DSA リカバリー

失われた DSA サーバーをリカバリーする場合は、すべての最上位 BigFix リレー (つまり適用環境全体) が、残りの DSA サーバーをすでに指していなければなりません。

このリカバリー手順中は、すべてのリレーおよびクライアントが、動作している DSA サーバーにレポートする状態にしておくことをお勧めします。既存のリレー設定ではこのようにできない場合は、リストアするサーバーをネットワーク上で分離して、動いている DSA サーバーのみがそのサーバーに接続できるようにします。

  1. マスター DSA サーバーで障害が発生した場合は、BFEnterprise データベースで以下のプロシージャーを実行します。これにより、障害が発生したサーバーの修復中と複製中は、セカンダリー DSA サーバーがマスター・サーバーとして稼働します。
    db2
      set schema dbo
      select serverid from DBINFO (take count of SERVERID)
      set current function path dbo 
      call update_adminFields('Z:masterDatabaseServerID','<serverid>') - Replace 
    SERVERID with the value from the previous query
    このようにして、新規 DSA サーバーをインストールし、障害が発生したサーバーの修復中はセカンダリー DSA サーバーで管理ツールを実行できます。
  2. 既存の DSA サーバーで、障害が発生した DSA サーバー ID をデータベースから削除します。
    1. 以下のようにして、DSA サーバーの ID をリストします。
      select * from REPLICATION_SERVERS
    2. 障害が発生したサーバー ID を特定した後に、以下のプロシージャーを実行します。
      call dbo.delete_replication_server(ID)
  3. サーバーのオペレーティング・システムおよびデータベース・ソフトウェアを、BigFix サーバーや BigFix データベースの残存物のない初期状態でリストアします。
  4. 以下で説明されているサーバー・バックアップ手順に従った場合、

    サーバー・バックアップ

    以下のステップ 3 以降で説明されているサーバー・リカバリー手順に従います。

    サーバーのリカバリー

  5. BigFix FillDB プロセスを停止し、besserver.config ファイルで次のキーワードを設定し、FillDB プロセスを再始動します。
    PerformanceDataPath = <Performance_Data_Path_filename>
    UnInterruptibleReplicationSeconds = 14400
    ReplicationDatabase=<DBName>
    ReplicationUser=<DBUser>
    ReplicationPassword=<DBPassword> 
    ここで、<Performance_Data_Path_filename> には /var/opt/BESServer/FillDBData/FillDBPerf.log を指定できます。
  6. 複製の完了後、データベースで以下のプロシージャーを実行します。これにより、新しくリストアされたこの BigFix サーバーがマスター・サーバーとして稼働します。
    db2
      set schema dbo
      select serverid from DBINFO (take count of SERVERID)
      set current function path dbo 
      call update_adminFields('Z:masterDatabaseServerID','<serverid>') - Replace 
    SERVERID with the value from the previous query
  7. プラグインを再インストールし、再構成します。構成情報は、現在動作している DSA サーバーから収集することも、管理者によって記録されたインストールのメモや構成詳細情報から収集することもできます。
  8. besserver.config ファイルに以下のキーワードを設定して、BES FillDB サービスを再始動します。
    PerformanceDataPath = ""
    UnInterruptibleReplicationSeconds = 120 
  9. 管理ツールを起動して、このリストア対象サーバーのレプリケーション間隔を、望ましいレベルに更新します。通常、この値は、他の DSA サーバーに設定されている間隔と一致する必要があります。
    注: 適用環境の大きさによっては、複製プロセスが完了するのに何日かかかる場合があります。完了したかを確認するには、FillDBperf.log ファイルの Replication Completed メッセージを探します。両方の適用環境でデータが同期しているかを確認するもう一つの方法は、各 DSA サーバーに個別の BigFix コンソールを接続し、コンテンツを比較することです。