クライアントのリストア時の重複回避

BigFix クライアントをスナップショットからロールバックまたはリストアした場合、次回クライアントがそれ自体を BigFix サーバーに登録すると、クライアントは新しいコンピューター ID を受け取ります。古いコンピューター ID を持つ BigFix クライアントは、同じコンピューター ID を使用してレポートしないため、非アクティブになります。その結果、BigFix コンソールに同じコンピューターの重複したエントリーが表示されます。さらに、影響を受けるコンピューターは、以下を含むすべての情報を失います: アクション履歴、ディスカバリーなど。

このタスクについて

この状態を回避するために、ID を保持するコンピューターのほかに、いくつかのレジストリー・キーとデータを保存する必要があります。
  1. BigFix クライアント・サービスを停止します。
  2. 以下のデータを保存します。
    1. 以下の場所にある ComputerID のレジストリー・キー値。
      • Windows: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\BigFix\EnterpriseClient\GlobalOptions
      • Linux:/var/opt/BESClient/besclient.config 次のセクション下: Software\BigFix\EnterpriseClient\GlobalOptions
      • MacOS: /Library/Preferences/com.bigfix.BESAgent.plist
    2. BigFix クライアントのデフォルトのインストール・ディレクトリーにある BES Client\KeyStorage フォルダー。
クライアント ID を保持する手順
  1. BigFix サーバーは、BigFix サーバーの ClientIdentityMatch パラメーターが 100 に設定されている場合に、再インストールまたはスナップショットから復元された BigFix クライアントに保存されているデータと一致させることができます。デフォルトでは、このパラメーターは 0 に設定されています。パラメーターの値を変更するには、BigFix サーバーがインストールされているコンピューターに移動し、以下の手順を実行します。
    1. Windows:「スタート」 > 「BigFix 管理ツール」 > 「拡張オプション」に移動し、ClientIdentityMatch パラメーターの値を 100 に設定します。
    2. Linux: 以下のコマンドを実行します。
      ./BESAdmin.sh -setadvancedoptions -sitePvkLocation=/root/backup/license.pvk 
      -sitePvkPassword=pippo000 -update clientIdentityMatch=100
  2. ID を保持するコンピューターに BigFix クライアントをインストールする前に、必ずこのアクションを実行してください。
  3. ID を保持するコンピューターに BigFix クライアントをインストールします。BigFix クライアントのインストールが完了すると、コンピューターは BigFix サーバーに自動的に登録され、固有のコンピューター ID を受け取ります。
  4. BigFix クライアントを停止します。
  5. 次の場所に移動します。
    • Windows: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\BigFix\EnterpriseClient\GlobalOptions
    • Linux:/var/opt/BESClient/besclient.config 次のセクション下: [Software\BigFix\EnterpriseClient\GlobalOptions]
    • MacOS: /Library/Preferences/com.bigfix.BESAgent.plist
    以下のパラメーターの値を削除します。
    • RegCount
    • ComputerID
    • ReportSequenceNumber
  6. BigFix クライアントのデフォルトのインストール・ディレクトリーから、__BESData および KeyStorage フォルダーを削除します。
  7. 前に保存した ComputerID および KeyStorage をリストアします。
  8. BigFix クライアントを開始します。