ロケーションとアカウントの使用を開始する

サーバーに接続すると、Notes® は、ロケーション文書とアカウント文書を使用して、この接続を設定します。ロケーション文書には、サーバーへの接続方法を変更した場合に Notes® が接続を管理するために必要とする情報が含まれています。例えば、ホームロケーションでは、ご使用のオペレーティングシステムのリモートアクセスソフトウェアを使用して、インターネットサーバーにダイヤルします。これに対して、オンラインロケーションでは、LAN に接続しているものと見なされます。アカウント文書には、インターネットメールなどのインターネット接続に関する情報 (例えば、ユーザー名やパスワード) が含まれています。

サーバーへの接続

Notes® をはじめて起動すると、Notes® で設定に関するいくつかの質問が表示されます。これらの質問に対する回答を入力すると、Notes® により、Notes® アプリケーション、メール、インターネットに対する接続情報とアカウント情報が自動的に設定されます。[ツール] > [クライアント再設定ウィザード] をクリックすると、接続やアカウントの作成または編集をいつでも行うことができます。[ファイル] > [プリファレンス] ([ロケーション] パネルおよび [アカウント] パネル) で、および[拡張]の [連絡先] で、Notes® により結果の情報がすべて保存されます。

注意: クライアント再設定ウィザードを使用すると、Notes® によって現在のロケーションのロケーション文書が設定されます。ウィザードのボタンをクリックする前に、ロケーション文書を設定するための適切なロケーションが使用されていることを確認してください。必要に応じて、別のロケーションに切り替えます

これらの文書は手動で編集できますが、情報を文書に正しく入力するためにウィザードを使用することをお勧めします。

  • 接続文書には、サーバーの Domino® 名、ネットワークアドレス (通常は IP アドレス) など、Notes® が特定の Domino® サーバーを見つけるために必要な情報が含まれています。接続文書を表示するには、連絡先を開いて [表示] > [詳細] > [接続] をクリックします。
  • ロケーション文書には、サーバーへの接続方法を変更した場合に Notes® が接続を管理するために必要な情報が含まれています。LAN 外の物理的ロケーションで Notes® を起動する場合には、通常、接続方法を変更します。ロケーション文書を表示するには、[ファイル] > [ロケーション] > [ロケーションの管理] をクリックします。

    例えば、[ホーム (ネットワークダイヤルアップ)] ロケーションに切り替えると、Notes® では使用しているオペレーティングシステムのリモートアクセスソフトウェアを使用して、インターネットサーバー (企業内のネットワークサーバー、または ISP) にダイヤルし、ユーザーの好みのインターネットブラウザを使用したインターネットへのアクセス、インターネットメール、ニュースグループへのアクセスが試みられます。「オンライン」ロケーションに戻すと、Notes® では LAN に再接続したものと認識されます。提供されているロケーションがいずれも Notes® への接続方法に適していない場合は、独自のロケーション文書を作成できます。

  • アカウント文書には、インターネットメールやインターネットニュースグループなどのインターネット接続に関する情報 (例えば、ユーザー名やパスワード) が含まれています。所属する企業やサービスプロバイダなどによって設定されたインターネットメールアカウントに対するアカウント文書は、Notes® によって連絡先アプリケーション内に作成されます。アカウント文書を表示するには、連絡先を開いて [表示] > [詳細] > [アカウント] をクリックします。
ヒント: アカウント文書は、[ファイル] > [プリファレンス] をクリックしてから [アカウント] をクリックしても、表示することができます。

接続方法

ほとんどのユーザーが主に LAN 上で Notes® を使用しますが、企業のネットワークから離れた場所からに接続することもできます。LAN に接続せずにオフラインで作業を行い、次に接続したときに複製を使用して Domino® サーバーの同期をとることもできます。

Notes の接続を設定する前に、次のいずれかの物理的な接続手段が確保されていることを確認する必要があります。

  • LAN
  • ケーブルモデムとデジタルケーブルサービス (ブロードバンドサービス、または光ファイバーサービスともいう)
  • DSL モデム、DSL 電話回線、その組み合わせでの接続に必要なハードウェア
  • 使用しているオペレーティングシステム、直接ダイヤル、アナログ電話回線、ネットワークサーバーまたは ISP をコールするために使用できるご使用のオペレーティングシステムのリモートアクセスソフトウェアに対応したダイヤルアップモデム。Notes® ではモデムを使用したダイレクトダイヤルアップはサポートしていません。

接続を設定する際に知っておくべきこと

物理的な接続方法と使用するアプリケーションに応じて、メールシステム、Sametime® の連絡先、Activities、Notes® アプリケーション、インターネットに接続するための情報も収集しておく必要があります。Sametime® および Activities に必要な情報については、ヘルプを参照してください。メール、Notes® アプリケーション、インターネットに必要な情報については、次の説明を参照してください。

メールの接続

次のどのメールシステムを使用するかを決めます。

  • Domino® サーバーの Notes® メール
  • ISP (Internet Service Provider) を介した外部サーバー上、または企業内部のインターネットサーバー上のインターネットメール
  • Notes® とインターネットメールの両方

インターネットメールの場合、企業またはサービスプロバイダがメールの受信に POP (Post Office Protocol) と IMAP (Internet Message Access Protocol) のどちらを使用しているかを確認し、それによって送信時に SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) サーバーと Domino® サーバーのどちらを使用するかを決める必要があります。

注: ブラウザを使用して Notes® メールに接続するには、HCL Domino® WebMail または HCL Domino® Web Access が必要です。

Sametime® 接続

  • Sametime® サーバーの接続がポリシーによって設定されていない場合は、Sametime® サーバー名を入手し、[ファイル] > [Sametime] > [Sametime にログイン] をクリックしてそのサーバー名を入力する必要があります。
  • Notes® の起動時に自動的に Sametime® にログオンするか、手動でログオンするかを指定します。この設定は、初回のログイン時に行うことも、後で [ファイル] > [プリファレンス]、[Sametime®]、[コミュニティ]、サーバー名の順にクリックして行うこともできます。

Notes® アプリケーションへの接続

  • LAN を使用している場合、Notes® アプリケーションを格納する Domino® サーバーへの接続は、Notes® によって管理されます。特定のサーバーへの接続に問題がある場合は、管理者にご相談ください。サーバー名と IP アドレスがわかっている場合は、[ファイル] > [ロケーション] > [ロケーションの管理] をクリックしてロケーションを開き、ウィンドウの上部にある [接続設定ウィザード] ボタンをクリックします。
  • ダイヤルアップの電話回線を使用している場合は、接続設定時に、アクセスする Domino® サーバーの名前を指定する必要があります。企業にネットワークサーバー、パススルーサーバー、ハントグループサーバーがない場合は、各 Domino® サーバーの電話番号も指定する必要があります。ネットワークサーバーを使用すると、すべての Domino® サーバーとインターネットに 1 回のコールで接続できます (インターネットへの接続に関しては、所属する企業で許可されている場合に限ります)。パススルーサーバーまたはハントグループサーバーを使用すると、Domino® サーバーのグループに 1 回のコールで接続できます。企業内で使用可能なサーバーについては、Domino® 管理者に確認してください。
  • ケーブルまたは DSL サービスを使用している場合は、アクセスする Domino® サーバーの名前を指定する必要があります。

インターネット接続

LAN を使用している場合、インターネットに直接アクセスするか、 プロキシサーバー経由でファイアウォールを介してアクセスします。Notes® を設定する前に、プロキシサーバーとゲートウェイに関して必要な情報をすべて管理者から入手しておいてください。

その他の物理的な接続方法の場合は、通常、ダイヤルアップでインターネットにアクセスできるネットワークサーバーが企業内にあります。または、ISP にダイヤルしてインターネットにアクセスできるようになっています。

LAN、ケーブル、DSL 接続を使用する場合は、接続設定時にネットワークサーバーのインターネットアドレスを指定する必要があります。電話回線を使用する場合は、サーバーの電話番号も指定する必要があります。

インターネットニュースグループまたはアドレスディレクトリへの接続

インターネットへ接続できる場合は、ISP (または企業内のインターネットサーバー) でニュースグループ (NNTP) サーバーまたはアドレスディレクトリ (LDAP) サーバーが使用できるかどうかを確認してください。この点について確認するには、ISP の Web サイトにアクセスするか、管理者にお問い合わせください。

接続先

必要な情報

メールアドレス用のインターネットディレクトリ

ISP によって割り当てられた LDAP ディレクトリアドレス (ldap.myisp.com など)

インターネットニュースグループ

  • ISP によって割り当てられた NNTP サーバー (news.myisp.com など)
  • ISP によってニュースグループに割り当てられたログイン名とパスワード (割り当てられている場合) 多くの ISP ではニュースグループにログインは必要ありませんが、念のため ISP のヘルプで確認してください。