スペースと時間の節約

DAOS を使用したディスクフットプリントの節約は、バックアッププロセスでも継続します。NLO ファイルは、NSF 内に存在するために使用される静的データを表し、変更がなくてもサイクルの都度バックアップされます。一般的なメール環境では、NSF フットプリントの大幅な削減に加えて、非常に少量の NLO データも NSF フットプリントの削減になり、これはほぼ直接的にバックアップフットプリントの削減につながります。重複するデータが除去されるだけではなく、メールのファイルデータも静的および動的コンポーネントに分割されます。差分バックアップ方式を静的 (NLO) データに適用することで、処理が必要なのは最終バックアップ以降に作成された NLO ファイルだけになります。これは通常、一連の NLO ファイル全体と比較して非常に少量のデータになります。DAOS を使用することで、NLO ファイルを最適にバックアップするためのバックアップソフトウェアソリューションを実現できます。

これは、一度ディスクに NLO が書き込まれると変更されないためです。したがって、ファイルをその存続期間内に一度だけバックアップすれば済みます。DAOS Estimator 文書 [リンク] に示す例に基づけば、完全バックアップごとのスペース節約は 38.8 GB であり、おおよそ平均 NLO サイズの共有 NLO 数倍に等しくなります。

差分バックアップの場合は、重複する NLO は再バックアップされません。そのため、DAOS のスペースの節約は環境内で見られる重複する NLO の数に正比例し、バックアップ時間の節約は、節約されたスペースとバックアップスループットの積になります。