リレーの自動割り当てに関する注意事項

BigFix クライアントは、高度なアルゴリズムを使用して、ネットワーク上の最も近いリレーを判別します。

このアルゴリズムでは、最適なリレーをディスカバーして割り当てるために、各種の TTL を使用する小規模な ICMP パケットが使用されます。複数の最適リレーが検出された場合、アルゴリズムにより、自動的に負荷のバランスが取られます。リレーがダウンした場合、クライアントは自動フェイルオーバーを実行します。リレーを手動で指定して最適化することに比べて、これは大きな改善点です。ただし、自動リレー選択には、以下のいくつかの重要な注意事項があります。

  • クライアントとリレーの間で ICMP を送受信できる必要があります。クライアントが ICMP メッセージをリレーに送信できない場合、クライアントは最適なリレーを検出できません (この場合、クライアントは、フェイルオーバー・リレーを使用するか (フェイルオーバー・リレーが指定されている場合)、またはランダム・リレーを選択します)。
  • ネットワーク・ホップ数が少なければ少ないほど、帯域幅がより大きいということにはならない場合があります。このような場合、リレーの自動選択が適切に機能しない可能性があります。例えば、データ・センター内の、クライアントと同じ高速 LAN に配置されているリレーと、低速 WAN リンクを使用するリモート・オフィスのリレーで、後者の方がホップ数が少ない場合があります。このような場合は、手動でクライアントを該当する最適なリレーに割り当てます。
  • リレーは、オペレーティング・システムがレポートする DNS 名を使用します。この名前を、すべてのクライアントが解決できるようにする必要があります。解決できない場合、クライアントはリレーを検出しません。サポート・サイトのタスクを使用することで、この DNS 名を IP アドレスまたは別の名前でオーバーライドできます。
  • クライアントは、対応するリレーへの距離をレポートできます。この情報は有用であり、変更されたかどうかモニターする必要があります。例えば、コンピューターでホップ数が 1 から 5 に突然変わった場合、それらのリレーで問題が発生している可能性があります。