BES クライアントの MSI 編集ツール

BESClientSetupMSI.exe ツールの最新バージョンを使用して、BigFix クライアント MSI パッケージ (BigFixAgent.msi) を以下のように操作できます。

  • 更新されたマストヘッドを MSI パッケージに保管して、BigFix クライアントが BigFix デプロイメントの最新の構成パラメーターを使用して開始できるようにします。
  • BigFix リレー情報を MSI パッケージに保管し、最初の開始時に BigFix クライアントがそのリレーに接続するようにします。リレーが認証リレーの場合、BigFix クライアントが 手動での鍵交換 に使用する必要があるパスワードを指定することもできます。
  • MSI パッケージに保管されているマストヘッドと手動鍵交換パスワードが、指定された値と一致するかどうかを確認します。
値を保管するための BES クライアント MSI 編集ツールの使用法:
BESClientSetupMSI.exe [ /relayserver1 <relay URL> [ /secureregistration <password> ] ] <masthead file path> <client installer path> [ /silent ]
値を検証するための BES クライアント MSI 編集ツールの使用法:
BESClientSetupMSI.exe /verify [ /secureregistration <password> ] <masthead file path> <client installer path> [ /silent ]
各部の意味は以下のとおりです。
  • /relayserver1 <relay URL> はオプションの引数で、BigFix クライアントが最初の開始時に接続する必要がある BigFix リレーに関する情報を保管できるようにします。この引数を指定しない場合、BigFix クライアントはマストヘッドで指定されているとおりに BigFix サーバーへの接続を試行します。
  • /secureregistration <password> はオプションの引数で、指定された BigFix リレーが認証リレーである場合に備え、手動鍵交換のパスワードを保管または検証できます。
  • <masthead file path> は必須の引数で、MSI パッケージに保管または検証するマストヘッド・ファイルの絶対パスまたは相対パスを指定します。
  • <client installer path> は必須の引数で、更新または検証する MSI パッケージの絶対または相対パスを指定します。
  • /silent はオプションの引数で、コマンド結果ウィンドウが表示されないようにします。この引数を使用する場合、コマンドが正常に完了したかどうかを、その終了コードを調べることによって引き続き把握できます。
  • /verify は必須の代替引数で、MSI パッケージに保管されているマストヘッドと手動鍵交換パスワードが指定された値と一致するかどうかを検証できます。
注: 最新のマストヘッド・ファイルを保管する場合は、BigFix サーバー・システム上の C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES Client フォルダーの下にある ActionSite.afxm ファイルを指定することができます。

BES クライアント MSI 編集ツールは、以下を返します。

  • MSI パッケージが正常に更新または検証された場合は 0。
  • 失敗した場合は 0 以外の終了コード。

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使用に関する情報を表示します。

BESClientSetupMSI.exe

マストヘッドを MSI パッケージに保管します。これは、両方が BESClientSetupMSI.exe と同じディレクトリーにある場合に備えるためです。

BESClientSetupMSI.exe masthead.afxm BigFixAgent.msi

上記と同じですが、成功または失敗のメッセージは表示されません。

BESClientSetupMSI.exe masthead.afxm BigFixAgent.msi /silent

指定されたマストヘッドと BigFix リレーを、指定された MSI パッケージに保管します。

BESClientSetupMSI.exe /relayserver1 http://relay_host_or_IP:52311/bfmirror/downloads/ <path>\masthead.afxm <path>\BigFixAgent.msi

指定されたマストヘッド、BigFix リレー、および手動鍵交換パスワードを、指定された MSI パッケージに保管します。

BESClientSetupMSI.exe /relayserver1 http://relay_host_or_IP:52311/bfmirror/downloads/ /secureregistration password <path>\masthead.afxm <path>\BigFixAgent.msi

MSI パッケージに格納されているマストヘッドが指定されたマストヘッドと一致するかどうかを確認します。

BESClientSetupMSI.exe /verify <path>\masthead.afxm <path>\BigFixAgent.msi

指定された MSI パッケージに保存されている手動鍵交換パスワードが「mYp@ssw0rd」であるかどうかを確認します。

BESClientSetupMSI.exe /verify /secureregistration mYp@ssw0rd <path>\masthead.afxm <path>\BigFixAgent.msi