監査証跡クリーナー

このツールにより、監査証跡として使用される履歴データを BFEnterprise データベースから消去することができます。監査証跡には、削除されたバージョンと古いバージョンの Fixlet、タスク、ベースライン、プロパティー、メールボックス、アクション、および分析が保管されます。

監査証跡は BigFix では使用されないため、削除してデータベース・サイズを削減することができます。このツールを実行して製品データベースから監査証跡を削除する前に、現在のデータベースの履歴アーカイブを作成し、それを安全な場所に保存して監査証跡の履歴を保持します。

データを消去するには、BES Audit trail Cleaner セクションで 「今すぐ実行」をクリックします。
以下のウィンドウが表示されます。

このツールでは、以下の各データについて、カウント処理と削除処理を実行することができます。

  • 旧バージョンの作成済みカスタム・コンテンツを削除する - 既存の Fixlet、タスク、ベースライン、および分析を編集するたびに、新しいバージョンが作成されます。古いバージョンは削除してかまいません。
  • 旧バージョンのアクションを削除する - アクションを停止または開始するたびに、新しいバージョンが作成されます。古いバージョンは削除してかまいません。
  • 旧バージョンの Relay.dat を削除する - リレーのインストールやアンインストールを実行するたびに、新しいバージョンが作成されます。古いバージョンは削除してかまいません。
  • 削除済みの証明書を除去する - 削除された古い証明書。
  • 削除済みの作成済みカスタム・コンテンツを除去する - コンソールを使用して、Fixlet、タスク、ベースライン、または分析を削除すると、データベース内でそのデータが削除済みとしてマークされますが、データベース内にそのまま残ります。すべての古いバージョンを含め、削除されたコンテンツとそれに対応するクライアント・レポートは、削除してかまいません。
  • 削除済みアクションを除去する - コンソールを使用してアクションを削除すると、データベース内でそのデータが削除済みとしてマークされますが、データベース内にそのまま残ります。すべての古いバージョンを含め、削除されたアクションとそれに対応するクライアント・レポートは、削除してかまいません。
  • 孤立したサブアクションを削除する - 削除済みの複数のアクション・グループに属する孤立したサブアクションが削除されます。
  • 使用できないアクション結果を削除する - 旧バージョンの BigFixV7.2.4.6 を使用すると、まったく使用されない ActionResults がクライアントによってレポートされるにもかかわらず、データベース内の領域を占有する場合があります。こうした不要な ActionResults は削除してかまいません。
  • 非表示のマニュアル・コンピューター・グループ・アクションを削除する - マニュアル・コンピューター・グループにより、グループに対してコンピューターの追加や削除を行う非表示のアクションが作成されます。こうしたアクションは、時間の経過とともに増えていく可能性があります。このオプションを選択すると、アクションが作成されてからその有効期間 (デフォルトは 180 日) が経過したときに、そのアクションが削除されます。
  • 削除済みメールボックス・ファイルを除去する - 削除されたメールボックス・ファイルは、データベースのテーブル内に保管されます。こうしたファイルは削除してかまいません。
  • 削除済み監査ログ・ファイルを除去する (Remove deleted audit log files) - 削除された server_audit.log ファイルを除去して、サーバーでディスク領域不足が発生しないようにします。
  • BES コンソールを同期する - BigFix コンソールには、データベースのローカル・キャッシュが保存されます。監査証跡クリーナー・ツールを使用してデータを削除すると、このローカル・キャッシュが非同期の状態になります。この状態を回避するため、監査証跡クリーナー・ツールは、データベース内にフラグを設定します。これにより、BigFix コンソールを次回に起動すると、すべての BigFix コンソールで強制的にキャッシュが再読み込みされます。

「次の日数を経過したデータを削除」で、指定の日付よりも前にデータが削除されるように指定できます。デフォルト値は 99 日です。

サイズの大きなデータ・セットを削除すると、SQL トランザクション・ログのサイズが急激に増大し、削除対象のデータのサイズよりも一時的に大きくなります。この状態は、データベースのサイズが縮小するまで続きます。一括削除を指定して、結果をまとめて削除することもできます。

上記のすべてのデータをデータベースから自動的に削除するには、BigFix 管理ツールのBES Audit trail Cleaner「スケジュール」をクリックします。これにより、削除処理がスケジュールされます。

以下のウィンドウが表示されます。

データの削除開始日を指定することができます。また、この削除操作を繰り返す間隔を指定することもできます。