DB2 のインストールと構成

インストールする DB2 のバージョンに従い、BigFix サーバーをインストールする前に DB2 をインストールするか、または同時にインストールします。

  • DB2 V11.5 GA/11.5.4/11.5.5/11.5.6/11.5.7 Standard Edition がローカルにインストールされている場合: Standard Edition をインストールする場合は、BigFix サーバーをインストールする前に、このバージョンの DB2 をインストールする必要があります。この DB2 は、BigFix サーバーのインストール先となるローカル・ワークステーションにインストールするか、またはリモート・ワークステーションにインストールしてください。Red Hat Enterprise Linux Server 64 ビットに DB2 サーバーをインストールする方法と、そのインストール済み環境を検証する方法について詳しくは、「DB2 サーバーと IBM データ・サーバー・クライアント」を参照してください。BigFix サーバーをインストールする前に、以下に示す手順で、DB2 V11.5 GA / 11.5.4 / 11.5.5 / 11.5.6 / 11.5.7 Standard Edition がインストールされ稼働していることを確認してください。
    • DB2 V11.5 GA/11.5.4/11.5.5/11.5.6/11.5.7 Standard Edition がローカルにインストールされている場合:
      1. DB2 インスタンスが稼働していて、DB2 管理サーバーが起動していることを確認します。DB2 がデフォルトのユーザー名を使用するように設定されている場合は、以下のコマンドを実行します。
        su - db2inst1
        db2start
        exit
        
      2. また、以下のコマンドを使用して、db2sysc プロセスがアクティブであることを確認することで、DB2 インスタンスが稼働しているか検証することもできます。
        ps -ef | grep db2sysc
    • DB2 V11.5 GA/11.5.4/11.5.5/11.5.6/11.5.7 Standard Edition がリモートでインストールされている場合:
      1. BigFix サーバーのインストールを実行するワークステーションに DB2 11.5 GA/11.5.4/11.5.5/11.5.6/11.5.7 クライアントをインストールします。インストールが必要な実際の製品は IBM Data Server Client 11.5 であり、その製品 ID は「db2client」です。リモート DB2 データベースのポート (デフォルトは 50000) は、インストールを実行するワークステーションからアクセスできるポートでなければなりません。追加の DB2 構成 (リモート・データベースのカタログなど) は必要ありません。
        注:
        BigFix にリモート・データベースを使用する際は、インストール手順で以下の情報を指定してください。
        1. リモート DB2 ノード
        2. DB2 のポート番号
        3. リモート DB2 クライアントおよびリモート DB2 サーバーのローカル DB2 インスタンス所有者のユーザー名。
        重要: BES ルート・サーバーのインストールに使用する DB2 インスタンス名に

        空白、タブ (\t)、リターン (\n)、; & | " ' < >などの特殊文字を使用することはできません。

        BES ルート・サーバーのインストールに使用する DB2 パスワードに

        空白、タブ (\t)、リターン (\n)、特殊文字 ($ " ; ` など) を使用することはできません。

        DB2 クライアントをインストールするには、インストール・ウィザードを実行するか、応答ファイルを使用してサイレント・インストールを実行します。詳しくは、「IBM データ・サーバー・クライアントのインストール方法」を参照してください。
      2. リモートの DB2 で DB2 インスタンスが稼働していて、DB2 管理サーバーが起動していることを確認します。DB2 がデフォルトのユーザー名を使用するように設定されている場合は、以下のコマンドを実行します。
        su - db2inst1
        db2start
        exit
        
  • DB2 V11.5.4 Standard Edition VPC: この BigFix インストール・パッケージを使用すると、このバージョンの DB2 と BigFix サーバーを一度にインストールできます。このバンドルのインストール中に、DB2 管理ユーザー・パスワードを入力する必要があります。このパスワードを設定する場合は、ASCII 文字だけを使用してください。

    この DB2 バージョンは、一部の BigFix 製品では BigFix Linux が提供するバンドルに含まれています。

    DB2 を含む製品バンドルを使用している場合、バンドルを含むアーカイブを抽出する際に、DB2 セットアップを BigFix サーバーのセットアップ・フォルダーの横に置いたままにする必要があります。それ以外の場合は、BigFix のインストール中に DB2 セットアップの場所を指定する必要があります。

    これにより、DB2 を構成するためのすべてのステップが、BigFix サーバーのインストール・プログラムによって実行されます。

    バンドルされた DB2 セットアップで使用される設定は、db2wse_template.rsp 応答ファイルに保管されます。一部のフィールド値 <EXAMPLE> は BigFix インストーラーによって入力されます。これを編集することはお勧めしません。

    注: BigFix 10.0.0 および 10.0.1 に組み込まれている DB2 バージョンは、DB2 11.5 GA Standard Edition です。

データベース要件について詳しくは、「DB2 データベース製品のインストール要件」および「データベースの要件」を参照してください。

DB2 ライセンスの管理

一部の BigFix 製品では、DB2 11.5 GA Standard Edition VPC (仮想プロセッサー・コア) ライセンスは、Linux が提供するバンドルに付属しています。使用可能な場合、このライセンスは db2std_vpc.lic という名前で、DB2_std_vpc_license\activation バンドル・フォルダーに格納されています。

DB2 ライセンスを追加、表示、削除するには、/opt/ibm/db2/V11.5/adm/ にある db2licm ツールを使用します。

すでに所有しているライセンスに加えてこの DB2 ライセンスをアクティブ化するには、次のコマンドを実行します。

db2licm -a db2std_vpc.lic

ライセンスのステータスを確認するには、次のコマンドを実行します。

db2licm -l

既存の DB2 ライセンスを削除するには、次のコマンドを実行して、その製品 ID を確認します。

db2licm -l

その後、次のコマンドを実行します。

db2licm -r "product identifier"

トラブルシューティング: Linux への DB2 バンドルのインストールが DB2 エラー DBI1702E により失敗する

問題記述: DB2 バンドルのインストールが失敗し、次のエラーが表示されます。

DB2 ログで見つかったエラー:

詳細情報: Installing DB2, please wait ...
エラー: An error occurred while installing DB2. 
Refer to the DB2 installation log file for additional details: '/tmp/db2setup.log'
エラー: Unable to proceed with the installation of 'BigFix'. 
Refer to the installation log file '/var/log/BESInstall.log' for additional details.

/tmp/db2setup.log ファイルで見つかったエラー:

エラー: (ERROR:) DBI1702E The specified service name or port number conflicts with
existing values in the TCP/IP services file.

解決策: 次の 2 つのアクションを実行します

  1. ポート 50000、60000、60001、60002、60003 が使用されていないことを確認します。

    これを行うには、次のいずれかのコマンドの出力を調べます。

    sudo lsof -i -P -n | grep LISTEN

    sudo netstat -tulpn | grep LISTEN

  2. /etc/services ファイルを調べて、これらのポートが予約されていないことを確認します。