Web レポートのロギング

ログ・ファイルを設定することで、Web レポートの使用状況を追跡できます。フレッシュ・インストールでは、Web レポートのロギングはデフォルトで無効になっており、その設定は存在しません。

Web レポートのロギングを制御するための設定が存在する場合、以下に保存されています。
  • Windows の場合: レジストリー・キー HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wow6432Node\BigFix\Enterprise Server\BESReports
  • Linux の場合: 構成ファイル「/var/opt/BESWebReportsServer/beswebreports.config」の「Software\BigFix\Enterprise Server\BESReports」セクション

LogOn 設定は、ロギングのオンとオフを制御します。デフォルト値は 0 です。

LogPath では、アクティブなログ・ファイルのパスを設定します。

LogFileSizeLimit では、ログ・ファイルの最大サイズをバイト単位で設定します。現在使用されているログ・ファイルがこの最大値に達すると、「ログ・ローテーション」が実行されることによりファイルの名前が変更され、新しいログ・ファイルが使用されます。保存可能なログ・ファイルは最大 10 個で、古い順に破棄されます。古いログ・ファイルの最大数 (10個) は固定で、ファイル名には 0 ~ 9 の数字が循環して使用されます。ログ・ファイルが「file.txt」である場合、古いログ・ファイルの名前は「file.txt_0、file.txt_1・・・file.txt_9」のようになります。_LogFileSizeLimit_ のデフォルト値は 0 です。この場合ログ・ローテーションは無効で、1 つのログ・ファイルに対してログが実行され、サイズが無限に増大する可能性があります。ログ・ローテーションを有効にできる最小値は 1048576 (1 MB) です。LogFileSizeLimit の推奨値は、10485760 (10 MB) 以上です。

EnabledLogs では、ログに記録される情報の種類を設定します。この値は、debug、critical、memory、store_usage、all のいずれかになります。デフォルト値は「all」です。

Web レポートのロギングを有効にするには、以下の手順を実行します。

Windows の場合:
  1. regedit を実行します。
  2. キー HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Wow6432Node\BigFix\Enterprise Server\BESReports を表示します。
  3. LogPath という名前の新規ストリング値を作成し、この値をログ・ファイルの絶対パス名に設定します (例: C:\full_path\file.txt)。
  4. LogFileSizeLimit という名前の新しい DWORD 値を作成し、この値をログ・ファイル・サイズ (バイト単位) に設定します。推奨値は、10485760 (10 MB) 以上です。
  5. EnabledLogs という名前の新規ストリングを作成し、「all」に設定します。
  6. LogOn という名前の新規 DWORD 値を作成し、値を 1 に設定して、ロギングをオンにします。
  7. regedit を閉じます。
  8. Web レポートを再始動します。
Linux の場合:
  1. 構成ファイル /var/opt/BESWebReportsServer/beswebreports.config を開きます。
  2. 「Software\BigFix\Enterprise Server\BESReports」セクションを表示し、以下の設定を追加します。
  3. LogPath 設定を追加し、ログ・ファイルの絶対パス名に設定します。(以下参照)
    LogPath = /var/log/WebReports.log
  4. LogFileSizeLimit 設定を追加し、10485760 (10 MB) 以上の値に設定します。(以下参照)
    LogFileSizeLimit = 10485760
  5. EnabledLogs 設定を追加し、「all」に設定します。(以下参照)
    EnabledLogs = all
  6. LogOn 設定を追加し、1 に設定してロギングをオンにします。(以下参照)
    LogOn = 1
  7. ファイルを閉じます。
  8. Web レポートを再始動します。

Web レポートを次回起動すると、指定されたファイルにセッションのログが保存されます。