サンプルの適用シナリオ

以下の適用のシナリオは、実際のケース・スタディーから得られたいくつかの基本的な構成を示しています。

お客様の組織は、ネットワークのサイズ、クラスター間のさまざまな帯域幅制限、およびリレーとサーバーの数に応じて、以下の例のいずれかに類似する可能性があります。主な制約となるのは、CPU の処理能力ではなく、帯域幅です。

各シナリオで、リレーの配分に注意してください。リレーは、帯域幅の面で大幅な改善をもたらしますが、慎重に適用する必要があります (特に、通信が低速である状況の場合)。リレーは、一般に、かなり平坦な階層で最も効率よく機能します。最上位のリレーは、サーバーへの圧力を直接軽減し、その下の層は、負荷を分散するのに役立ちます。ただし、2 層よりも深い階層は、逆効果となる可能性があるため、注意して適用する必要があります。複数の層が必要となるのは、一般にリレーの数が 50 を超える場合のみです。このような場合、最上位層のリレーは、第 2 層の 50 から 200 個程度のリレーにサービスを提供する専用サーバーに適用されます。以下の例は、最も効率の良いネットワーク・レイアウトを導入するために役立ちます。

サーバーを追加すると、負荷を分散して冗長性をもたらすことにより、ネットワークの頑強性を高めることもできます。冗長サーバーを使用すると、フェイルバックとフェイルオーバーを自動化できるため、重大な状況であっても、データ損失を最小限に抑えることができます。

サーバーとリレーを正しく適用すると、どのようなサイズのネットワークにも対応できます。ここに示す例の範囲を超える場合は、 HCLサポート技術者から、その他の構成について支援を受けることができます。