前提事項

BigFix を稼働するプロセスは、ご使用のネットワーク環境およびセキュリティー・ポリシーによって異なります。

本書では、標準の適用環境に焦点を当てて説明します。これは、単一の管理可能ドメイン内のワークグループおよび企業に適用されます。読みやすさと一般性のために、本書では次の制限を前提としています。

  • BigFix サーバーは、ポート 80 でインターネットに接続できます。BigFix サーバーは、プロキシーを使用するようにセットアップできます。これは一般的な構成です。詳しくは、プロキシー接続のセットアップを参照してください。別の方法として、エアー・ギャップを使用して、物理的に BigFix サーバーをインターネットの Fixlet サーバーから分離することもできます。詳しくは、「エアー・ギャップ環境でのファイルのダウンロード」を参照してください。
  • BigFix サーバーは、SQL サーバー (ローカルのサーバー・マシンに配置された SQL サーバー、または個別のリモート SQL Server に配置された SQL サーバー) にアクセスできる必要があります。
  • 各コンソール・オペレーターは、BigFix サーバーに HTTP 接続できます。
  • ネットワーク内の各 BigFix クライアント・コンピューターは、指定のポート (デフォルト・ポートは 52311 ですが、使用可能な任意のポートを指定できます) でサーバーまたはリレーに HTTP 接続できる必要があります。
  • ネットワーク内の各コンソールは、クライアントとして同じポート (デフォルト値は 52311) で、サーバーに HTTPS 接続できる必要があります。
  • BigFix のコンポーネント (サーバー、リレー、Web レポート) は、ASCII 文字だけが使用されているホスト名を持つシステムにインストールする必要があります。
  • BigFix のコンポーネントのインストール・パスで使用できるのは、ASCII 文字だけです。

これらの 1 つ以上の条件を満たしていない企業でも、現在の環境に BigFix を適用することができます。

詳しくは、『サンプルの適用シナリオ』を参照してください。

ご使用のネットワーク構成が説明したどのシナリオにも一致しない場合は、追加オプションについてサポート技術員に連絡してください。

最小の BigFix システム (サーバー、コンソール、および少数のクライアント) の最初のインストールは、約 1 時間で完了します。

システム全体をインストールする準備ができたら、効率的に実行するために、このマニュアルのクライアントおよびリレーのインストールに関するセクションに特に注意してください。

BigFix インストールのいくつかのステップは、前のステップの完了に依存しています。このため、本書では、記載されている順序に従うことをお勧めします。