アップグレードの前に

BigFix コンポーネントをアップグレードする前に、以下の手順を実行します。

  1. BigFix コンポーネントのアップグレードを開始する前に、BigFix WebUI サービスが停止していることを確認してください。また、アップグレード手順全体が正常に完了するまでこのサービスを再起動しないでください。この手順は、WebUI が BigFix サーバーと同じシステムにインストールされているか、別のシステムにインストールされているかに関係なく、あらゆる状況で適用されます。
  2. すべての BigFix コンソールを閉じてください。
  3. サーバー・バックアップの説明に従って、BigFix サーバーとデータベースをバックアップします。
  4. license.pvklicense.crt、および masthead.afxm を、BigFix サーバーまたは USB キー上の別の場所にバックアップします。
  5. BigFix データベースのために十分な空き領域があることを確認します。空き領域の見積もりには、特定の表の行数、表と索引を格納するデータ・ページの密度、ログ管理と表の圧縮のための特定のデータベース・オプションなどの、いくつかの要素があります。9.5 にアップグレードするための基本的な考慮事項は、V9.2 からアップグレードする場合に、データベースのサイズ (現在の 2 倍の大きさ)が 100% 増加しても対応できるようにすることです。BigFix データベース内でのデータ移動のための一時領域の割り当てを含む、UTF-8トランスコーディング用のテーブルの増加を管理するために、追加の領域が必要です。データベース・サイズは、Microsoft SQL Server Management Studio を使用して決定できます。
  6. SQL データベースをアップグレードしてください。
  7. レプリケーション間隔を増やして、アップグレード中にレプリケーションが繰り返し失敗することを防いでください。追加情報については、「Windows システムでのレプリケーション間隔の変更」を参照してください。
  8. 次の順序で BigFix コンポーネントをアップグレードします。
    1. コンソールとサーバーは同じバージョンである必要があり、また、同時にアップグレードする必要があります。
    2. リレー
    3. クライアント
    サーバー、リレー、およびクライアントのバージョンは一致する必要はなく、これらのコンポーネントのアップグレードは別々のときに行えます。古いバージョンのクライアントは、より新しいバージョンのリレーまたはサーバーに引き続きレポートできますが、それらの古いクライアントには新しいリリースの機能の一部がない場合があります。
    注:

    サーバー上で定義された既存の BigFix プロキシー構成は、V9.5 プロキシー構成の設定と動作に自動的にマイグレーションされます。BigFix V9.5 プロキシー構成の設定について詳しくは、プロキシー接続のセットアップを参照してください。

    既存のプロキシー構成で BESGather_Service を利用している場合、BESGather_Service に対して指定したユーザーのパスワードを入力するよう求めるプロンプトがマイグレーション中に出されます。マイグレーション・プロセスは、このパスワードを使用して Internet Explorer にアクセスし、そのプロキシー構成設定を、V9.5 で使用されているレジストリー・キーのセットにマップします。この設定については、サーバーおよびリレーのためのプロキシー構成設定に記載されています。

  9. 分散サーバー・アーキテクチャー (DSA) 環境では、最初にプライマリー・サーバーで BigFix サーバーのアップグレードを実行し、その後、セカンダリー・サーバーをアップグレードします。
  10. アップグレード後、BigFix 管理ツールを実行して次のタスクを行います。
    • SHA-2 署名を使用してデータを更新します。
    • リモート・データベースを更新します。
    • 必要に応じて NIST セキュリティー標準を設定します。
注:
  • 大規模な適用環境の場合、サーバーのアップグレードに数分かかる場合があります。
  • アップグレード後に、適用環境の応答が遅くなる場合があります。これは、アップグレードのダウン時間にクライアント・レポートのバックログが作成され、アップグレードが完了した後に BigFix サーバーがこのバックログを処理するために数時間かかる場合があるためです。
  • パスワードの文字を確認します。アップグレード後、ASCII 以外の文字が含まれているパスワードは破損するため、ユーザーはログインできなくなります。この場合、製品を使用する前に、このタイプのパスワードを ASCII 文字のみの同じパスワードまたは新しいパスワードにリセットする必要があります。