DAOS のオブジェクトコピー最適化

Notes® クライアントは、Domino® サーバーで DAOS が有効化されていることを認識します。DAOS により、クライアントと DAOS が有効化されたサーバーとの間での不必要な添付ファイル送信を抑制することによって接続速度を改善することができます。

ユーザーが DAOS の対象となるサイズの添付ファイルを含むメッセージやドキュメントに返信したり、これらを転送したりする場合 (つまり、クラスタサーバーや非クラスタサーバー上でこれらのドキュメントが複製される場合)、DAOS はファイル全体の代わりに添付ファイルに対するサイズの小さな「チケット (参照)」のみを送信します。全体として、ネットワークトラフィックは大幅に削減されます。転送速度を向上させるこのプロセスは、オブジェクトコピーの最適化と呼ばれます。

注: DAOS のオブジェクトコピー最適化が機能するのは、参加するすべてのサーバーで最新の ODS レベルなどの DAOS の有効化に必要なすべての要件が満たされている場合に限られます。また、ローカルデータベースと MAIL.BOX ファイルが最新の ODS レベルになっている必要があります。組織で自動保存機能を使用している場合、自動保存データベースを最新の ODS レベルに手動で更新する必要があります。

オブジェクトコピーの最適化は、DAOS を有効化したときにデフォルトで実行されるため、設定を行う必要はありません。DAOS のような最適化は、パフォーマンスの向上を除いてユーザーにはまったく意識されません。条件を満たさないオブジェクトに遭遇した場合、Domino® はそのオブジェクトのファイル全体を転送します。

最適化に関する情報を提供する複数の DAOS 統計が利用できます。