サイレント・インストール

サイレント・インストールを実行する方法。

サイレント・インストールを実行するには、以下のコマンドを入力します。

./install.sh -f response_file -opt keyword=value
各部の意味は以下のとおりです。
response_file
製品をインストールするためのキーワードを格納するファイル。
keyword=value
オーバーライドする応答ファイルのキーワードの値。

BigFixサーバーをインストールする場合、またはインストールの失敗時に問題判別を実行する場合には、サイレント・モードを使用します。

注: 応答ファイルでは、キーワードのサブセット (各種のシステムに共通のキーワードなど) を指定することができます。欠落しているキーワードや無効なキーワードは、 インストール・プログラムによって要求されます。サイレント・インストールが無人で実行されるのは、必要なすべてのキーワードが応答ファイルで指定されている場合のみです。

以下のコマンドを使用して応答ファイル内のインストール・パラメーターをリダイレクトすることにより、インストール中に応答ファイルを作成できます。

./install.sh -g response_file
実動サーバーをインストールするための応答ファイルの例を以下に示します。
##BigFix GENERATED RESPONSE FILE
BES_PREREQ_INSTALL="install"
IS_EVALUATION="false"
LA_ACCEPT="true"
COMPONENT_SRV="true"
COMPONENT_WR="true"
COMPONENT_WEBUI="true"
SINGLE_DATABASE="true"
LOCAL_DATABASE="true"
BES_WWW_FOLDER="/var/opt/BESServer"
WR_WWW_FOLDER="/var/opt/BESWebReportsServer"
WR_WWW_PORT="8083"
WEBUI_PORT="443"
WEBUI_REDIRECT_PORT="80"
INSTALL_DB2="yes"
DB2_INSTANCE_NAME="db2inst1"
DB2_DAS_USERNAME="dasusr1"
DB2_FENCED_USERNAME="db2fenc1"
DB2_INSTALL_DIR="/opt/ibm/db2/V11.5"
DB2_PORT="50000"
DB2_USERS_PWD="P@$$w0rd1"
TEM_USER_NAME="MyAdmin"
TEM_USER_PWD="P@$$w0rd1"
CONF_FIREWALL="yes"
BES_SETUP_TYPE="prodlic"
USE_PROXY="true"
PROXY_HOST="PROXYHOST.mydomain.com"
PROXY_PORT="3128"
ADV_PROXY_DEFAULT="false"
PROXY_USER="hans"
PROXY_PWD="P@$$w0rd1"
PROXY_METH="basic"
PROXY_EXLIST="localhost,127.0.0.1"
PROXY_SECTUNNEL="false"
PROXY_DOWN="false"
TEST_PROXY="nofips"
BES_CERT_FILE="/TEM/license.crt"
BES_LICENSE_PVK="/TEM/license.pvk"
BES_LICENSE_PVK_PWD="P@$$w0rd1"
ENCODE_VALUE="1252"
ADV_MASTHEAD_DEFAULT="false"
BES_SERVER_PORT="52311"
ENABLE_FIPS="true"
BES_GATHER_INTERVAL="5"
INITIAL_LOCK="2"
LOCK_CONTROLLER="0"
ENABLE_LOCK_EXEMPT="false"
ENABLE_ARCHIVE_UTF8="true"
BES_LIC_FOLDER="./license"
WR_USEROOT="false"
WR_NONROOT_USER_NAME="MyNoAdmin"
評価版サーバーをインストールするための応答ファイルの例を以下に示します。
##BIGFIX GENERATED RESPONSE FILE
LA_ACCEPT="true"
IS_EVALUATION="true"
CREDENTIAL_USER_FIRSTNAME="John"
CREDENTIAL_USER_LASTNAME="Smith"
CREDENTIAL_EMAIL="john.smith@mydomain.com"
CREDENTIAL_ORG="HCL US"
SRV_DNS_NAME="DNSHOST.mydomain.com"
BES_SERVER_PORT="52311"
WR_WWW_PORT="8080"
CONF_FIREWALL="no"
DB2_INSTANCE_NAME="db2inst1"
DB2_ADMIN_USER="db2inst1"
DB2_ADMIN_PWD="P@$$w0rd1"
DB2_PORT="50000"
BES_LIC_FOLDER="/opt/iemlic"
PVK_KEY_SIZE="max"
ENCODE_VALUE="1252"
USE_PROXY="true"
ADV_PROXY_DEFAULT="false"
PROXY_USER="none"
PROXY_HOST="PROXYHOST.mydomain.com"
PROXY_PORT="3128"
TEST_PROXY="nofips"
WEBUI_PORT="443"
WEBUI_REDIRECT_PORT="80"
各部の意味は以下のとおりです。
1. 応答ファイルのキーワード

キーワード
LA_ACCEPT ご使用条件に同意します。
  • true は同意して続行します
  • false はインストールを終了します。
IS_PREREQ_CHECK 使用可能な値を以下に示します。
  • true
  • false
IS_EVALUATION インストールのタイプを指定します。
  • true は評価版のインストールを実行します
  • false は実動インストールを実行します
注: 評価版のインストールでは、拡張セキュリティー・オプションがサポートされません。この機能について詳しくは、セキュリティー構成シナリオを参照してください。
CREDENTIAL_USER ユーザー名を指定します。例:John Smith.
注: 評価版インストールの場合にのみ有効です
CREDENTIAL_USER_FIRSTNAME ユーザーの名を指定します。例:John.
注: 評価版インストールの場合にのみ有効です
CREDENTIAL_USER_LASTNAME ユーザーの姓を指定します。例:Smith.
注: 評価版インストールの場合にのみ有効です
CREDENTIAL_EMAIL ユーザーの電子メール・アドレスを指定します。例: john.smith@mycompany.com
注: 評価版インストールの場合にのみ有効です
CREDENTIAL_ORG ユーザーの組織を指定します。例:HCL US.
注: 評価版インストールの場合にのみ有効です
COMPONENT_SRV BigFix サーバー・コンポーネントをインストールするように指定します。
  • true は、サーバーおよびクライアントをインストールします
  • false は、サーバーおよびクライアントをインストールしません
COMPONENT_WR BigFix Web レポート・コンポーネントをインストールするように指定します。
  • true は Web レポートをインストールします
  • false は Web レポートをインストールしません
COMPONENT_WEBUI BigFix WebUI コンポーネントのインストールを指定します。
  • WebUI をインストールする場合: true
  • WebUI をインストールしない場合: false
SINGLE_DATABASE 後で複製するためのマスター・データベースを作成するか、適用環境で単一のデータベースのみが必要な場合。
  • true は単一のデータベースを作成します
  • false は複製したデータベースを作成します
LOCAL_DATABASE ローカルまたはリモートのデータベースを使用します。
  • true はローカル・データベースを使用します
  • false は、DB2 クライアント経由でリモート・データベースを使用します
DB2_ADMIN_USER ローカル DB2 管理ユーザーのユーザー名を指定します。すでに DB2 がインストールされている場合に限ります。
DB2_ADMIN_PWD ローカル DB2 管理ユーザーのパスワードを指定します。すでに DB2 がインストールされている場合に限ります。
DB2INST_CONFIGURE BigFix のインストール中にデータベースを構成します。
  • yes は DB2 を構成します
  • no は DB2 を構成しません
すでに DB2 がインストールされている場合に限ります。
BES_WWW_FOLDER BigFix サーバーのインストール・フォルダーを指定します。デフォルト値は /var/opt/BESServer です。
WR_WWW_FOLDER Web レポートのインストール・フォルダーを指定します。デフォルト値は /var/opt/BESWebReportsServer です。
WR_WWW_PORT Web レポートのポート番号を指定します。

デフォルト値は 8083 です (BigFix バージョン 9.5.2 をインストールし、かつ HTTPS 構成の場合)。

デフォルト値は 8080 です (BigFix バージョン 9.5 をインストールし、かつ HTTP 構成の場合)。

WR_USEROOT Web レポート・サービスを root として実行するかどうかを指定します。
  • root としてサービスを実行する場合: true
  • root 以外のユーザーでサービスを実行する場合: false
WR_NONROOT_USER_NAME Web レポート・サービスを実行するユーザーを指定します。
INSTALL_DB2 BigFix サーバーとともに DB2 をインストールします。
  • yes は DB2 をインストールします
  • no は DB2 をインストールしません
DB2_INSTANCE_NAME BigFix データベース・インスタンスの名前を指定します。デフォルト値は db2inst1 です。
注: BigFix V9.5 以降のバージョンでは、専用の DB2 インスタンス上に DB2 ユーザー名と異なる名前で製品をインストールすることができます。BES ルート・サーバーのインストールに使用する DB2 インスタンス名に空白、タブ\t、リターン\n; & | " ' < >などの特殊文字を含めることはできません。
DB2_DAS_USERNAME DB2 管理サーバー (DAS) を実行するアカウントのユーザー名を指定します。デフォルト値は dasusr1 です。
DB2_FENCED_USERNAME DB2 データベースが使用するアドレス・スペースの外部でユーザー定義関数 (UDF) およびストアード・プロシージャーを実行するために使用するアカウントのユーザー名を指定します。デフォルト・ユーザーは db2fenc1 です。
DB2_INSTALL_DIR DB2 をインストールするディレクトリーを指定します。例:/opt/hcl/db2/V10.5.
DB2_PORT DB2 のポートを指定します。デフォルト値は 50000 です。
BES_PREREQ_INSTALL 使用可能な値を以下に示します。
  • ignore
  • install
  • exit
BES_PREREQ_DB2_INSTALL 使用可能な値を以下に示します。
  • ignore
  • install
  • exit
DB2_SETUP_FILE DB2 をインストールするためのセットアップ・ファイルを指定します。例:../server_r/db2setup.
DB2_USERS_PWD DB2 ユーザーのパスワードを指定します。
TEM_USER_NAME 初期管理ユーザーを定義するための BigFix ユーザー ID を指定します。デフォルト値は IEMAdmin です。
注: 実動インストールの場合にのみ有効です。評価版インストールでは、デフォルト・ユーザーは EvaluationUser で、パスワードは DB2 インスタンス・ユーザーのパスワードです。
TEM_USER_PWD 初期管理ユーザーを定義するためのパスワードを指定します。
注: 実動インストールの場合にのみ有効です。評価版インストールでは、デフォルト・ユーザーは EvaluationUser で、パスワードは DB2 インスタンス・ユーザーのパスワードです。
CONF_FIREWALL BigFix サーバーまたはリレーがインターネットに接続できるようにファイアウォールを構成します。
  • yes はファイアウォール構成を設定します
  • no はファイアウォール構成を設定しません
BES_SETUP_TYPE 実行するセットアップのタイプを指定します。
  • authfile は、BES ライセンス認証ファイルを使用してインストールします
  • prodlic は、すでに有効である正規版ライセンスを使用してインストールします
  • masthead は、既存のマストヘッドを使用してインストールします
BES_AUTH_FILE 認証ファイルのパスを指定します。パスの例:/opt/iemlic/LicenseAuthorization.BESLicenseAuthorization.
SRV_DNS_NAME サーバーのインストール先となるマシンの DNS 名または IP アドレスを指定します。この名前はライセンスに保存され、クライアントが BigFix サーバーを識別するために使用されます。ライセンスの作成後に変更することはできません。
BES_LICENSE_PVK_PWD license.pvk ファイルのパスワードを指定します。
ENCODE_VALUE インフラストラクチャーとの通信時に使用するデプロイメント・エンコードを指定します。デフォルト値は 1252 です。
PVK_KEY_SIZE 公開鍵 (license.crt) のサイズ (ビット数) を指定します。
min
2048 ビットに対応します。
max
4096 ビットに対応します。これはデフォルト値です。
BES_LIC_FOLDER インストール時に license.crtlicense.pvk、および masthead.afxm を生成して保存するライセンス・フォルダーを指定します。/tmp/ServerInstaller_9.5-rhel/offlic などがライセンス・フォルダーの例です。
SUBMIT_LIC_REQUEST ライセンス証明書を取得するための要求を HCL に送信します。
  • yes は、このマシンからインターネット経由でライセンス証明書 (license.crt) の要求を送信し、資格情報フォルダーに保存します。
  • no は、要求をファイルに保存し、それを手動で HCL に送信します (http://support.bigfix.com/bes/forms/BESLicenseRequestHandler.html)。This method might be necessary if your deployment is isolated from the public Internet.
USE_PROXY プロキシー接続を指定して、BigFix サーバーがインストール中にインターネットに接続できるようにします。
  • true はプロキシーを設定します。
  • false はプロキシーを設定しません。
PROXY_USER プロキシーのユーザーを指定します。プロキシーが認証不要の場合は、PROXY_USERNONE に設定してください。
PROXY_PWD プロキシー・ユーザーのパスワードを指定します。
PROXY_HOST プロキシーを実行するコンピューターのホスト名を指定します。
PROXY_PORT プロキシーを実行するコンピューターのポートを指定します。
ADV_PROXY_DEFAULT デフォルトのプロキシー構成設定を受け入れます。
  • true はデフォルト値を使用します。
  • false はカスタム値を使用します。
PROXY_METH 使用可能な認証方法のセットを制限します。コンマで区切ることにより、複数の方法を指定できます。使用可能な方法を以下に示します。
  • basic
  • digest
  • negotiate
  • ntlm
デフォルトでは、プロキシーは、使用する認証方法を選択します。
PROXY_EXLIST プロキシーを経由せずにアクセスする必要があるコンピューター、ドメイン、およびサブネットワークのコンマ区切りリストを指定します。使用する構文については、プロキシー接続のサーバー上での設定を参照してください。
PROXY_SECTUNNEL プロキシーに強制的にトンネリングを試行させるかどうかを指定します。使用可能な値を以下に示します。
  • true はプロキシー・トンネリングを有効にします。
  • false はプロキシー・トンネリングを無効にします。
PROXY_DOWN BigFix 環境のすべての HTTP 通信 (ダウンストリーム通信を含む) がプロキシーを経由するかどうかを指定します。使用可能な値を以下に示します。
  • true
  • false
TEST_PROXY プロキシーへの接続をテストする必要があるかどうか、およびそのテストの方法を指定します。このステップはオプションです。使用可能な値を以下に示します。
  • nofips は FIPS を使用せずに接続をテストします。
  • fips は FIPS を使用して接続をテストします。
  • no は接続をテストしません。
BES_MASTHEAD_FILE マストヘッド・ファイルのパスを指定します。
BES_CERT_FILE ライセンス認証ファイルのパスを指定します。
BES_LICENSE_PVK 秘密鍵ファイルのパスを指定します。
ADV_MASTHEAD_DEFAULT デフォルトのマストヘッド設定を使用するかどうかを指定します。使用可能な値を以下に示します。
  • true はデフォルト値を使用します。
  • false はカスタム値を使用します。
BES_SERVER_PORT サーバーのポート番号を指定します。デフォルト値は以下のとおりです。52311
ENABLE_FIPS FIPS 140-2 に準拠した暗号を有効にするかどうかを指定します。使用可能な値を以下に示します。
  • true は FIPS を有効にします。
  • false は FIPS を無効にします。
BES_GATHER_INTERVAL 新規コンテンツが使用可能であるかどうかを確認する前に、サーバーからの通知なしでクライアントが待機する時間を指定します。使用可能な値を以下に示します。
  • 0: 15 分
  • 1: 30 分
  • 2: 1 時間
  • 3: 8 時間
  • 4: 12 時間
  • 5: 1 日
  • 6: 2 日
  • 7: 1 週間
  • 8: 2 週間
  • 9: 1 カ月
  • 10: 2 カ月
INITIAL_LOCK インストール後のすべてのクライアントの初期ロック状態を指定します。ロックされたクライアントは、どの Fixlet メッセージがそのクライアントの適用対象であるかをレポートしますが、アクションは適用しません。デフォルトでは、クライアントはロックされません。使用可能な値を以下に示します。
  • 0
  • 1
  • 2
LOCK_CONTROLLER 誰がアクション・ロック状態を変更できるかを指定します。使用可能な値を以下に示します。
  • 0: 管理権限を持つすべてのコンソール・オペレーターが、ネットワーク内の任意のクライアントのロック状態を変更することができます。これはデフォルト値です。
  • 1: ロックの制御がエンド・ユーザーに委任されます。
  • 2
LOCK_DURATION クライアントをロックする時間 (分) を指定します。
ENABLE_LOCK_EXEMPT 特定の URL をロック操作から除外する必要があるかどうかを指定します。使用可能な値を以下に示します。
  • true
  • false
EXCEPTION_URL ロック操作から除外する URL を指定します。 'http://domain' という形式を使用します。
ENABLE_ARCHIVE_UTF8 BigFix のアーカイブにファイル名を書き込む際に使用されるコード・ページを指定します。使用可能な値を以下に示します。
  • true を設定すると、ファイル名の書き込みで UTF-8 コード・ページが使用されます。
  • false を設定すると、ファイル名の書き込みで UTF-8 コード・ページは使用されません。
IS_SILENT 必須パラメーターが指定されていない場合に、メッセージを表示してインストールを強制終了します。
  • true を設定すると、必須パラメーターが指定されていない場合に、インストールが強制終了されます。
  • false を設定すると、未指定の必須パラメーターを指定するためのプロンプトが表示されます。
パラメーターが指定されていない場合、そのパラメーターに関連するインストール変数がエラー・メッセージ内に表示されます。
WEBUI_PORT WebUI のポート番号を指定します。デフォルト値は 443 です。
WEBUI_REDIRECT_PORT WebUI のリダイレクトのポート番号を指定します。デフォルト値は 80 です。