーザーによるアクセスの上限] の設定は無視され [編集者] のアクセス権を与えられます。

デフォルトでは、[編集者] のアクセス権が割り当てられます。フォルダ、ビュー、エージェントの作成などのタスクは、インターネットユーザーには適用されません。

Web ユーザーによるアクセスの上限のレベルを選択するには

  1. データベース ACL で自分に [管理者] のアクセス権が設定されていることを確認します。
  2. 自分のブックマークのページでデータベースアイコンを選択します。
  3. [ファイル] > [アプリケーション] > [アクセス制御] を選択します。
  4. [詳細] をクリックし、[Web ユーザーによるアクセスの上限] リストから最大アクセスレベルを選択します。