ツールからのクライアントの適用

クライアント適用ツールのユーザー・インターフェースを使用したクライアント・コンピューターの適用はサポートされなくなりました。このオプションは、Windows システムでのみ使用可能です。クライアント・コンピューターをインストールするには、コンソールからクライアント適用ツール・ウィザードまたは Fixlet を使用します。

以下の手順を実行してターゲット・コンピューターを適用します。

  1. BigFix クライアント適用ツールは、BigFix コンソールとともにインストールされます。また、このツールは、BES Installers\ClientDeployTool ディレクトリーにある MSI インストーラー・パッケージを使用して個別のシステムにインストールできます。このツールは、「スタート」>「すべてのプログラム」>「BigFix」>「BigFix クライアント適用」から直接起動します。
  2. 表示されるダイアログでは、ターゲットを適用するための次の 2 つの方法が提供されます。
    Active Directory使用してコンピューターを検索する

    このオプションは、Windows ターゲットへのクライアント適用に対してのみ有効です。

    BigFix クライアント・インストール・ツールは Active Directory サーバーにアクセスし、ドメイン内のすべてのコンピューターのリストを取得します。このツールは、各コンピューターをチェックして、クライアントがすでにインストールされているかどうかを確認し、その情報をリスト形式で表示します。

    クライアント適用ツールは、最初に Active Directory サーバーまたは指定のリストからコンピューターのリストを取得し、各コンピューターにクライアント・サービスがすでにインストールされているかどうかをリモートでチェックします。インストールされている場合、「インストール済み」とレポートし、それとともにクライアント・サービスの状況 (「実行中」「停止」など) もレポートします。権限の問題やその他の問題が原因で状況を特定できない場合、「状況が不明」とレポートします。インストールされていない場合、「インストールされていません」とレポートします。ただし、コンピューターとまったく通信できない場合は除きます。その場合は、「応答なし」とレポートします。

    リスト内で指定されたコンピューターを検索する

    このオプションは、Windows ターゲットおよび UNIX ターゲットへのクライアント適用に対して有効です。

    ネットワークでのコンピューター・アドレスの解決方法に基づいて、コンピューター名、IP アドレス範囲、またはホスト名のリストを指定する必要があります。このリストでは、行ごとに 1 つの名前、IP アドレス範囲、またはホスト名を指定する必要があります。このオプションを使用すると、クライアント適用ツールはコンピューターのディスカバーを試行しませんが、代わりに、リストされているすべてのコンピューターへの直接インストールを試行します。
  3. コンピューターへの管理アクセス権限を持つ「ユーザー名」および「パスワード」を入力します。ほとんどの場合、これは、必要なすべての権限を持つドメイン管理者アカウントです。コンピューター・リスト・オプションを使用する場合、管理特権を持つローカル管理者アカウントなど、リモート・コンピューターのローカル・アカウントを指定できます。残りのクライアント適用プロセスでは、このユーザー名およびパスワードが使用されます。このため、アカウントにリモート・コンピューターへの適切なアクセス権限がない場合は、アクセス拒否エラーを受け取ります。
  4. コンピューターのリストが表示されたら、BigFix で管理するコンピューターを、Shift キーまたは Ctrl キーを押しながらクリックして選択します。「次へ」をクリックします。
  5. 選択したコンピューターのリストが表示されます。通常はデフォルトのオプションで十分ですが、「詳細オプション」を選択して、次のインストール・パラメーターを構成することが望ましいです。
    ファイル転送

    このオプションは Windows ターゲットのみに有効です。

    ファイル転送: インストールのためにリモート・サーバーにファイルを「プッシュ」すること、またはローカル・コンピューターからファイルを「プル」することを選択できます。プッシュを許可しないセキュリティー・ポリシーが適用されている場合を除き、ほとんどのケースで、ファイルのプッシュを選択します。
    注: このプル・オプションは、Active Directory ドメインにターゲット・コンピューターが属している場合、およびユーザーがドメイン管理者の資格情報を使用している場合に限り有効です。
    接続方式

    このオプションは Windows ターゲットのみに有効です。

    リモート・コンピューターに接続するには、サービス・コントロール・マネージャー (SCM) を使用することをお勧めします。SCM が動作しない場合は、タスク・スケジューラーを使用してください。
    インストール先のパス

    このオプションは Windows ターゲットのみに有効です。

    クライアントのパスを指定します。またはデフォルトをそのまま使用します (推奨)。
    確認
    インストールが完了するまで待機した後にクライアント・サービスが実行されていることを確認し、インストールが正常に完了したかどうかを識別するには、このチェック・ボックスを選択します。
    カスタム設定
    名前/値のペアの形式でカスタム設定を入力することで、または「ファイルから読み込む」オプションを使用することで、適用対象の各クライアントに 1 つ以上のカスタム設定を追加します。
  6. インストールするクライアントがプロキシー経由で通信する必要がある場合、「プロキシー設定」をクリックしてプロキシー接続を構成します。
    「プロキシー設定」パネルで以下を指定します。
    • ホスト名または IP アドレスと、オプションでプロキシー・マシンと通信するためのポート番号。
    • プロキシー・マシンで定義されているユーザーの資格情報。接続を確立するときに、この資格情報が使用されます。

    クライアントのインストール先の Windows システムの Internet Explorer 構成からプロキシー設定を取得する場合は、「Internet Explorer のプロキシー設定を使用」チェック・ボックスを選択します。このチェック・ボックスは Windows ターゲットに対してのみ有効です。

    プロキシー接続の構成について詳しくは、プロキシー接続のセットアップを参照してください。

    「OK」をクリックしてプロキシー構成を保存します。
  7. インストールを開始するには、「開始」をクリックします。
  8. 完了すると、成功と失敗のログが表示されます。ログ・ファイルについて詳しくは、ログ・ファイルを参照してください。

ツールから非 Windows ターゲット・コンピューターを適用する場合、クライアント適用ツール・インスタンスがインストールされている Windows システムで以下を確認します。
  1. BESClientsCatalog.xml ファイルは C:\Program Files(x86)\BigFix Enterprise\BES Client Deploy\ ディレクトリーに格納されています。
  2. クライアント・イメージを含むパッケージは、C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES Client Deploy\BigFixInstallSource\ClientInstaller ディレクトリーに格納されています。

これらのファイルは、「クライアント適用ツールを使用した BigFix クライアントのインストール (Install BigFix Clients with Client Deploy Tool)」という名前の Fixlet を実行して、ターゲット・コンピューターを少なくとも 1 回適用した後に提供されます。