Xen、および KVM の仮想化ホストからのキャパシティー・データの収集

Citrix、Xen および KVM の場合、キャパシティー・データを収集するために BigFix Inventory で VM マネージャーへの接続を定義する必要はありません。「仮想化ホストでのキャパシティー・スキャンの実行」タスクを使用して、仮想化ホストからデータを直接収集することができます。

始める前に

この方法は、以下の仮想化テクノロジーで使用することができます。
  • 9.2.7 Xen Hypervisor
  • 9.2.6 Citrix Hypervisor (旧称 XenServer)
    重要: 9.2.12 アプリケーション更新 9.2.12 以降では、VM マネージャーへの接続を構成することにより Citrix Hypervisor (旧称 XenServer) からデータを収集することをお勧めします。詳しくは、集中モードでの VM マネージャーの追加を参照してください。
  • PowerKVM
  • KVM x86
    ヒント: KVM x86 ホストが RHV-M によって制御されている場合、BigFix Inventory で RHV-M を VM マネージャーとして構成することができます。こうすることにより、制御されているすべてのホストからキャパシティー・データを収集できるようになります。制御されているホストごとに「仮想化ホストでのキャパシティー・スキャンの実行」タスクを使用する必要はありません。詳しくは、下記を参照してください。集中モードでの VM マネージャーの追加
これらの仮想化テクノロジーのサポート対象バージョンについては、以下を参照してください:Detailed System requirements

このタスクについて

キャパシティー・データの収集元となる仮想化ホストが、以下の前提条件を満たしていることを確認してください。

KVM ホスト
KVM ホストが、以下の前提条件を満たしていることを確認してください。
  • Linux x86 または Linux on Power 上でホストが稼働していること
  • Bash シェルが使用できること
  • libvirt-client ライブラリーがインストールされていること (virshコマンドが使用できること)
  • libxml2 ライブラリーがインストールされていること (xmllintコマンドが使用できること)
Xen ホスト
Xen ホストが、以下の前提条件を満たしていることを確認してください。
  • Linux x86 上でホストが稼働していること
  • Bash シェルが使用できること
  • xl コマンドが使用できること
  • libxml2 ライブラリーがインストールされていること (xmllintコマンドが使用できること)

手順

  1. BigFix コンソールにログインします。
  2. ナビゲーション・ツリーで 「サイト」 > 「外部サイト」 > BigFix Inventory v10 > 「Fixlet とタスク」をクリックします。
  3. 右上のペインで、「仮想化ホストでのキャパシティー・スキャンの実行」を選択します。
  4. オプション: 仮想化ホストのホスト名に関する情報を収集するには、 「仮想ホストのホスト名を収集する 」を選択します。

    このオプションは、レポートの「サーバー ID」列に表示される仮想化ホストに関する情報の形式に影響します。このオプションを選択すると、managedServerTagTemplate パラメーターで指定されたホストのベンダー、タイプ、ホスト名に関する情報が「サーバー ID」列に表示されます。このオプションを選択しなかった場合は、ホスト名ではなくホストのシリアル番号が「サーバー ID」列に表示されます。managedServerTagTemplate パラメーターについて詳しくは、以下を参照してください:サーバーの詳細設定

  5. 「アクションの実行」をクリックして、スキャンを開始します。
    重要: 特定のホストでこのタスクを実行すると、そのホストで「キャパシティー・スキャンの実行および結果のアップロード」タスクを実行する必要がなくなります。
  6. 有効なコンピューターのリストで、サポートされているホストを選択します。
    重要: このリストには、前提条件を満たしているコンピューターだけが表示されます。ただし、それらすべてのコンピューターが仮想化ホストであるとは限りません。
  7. オプション: デフォルトでは、キャパシティー・スキャンは 30 分間隔で実行されるようにスケジュールされています。ただし、多数の KVM ホストまたは Xen ホストが存在する環境の場合は、スキャンの頻度を下げることを検討してください。スキャンの頻度を指定するには、「実行」タブを開いて詳細情報を設定し、「OK」をクリックします。
    複数のホストが存在する環境の場合は、1 時間から 6 時間に 1 回の頻度でスキャンを実行してください。
    制約事項: frequenIBMer を変更するには、BigFix コンプライアンス・チームの承認を受ける必要があります。
  8. スキャンの結果を BigFix サーバーにアップロードする処理をスケジュール設定します。
    1. 右上のペインで「VM マネージャー・ツール・スキャン結果のアップロードのスケジュール」を選択し、頻度を指定して「アクションの実行」をクリックします。
    2. キャパシティー・データの収集元ホストを選択して、「OK」をクリックします。
    ヒント: エンドポイント上でのキャパシティー・スキャンの状況を確認するには、分析「仮想化ホストでのキャパシティー・スキャンの状況」をアクティブにします。状況が OK 以外の場合は、戻りコードを確認して、問題の原因と解決方法を把握してください。詳しくは、下記を参照してください。仮想化ホストでのキャパシティー・スキャンの戻りコード
  9. スケジュールされているインポート処理が開始されるまで待つか、手動でインポート処理を実行して、データを BigFix Inventory に転送します。
    注: 「仮想化ホストでのキャパシティー・スキャンの実行」Fixlet を実行すると、検出されたホスト (KVM、Xen、Citrix など) が BigFix Inventory UI の「管理」 > 「VM マネージャー」パネルに表示されます。

キャパシティー・スキャン・データをホストから削除する

キャパシティー・スキャンの実行中に、いくつかのファイルとフォルダーが仮想化ホスト上に生成されます。特定のホストからキャパシティー・データを収集する必要がなくなった場合は、キャパシティー・スキャンによって作成されたファイルとフォルダーを削除してください。

手順

  1. 対象のエンドポイントで、「仮想化ホストでのキャパシティー・スキャンの実行」タスクによって作成されたアクションを停止します。停止しないと、スキャンがそのまま実行され、ファイルが再作成されます。
    1. BigFix コンソールのナビゲーション・ツリーで 「サイト」 > 「外部サイト」 > BigFix Inventory v10 > 「アクション」をクリックします。
    2. アクションを選択し、下部のペインで「停止」をクリックします。
  2. ナビゲーション・ツリーで、「Fixlet とタスク」に移動します。
  3. 右上のペインで、「仮想化ホストからのキャパシティー・スキャン・データの削除」を選択し、「アクションの実行」をクリックします。
  4. 削除したいデータ (キャパシティー・スキャンの実行中に生成されたデータ) が存在するコンピューターを選択して、「OK」をクリックします。