アカウントのプリファレンスのフィールドとオプション

IBM® Notes® のアカウントプリファレンスページには、アカウントのリストと、アカウントの作成、編集、削除を行う場合のオプションが表示されます。Notes® から IBM® Domino® サーバーにアクセスする際に必要な情報は、Notes® name.id ファイルに格納されています。

前のバージョンの Notes® に慣れているユーザーの場合、連絡先を表示して [詳細] > [アカウント] をクリックすることにより、これらのオプションを使用できます。

管理アカウントは鍵型のアイコン付きで列に表示されます。これは、サーバーによって管理され、ユーザーが編集できないということを意味します。管理アカウントについては、Domino® Administrator の製品資料で説明されています。

次のパラメーターは、Notes® のプリファレンスオプションを使用して変更できます。

アカウント名
新しいアカウントや既存のアカウントの名前を指定します。サンプルのアカウント名として、「Instant Messaging」、「アクティビティ」、「文書管理」などがあります。

: 管理者がユーザーポリシーを使用して作成したアカウント名は 変更できません。

説明
アカウントの簡単な説明 (My Personal Mail など) を指定します。
タイプ
HTTP、HTTPS、LDAP、POP3、SMTP、NNTP、IMAP オフライン、IMAP オンラインなど、アカウントの種類を指定します。
サーバー
アカウントが存在するサーバーの URL または Web のアドレスを指定します。URL または Web アドレスの一部として、ポート番号を指定できます。
詳細なプロパティ
[詳細なプロパティ] プリファレンスパネルのオプションには、次のフィールドがあります。
  • 検索タイムアウト
  • 最大結果数
  • 検索ベース
  • メール送信時の名前チェック
  • 単純検索フィルタを使用する
  • ポート番号 (明示的に指定されていない場合は、各アカウントにデフォルトのポート番号が割り当てられます。次の表では、さまざまなアカウントの種類に対するデフォルトのポート番号を示しています)
Notes® 場所
これらのオプションを使用すると、どのロケーションからアカウントにアクセスするかを指定できます。Notes® には、LAN、ケーブル、DSL 接続など、いくつかの異なる方法で接続できるため、Notes® では接続の種類に応じて情報が管理されます。このセクションで説明する [新規アカウント] と [アカウントの編集] の各プリファレンスパネルのオプションには、次のフィールドがあります。
  • * -- 使用可能なすべてのロケーションからアカウントにアクセスできます。
  • ホーム (ネットワークダイヤルアップ) -- ネットワークダイヤルアップサービスを使用して、自宅からアカウントにアクセスできます。
  • ホーム (Notes® ダイレクトダイヤルアップ) -- Notes® のダイレクトダイヤルアップサービスを使用して、自宅からアカウントにアクセスできます。
  • インターネット -- インターネットサービスを使用して、アカウントにアクセスできます。
  • アイランド (スタンドアロン) -- アカウントはオフラインで使用できます。
  • オフィス (ネットワーク接続) -- イーサネットまたはワイヤレス接続を使用して、オフィスからアカウントにアクセスできます。
  • トラベル (Notes® ダイレクトダイヤルアップ) -- Notes® のダイレクトダイヤルアップサービスを使用して、どこからでもアカウントにアクセスできます。

HTTP

HTTP アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

注: HTTP を使用する場合、[サーバー] フィールドの URL が HTTPS で始まることにより、SSL (Secure Sockets Layer の略。インターネット経由で個人的な文書を送信するためのプロトコル) が有効になります。HTTP と HTTPS のデフォルトのポート番号は、それぞれ 80 と 43 です。SSL の場合、[サーバー] フィールドで「https://」を使用します。
1. HTTP プリファレンスと x 値
詳細なプロパティ 指定できる値
認証 URL /wps/j_security_check などのテキスト値
認証の種類 [HTTP 基本] (デフォルト)、[J2EE フォーム (拡張)]、[ユーザー名トークン (拡張)]

LDAP

LDAP アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

2. LDAP プリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
検索タイムアウト 60 (秒) (デフォルト)
最大結果数 100 (デフォルト)
検索ベース カンマ区切りの文字列

識別名 (DN) として定義されている検索ベースを、検索の始点として指定。ディレクトリの最下層の分岐レベルに検索ベースを設定すると、検索速度が上がる。

メール送信時の名前チェック [はい]、[いいえ] (デフォルト)
単純検索フィルタを使用する [はい]、[いいえ] (デフォルト)
ポート番号 389 (デフォルト)

LDAP (SSL 有効)

LDAP (SSL 有効) アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

3. LDAP (SSL 有効) プリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
検索タイムアウト 60 (秒) (デフォルト)
最大結果数 100 (デフォルト)
検索ベース カンマ区切りの文字列

識別名 (DN) として定義されている検索ベースを、検索の始点として指定。ディレクトリの最下層の分岐レベルに検索ベースを設定すると、検索速度が上がる。

メール送信時の名前チェック [はい]、[いいえ] (デフォルト)
単純検索フィルタを使用する [はい]、[いいえ] (デフォルト)
ポート番号 636 (デフォルト)
SSL サイトの証明書を受け入れる [はい]、[いいえ] (デフォルト)
期限切れの SSL 証明書を受け入れる [はい] (デフォルト)、[いいえ]
要求されたときに SSL 証明書を送信する (アウトバウンド接続のみ) [はい]、[いいえ] (デフォルト)
リモートサーバーの証明書でアカウントサーバー名を確認する [有効]、[無効] (デフォルト)
SSL プロトコルのバージョン [セッションで決定] (デフォルト)、 version、ハンドシェークによるversion

IMAP オフライン

IMAP オフラインアカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

4. IMAP オフラインプリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
ポート番号 143 (デフォルト)
最後に表示された固有 ID から複製を開始 [はい] (デフォルト)、[いいえ]
サーバー上の IMAP メッセージを削除する [はい]、[いいえ] (デフォルト)
戻されるメッセージ/記事の最大数 数値

IMAP オフライン (SSL 有効)

IMAP オフライン (SSL 有効) アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

5. IMAP オフライン (SSL 有効) プリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
ポート番号 993 (デフォルト)
最後に表示された固有 ID から複製を開始 [はい] (デフォルト)、[いいえ]
サーバー上の IMAP メッセージを削除する [はい]、[いいえ] (デフォルト)
戻されるメッセージ/記事の最大数 数値
SSL サイトの証明書を受け入れる [はい]、[いいえ] (デフォルト)
期限切れの SSL 証明書を受け入れる [はい] (デフォルト)、[いいえ]
要求されたときに SSL 証明書を送信する (アウトバウンド接続のみ) [はい]、[いいえ] (デフォルト)
リモートサーバーの証明書でアカウントサーバー名を確認する [有効]、[無効] (デフォルト)
SSL プロトコルのバージョン [セッションで決定] (デフォルト)、version、ハンドシェークによるversion
最初に SSL 証明書での認証を試みる [はい]、[いいえ] (デフォルト)

IMAP オンライン

IMAP Online アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

6. IMAP オンラインプリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
ポート番号 143 (デフォルト)
最後に表示された固有 ID から複製を開始 [はい] (デフォルト)、[いいえ]
戻されるメッセージ/記事の最大数 数値
送信フォルダ名 [送信] (デフォルト)
ドラフトフォルダ名 [ドラフト] (デフォルト)

IMAP Online (SSL 有効)

IMAP Online (SSL 有効) アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

7. IMAP オンライン (SSL 有効) プリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
ポート番号 993 (デフォルト)
最後に表示された固有 ID から複製を開始 [はい] (デフォルト)、[いいえ]
戻されるメッセージ/記事の最大数 数値
送信フォルダ名 [送信] (デフォルト)
ドラフトフォルダ名 [ドラフト] (デフォルト)
SSL サイトの証明書を受け入れる [はい]、[いいえ] (デフォルト)
期限切れの SSL 証明書を受け入れる [はい] (デフォルト)、[いいえ]
要求されたときに SSL 証明書を送信する (アウトバウンド接続のみ) [はい]、[いいえ] (デフォルト)
リモートサーバーの証明書でアカウントサーバー名を確認する [有効]、[無効] (デフォルト)
SSL プロトコルのバージョン [セッションで決定] (デフォルト)、version、ハンドシェークによるversion

NNTP

NNTP アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

8. NNTP プリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
ポート番号 119 (デフォルト)
最後に表示された固有 ID から複製を開始 [はい] (デフォルト)、[いいえ]
戻されるメッセージ/記事の最大数 数値

NNTP (SSL 有効)

NNTP (SSL 有効) アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

9. NNTP (SSL 有効) プリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
ポート番号 563 (デフォルト)
最後に表示された固有 ID から複製を開始 [はい] (デフォルト)、[いいえ]
戻されるメッセージ/記事の最大数 数値
SSL サイトの証明書を受け入れる [はい]、[いいえ] (デフォルト)
期限切れの SSL 証明書を受け入れる [はい] (デフォルト)、[いいえ]
要求されたときに SSL 証明書を送信する (アウトバウンド接続のみ) [はい]、[いいえ] (デフォルト)
リモートサーバーの証明書でアカウントサーバー名を確認する [有効]、[無効] (デフォルト)
SSL プロトコルのバージョン [セッションで決定] (デフォルト)、version、ハンドシェークによるversion

POP

POP アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

10. POP プリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
サーバーにメールを残す [はい] (デフォルト)、[いいえ]
ポート番号 110

POP (SSL 有効)

POP (SSL 有効) アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

11. POP (SSL 有効) プリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
サーバーにメールを残す [はい] (デフォルト)、[いいえ]
ポート番号 995
SSL サイトの証明書を受け入れる [はい]、[いいえ] (デフォルト)
期限切れの SSL 証明書を受け入れる [はい] (デフォルト)、[いいえ]
要求されたときに SSL 証明書を送信する (アウトバウンド接続のみ) [はい]、[いいえ] (デフォルト)
リモートサーバーの証明書でアカウントサーバー名を確認する [有効]、[無効] (デフォルト)
SSL プロトコルのバージョン [セッションで決定] (デフォルト)、version、ハンドシェークによるversion

SMTP

SMTP アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

12. SMTP プリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
ポート番号 25

SMTP (SSL 有効)

SMTP (SSL 有効) アカウントの場合、次の詳細プロパティを指定できます。

13. SMTP (SSL 有効) プリファレンスと値
パラメーター 指定できる値
ポート番号 465
SSL サイトの証明書を受け入れる [はい]、[いいえ] (デフォルト)
期限切れの SSL 証明書を受け入れる [はい] (デフォルト)、[いいえ]
要求されたときに SSL 証明書を送信する (アウトバウンド接続のみ) [はい]、[いいえ] (デフォルト)
リモートサーバーの証明書でアカウントサーバー名を確認する [有効]、[無効] (デフォルト)
SSL プロトコルのバージョン [セッションで決定] (デフォルト)、version、ハンドシェークによるversion