セル、テーブル、または戦略的セグメントからのデータの抽出

以下の手順では、抽出プロセスを使用して、入力セル (選択プロセスなど)、単一のテーブル、または戦略的セグメントからデータを取得する方法について説明します。この方法で、大量データを後続操作のために扱いやすいサイズに削減でき、これによってパフォーマンスが向上します。

始める前に

抽出プロセスを参照してください。

手順

  1. フローチャートを編集するために開きます (フローチャート・ツールバーの「編集」 をクリックします)。
  2. 抽出プロセス データ・ブロックと矢印 をパレットからフローチャートにドラッグします。
  3. オプションで、構成済みプロセス (選択プロセスなど) を入力として抽出プロセスに接続します。
  4. フローチャート内の抽出プロセスをダブルクリックします。

    「抽出プロセス構成」ダイアログ・ボックスが開きます。デフォルトでは、「ソース」タブが開いています。

  5. 「ソース」タブの「入力」リストを使用して、入力セル、テーブル、または戦略的セグメントを選択します。「選択基準」リストに、選択内容が示されます。戦略的セグメントを選択した場合、「選択基準」リストからテーブルを選択することにより、そのセグメントをテーブルに結合する必要があります。
  6. 選択するレコードを指定します。入力データ・ソースのレコードをすべて含める場合、「全レコード選択」を選択します。
  7. 選択したデータ・ソースにある ID のうちのサブセットを使用する場合は、抽出するレコードの照会を実行できるように、「条件を指定してレコード選択」を選択します。

    「式」ボックスには、「フィールド名」「演算子」「値」、および「AND/OR」というラベルが付けられた列が表示されます。

    ボタンに「テキスト・ビルダー」とある場合、「フィールド名」「演算子」「値」「AND/OR」というラベルが付いた列に入力することで、式を作成できます。

    ボタンに「ポイント & クリック」と表示されている場合、未加工の SQL を表示または編集することが可能で、「入力サポート」を使用してマクロ、演算子、およびストリング関数をリストから選択することができます。

    いずれの方法 (「テキスト・ビルダー」または「ポイントしてクリック」) でも、「選択可能なフィールド」リスト (IBM® Campaign 生成フィールドとユーザー定義フィールドを含む) からフィールドを選択することができます。

  8. 以下のようにして、選択されるレコードを決定する照会を作成します。
    1. 照会するフィールドを指定するには、「フィールド名」セルをクリックします。「選択可能なフィールド」リストが表示されます。リストが表示されない場合は、「フィールド名」セルを再びクリックします。「選択可能なフィールド」リストで、目的のフィールドが表示されるまでフィールドを展開します。使用可能なフィールドを、ダブルクリックするか、または強調表示して「使用」をクリックすることにより、選択します。
      注: 使用するフィールドを決定する際は、使用可能なフィールドを強調表示して「プロファイル」をクリックすると、そのフィールドの値のリストを表示することができます。「プロファイル」ダイアログを使用してフィールド値を確認します。詳しくは、ユーザー・データからのフィールド値のプレビューを参照してください。
      注: 使用可能なフィールドのリストが表示されているとき、照会用の変数を作成または使用する場合は、「ユーザー定義フィールド」ボタンを使用できます。詳しくは、ユーザー定義フィールドを参照してください。
    2. 「演算子」セル内をクリックして、「演算子」リストの比較演算子 (=、、、=、=、、In、Not in、Between) をダブルクリックします。
    3. 「値」セルをクリックしてから、値をダブルクリックします。値が表示されない場合は、「値」リストの「(プロファイル...)」をダブルクリックすると、「プロファイル」ダイアログが開くので、そこで値のリストから選択することができます。「値」セルをダブルクリックして、値を直接編集することもできます。
      注: 予期されるリスト (「選択可能なフィールド」「演算子」「値」「選択された式に対する操作」) が表示されない場合は、「式」領域内のセルをシングルクリックまたはダブルクリックしてみてください。
    これで、フィールド名、演算子、および値から構成される式を用意できました。
  9. 「構文チェック」をクリックして、照会の構文が正しいかどうかを確認します。構文の確認によってデータベース・サーバーに負荷がかかることはありません。
  10. 複数の式を追加して結合するには、以下のガイドラインに従います。
    1. 別の式を追加するには、「AND/OR」セルをクリックし、次に「演算子」リスト内の「AND」または「OR」をダブルクリックして、式の結合方法を指定します。
    2. フィールド名、演算子、および値で構成される、次の式を作成します。
    3. 評価の順序を制御するために括弧を追加するには、いずれかの行の「フィールド名」をダブルクリックして「選択された式に対する操作」リストを表示します。式のリストで、括弧のセットを追加するには「追加 ( )」、1 組の括弧を削除するには「削除 ( )」、選択した式内の括弧をすべて削除するには「すべてクリア ( )」をダブルクリックします。括弧を使用すると、複雑な照会を定義する場合に複数の式をグループ化することができます。例えば、(AcctType = 'Gold' AND Rank = 'A') OR NewCust = 'Yes' と AcctType = 'Gold' AND (Rank = 'A' OR NewCust = 'Yes') では意味が異なります。
    4. 選択した式の順序を変更するには、「上へ移動」または「下へ移動」をダブルクリックします。
    5. 選択した式の下に空白行を追加するには、「挿入」をダブルクリックします。
    6. 選択した式を削除するには、「削除」をダブルクリックします。
  11. オプションで、「テキスト・ビルダー」ボタンをクリックすると、ラベルが「ポイント & クリック」に変更されます。ボタンに「ポイント & クリック」と表示されている場合、未加工 SQL を表示または編集することができます。また、「式ヘルパー」を使用して、リストからマクロ、演算子、ストリング関数を選択できます。
    選択プロセス式ヘルパー
    注: キャンペーン生成フィールドと同じ名前を持つテーブル・フィールドが照会に含まれている場合は、フィールド名を修飾する必要があります。以下の構文を使用します。<table_name>.<field_name>

    関連情報については、未加工 SQL 照会の作成 を参照してください。式ヘルパーを使用した照会の作成も参照してください。

  12. 「ポイント & クリック」ボタンをクリックして、元の照会モードに戻ります。ボタンのラベルが、「テキスト・ビルダー」に戻ります。
  13. (オプション)「テスト照会」を使用して、照会が返す ID の数を調べます。

    照会のテスト中は、進行状況表示バーが表示されます。テストをキャンセルするには、進捗状況ウィンドウを閉じます。テストが終了すると、照会から返された行数が Campaign によって表示されます。

    重要: グローバル抑制およびセル・サイズ制限は、「件数確認」の数には適用されません。テスト照会は、正規化されていないデータを返す場合もあります。実行結果の正確な件数を取得するには、プロセスのテスト実行を行います。
  14. 以下に示すように、プロセスの構成を続行します。または、「OK」をクリックしてプロセス構成ダイアログを閉じ、照会式を保存します。
  15. オプションで「セル・サイズの制限」タブを使用して、実稼働実行中またはテスト実行中にプロセスで生成される ID の数を制限します。出力セル・サイズの制限を参照してください。

    「ランダム・シード」を選択した場合は、ほとんどの場合にデフォルトのシードを受け入れることができます。ランダム・シードは、IBM Campaign が ID をランダムに選択するために使用する開始点を表します。

    注: その同じランダムなレコードのセットが、その後に続く各抽出プロセスの実行で使用されます (プロセスへの入力が変更されない場合)。結果をモデリングに使用する場合、このことは重要になります。各モデルの有効性を判断するには、同じレコードのセットで異なるモデリング・アルゴリズムを比較する必要があるからです。結果をモデリングに使用しない場合は、抽出プロセスを実行するたびに異なるランダムなレコードのセットが選択されるように設定できます。これを行うには、ゼロ (0) のランダム・シードを使用します。値を 0 にすると、プロセスが実行されるたびに異なるランダムなレコードのセットが選択されます。
  16. 「抽出」タブの「ターゲット・データ・ソース」フィールドを使用して、以下のように出力場所を選択します。
    • 2 進数形式でデータを保管するには、IBM Campaign サーバーを選択します。
    • UAC_EX 接頭部が付いた固有の名前のテーブルにデータを保管するには、使用可能なデータベースを選択します。

    「候補フィールド」のリストからフィールドを選択して、「抽出フィールド」リストに追加します。フィールドの削除やフィールドの順序の変更を行う場合は、各コントロールを使用します。「抽出」タブの使用については、「抽出」タブのリファレンスを参照してください。

  17. オプションで、「ディメンション」タブを使用して既存のディメンション・テーブルを抽出テーブルに追加し、結合用のキー・フィールドを指定します。この抽出テーブルは、選択されたディメンション・テーブルのベース・テーブルになり、下流のプロセスで使用することができます。
    注: データを「IBM Campaign サーバー」に抽出する場合、「ディメンション」タブは適用されません。
  18. 「全般」タブを選択して、以下のオプションを設定します。
    1. プロセス名: 記述名を割り当てます。プロセス名は、フローチャートでボックス・ラベルとして使用されます。また、さまざまなダイアログやレポートでプロセスを識別するためにも使用されます。
    2. 出力セル名: この名前は、デフォルトで「プロセス名」と一致します。ダイアログやレポートで出力セル (プロセスが取得する ID のセット) を識別するために使用されます。
    3. (オプション) 「ターゲット・セルへのリンク」: ターゲット・セル・スプレッドシート (TCS) 内のターゲット・セルを組織で事前定義する場合は、このステップを実行します。フローチャート・プロセスの出力に事前定義のターゲット・セルを関連付けるには、「ターゲット・セルへのリンク」をクリックして、スプレッドシートからターゲット・セルを選択します。「出力セル名」および「セル・コード」が TCS から継承され、これらのフィールドの値が両方とも、リンク関係があることを示すイタリックで表示されます。詳しくは、ターゲット・セルのスプレッドシートの使用に関する説明を参照してください。
    4. セル・コード: セル・コードには標準形式があり、システム管理者によって決定されます。生成されたセル・コードは固有です。セル・コードの変更は、それが及ぼす影響を把握していない場合は行わないでください。デフォルトでは、プロセス内で作成されるセルの名前はそのプロセス名と一致します。出力セル名への変更を保存すると、「自動生成」が選択されている場合は、セル・コードが再生成されます。セル・コードを変更したくない場合は、「自動生成」のチェック・マークを外しておきます。 セル・コードの変更を参照してください。
    5. :「説明」フィールドを使用して、プロセスの目的または結果を説明します。一般的な慣行としては、選択基準またはその他の重要な情報の説明が含められます。表示モードまたは編集モードでは、フローチャート内のプロセス・ボックス上にカーソルを置くと、このフィールドの内容が表示されます。
  19. 「OK」をクリックすると、構成が保存され、閉じます。

タスクの結果

これで、プロセスが構成されました。予期される結果をプロセスが返すかどうかを確認するために、プロセスの実行をテストできます。