演算子を使用して検索照会を絞り込む方法

検索の演算子とは、単語、フィールド、日付、数値などを組み合わせて検索する場合に使用する単語または文字のことです。演算子を使用して、検索対象を絞り込むことができます。

演算子は Web の検索エンジンの場合と同じように動作します。つまり、ブール論理に基づき、強力な拡張性を備えています。

例えば、同じ文書に出てくる 2 つの単語の検索条件を作成する場合、2 つの単語間の距離、記述されているフィールド、大文字と小文字の区別などを指定することができます。さらに、1 つ目の単語を 2 つ目の単語よりも重要と指定して、1 つ目の単語を含む文書結果リスト上の方に表示されるようにすることもできます。ワイルドカードを使用すると、単語の一部だけを指定して検索することもできます。

演算子を検索に使用するには、次の表にある例の形式を使用して、検索バーのテキスト入力ボックスに入力します。

Web 形式の検索書式

Notes® の照会構文テーブルに記述される演算子は、以下に示す制限に従い、Web 形式の検索照会構文で使用することができます。

  • Web 形式の照会に正しく適用するため、演算子はすべて大文字で記述する必要があります。演算子を小文字で入力した場合 (「accrue」や「exactcase」など)、演算子ではなく検索対象の単語であると認識されます。
  • 例外として、一般演算子である AND、OR、NOT の場合は、大文字にする必要はありません。ただし、NOT は演算子ではない点に注意してください。したがって、大文字でも小文字でも NOT という単語を必要な演算子なしで単語の前に置くと、AND が追加されます。例えば、「not ibm」は「and not ibm」と見なされます。Web 照会構文では、「-」(マイナス記号) は 否定 の意味を持つ演算子です。
  • アスタリスクをワイルドカードとして使用する場合、検索語の最後に指定する必要があります。検索語の先頭や途中に指定することはできません。

Notes 照会構文

Notes® の場合、演算子は予約語として認識されます。演算子を通常のテキストとして検索する場合、例えば、Gene and Joan などの句は引用符で囲む必要があります。

Notes® の照会構文がプリファレンスとして選択されている場合は、以下に示す演算子を使用することができます。前述した例外を除き、Web 形式の照会構文でも同じ演算子を使用することができます。

1. 演算子の説明

演算子

説明と例

演算子を使用できる場所

CONTAINS

次の値を含む

=

CONTAINS 演算子の前に指定されたフィールドを、CONTAINS 演算子の後ろに指定されたテキストによって検索します。「CONTAINS」とその両脇の単語の間には空白が必要です。

[Projectname] CONTAINS top secret

[Projectname] フィールドに「top secret」という単語を含む文書が検索されます。

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IS PRESENT

IS PRESENT 演算子の前に指定されたフィールドを含む文書のうち、このフィールドがブランクではない文書だけを検索します。「IS PRESENT」とその両脇の単語の間には空白が必要です。この演算子は、特定のフィールドに何らかの値が設定されている (または何も設定されていない) 文書をすべて検索する場合に使用します。

[Subject] IS PRESENT

Subject フィールドがブランクではない文書を検索します。

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field fieldname

FIELD fieldname

[fieldname] (角カッコで囲む)

指定されたフィールドを検索します。検索対象のフィールドをフィールド名で指定する必要があります。

以下はすべて、[Projectname] フィールドに「top secret」という句を含む文書を検索する方法です。

FIELD Projectname CONTAINS top secret

field Projectname CONTAINS top secret

[Projectname] CONTAINS top secret

注: Notes® では添付ファイルは [$FILE] フィールドに保存されます。

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ただし、ビュー検索のみ

( ) [カッコ]

照会を処理する順序を指定します。照会内のカッコで囲まれた部分は、囲まれていない部分よりも先に処理されます。

(FIELD Projectname CONTAINS top secret OR FIELD Title CONTAINS tuna) AND (Field body CONTAINS cat OR Field revdate > 01/01/2004)

[Projectname] フィールドに「top secret」という単語を含むか、[title] フィールドに「tuna」を含むすべての文書が検索されます。また、[body] フィールドに「cat」を含むか、[revdate] フィールドに 01/01/2004 より大きな数字を含む文書も検索されます。

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から

AND

&

+

AND 演算子で指定された条件や語句をすべて含む文書を検索します。

cat AND dog AND fish

3 つの単語をすべて含む文書を検索します。

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ただし、「&」は無効

または

OR

|

ACCRUE

, (カンマ)

OR 演算子で指定された条件や語句のいずれかを含む文書を検索し、その条件や語句の出現数に応じて順位を付けて結果を返します。

cat OR dog OR fish

指定した単語の 1 つ以上を含む文書が検索されます。

注: 関連性に基づいてソートするには、OR より ACCRUE が効率よく動作します。

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NOT

not

!

NOT 演算子の後ろに指定した単語を含む文書を検索結果から除外します。

単語の間に NOT を入力します。

  • cat AND NOT dog 「cat」という単語を含む文書が検索されますが、その文書が「dog」も含む場合は検索結果から除外されます。
  • (cat OR dog) AND NOT (fish OR frogs 「cat」または「dog」を含む文書が検索されますが、その文書が「fish」または「frog」も含む場合は検索結果から除外されます。
  • (cat AND dog) AND NOT fish 「cat」と「dog」の両方を含む文書が検索されますが、その文書が「fish」も含む場合は検索結果から除外されます。

フィールド名の前にも NOT を指定することができます。

  • NOT [Projectname] CONTAINS top secret [Projectname] フィールドに「top secret」が含まれていない文書を検索します。

NOT は、数学記号 =、<、>、<=、>=; の後や、日付か数値の前では使用できません。

  • [date1] = NOT 12/25/2002 は適切な照会ではありません。

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指定されたテキストと正確に一致するテキストを含む文書だけを検索します。AND、OR、CONTAINS などの演算子を一般の単語として処理したい場合は、これらの演算子を引用符で囲みます。

rock and roll

「rock and roll」という句を含む文書が検索されます。

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PARAGRAPH

paragraph

PARAGRAPH 演算子の前後の単語が同じ段落内に出現する文書を検索します。その際、2 つの単語間の距離によって順位が付けられます。

car PARAGRAPH wheels

同じ段落に「car」と「wheels」を含む文書が検索され、段落内での単語同士の距離に応じて表示されます。

Notes® ビュー -

(Index sentence and paragraph breaks オプションを選択して、アプリケーションの全文索引が作成されている場合。詳しくは、「全文索引オプション」を参照してください。)

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Web ビュー/ドメイン - ×

SENTENCE

sentence

SENTENCE 演算子の前後の単語が同じ文章内に出現する文書を検索します。その際、2 つの単語間の距離によって順位が付けられます。

car SENTENCE wheels

同じ文中に「car」と「wheels」を含む文書が検索され、文中での単語同士の距離に応じて表示されます。

Notes® ビュー -

(Index sentence and paragraph breaks オプションを選択して、アプリケーションの全文索引が作成されている場合。詳しくは、「全文索引オプション」を参照してください。)

Notes® ドメイン -

Web ビュー/ドメイン - ×

?

任意の 1 文字を表すワイルドカードとして指定します。日付や数値で使用することはできません。

?one

「bone」、「cone」、「done」、「gone」など「one」で終わる 4 文字の単語が検索されます。

???ck

「stack」、「clock」、「stick」、「truck」などの単語を含む文書を検索します。「ck」で終わる単語であっても、「rack」、「rick」、「rock」などの 4 文字の単語は検索されません。

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*

任意の複数文字を表すワイルドカードとして指定します。日付や数値で使用することはできません。

*one

「bone」、「cone」、「clone」、「crone」、「done」、「drone」、「gone」、「telephone」など、文字数に関係なく「one」で終わる単語が検索されます。

また、以下のように指定することもできます。

*one*

この場合、「bone」、「cone」、「clone」、「lonely」、「phoned」、「stoned」、「pardoned」などの単語を含む文書が検索されます。

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TERMWEIGHT

termweight

検索語に重要度 (重み) を設定します。重みとして、0 から 65537 までの任意の値を設定できます。

TERMWEIGHT 25 photo or TERMWEIGHT 75 audio or TERMWEIGHT 50 video

指定した単語の 1 つ以上を含む文書が検索されます。優先順位は、「Audio」が 1 位、「video」が 2 位、「photo」が 3 位になります。Notes® の出力結果は、この重要度に応じた順序になります。TERMWEIGHT 演算子を使用して複数の単語の重要度を指定する場合、AND または OR で各単語をつなげる必要があります。

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EXACTCASE

exactcase

この演算子の後ろに指定した単語の大文字と小文字を区別して検索されます。

exactcase Apple

APPLE でも apple でもなく、Apple を含む文書が検索されます。

Notes® ビュー -

(Enabled case sensitive searches オプションを選択して、アプリケーションの全文索引が作成されている場合。詳しくは、「全文索引オプション」を参照してください。)

Notes® ドメイン - ×

Web ビュー/ドメイン - ×

= (等号記号)

< (より小さい)

> (より大きい)

<= (以下)

>= (以上)

数値または日付を検索します (数値フィールドまたは日付フィールドのみ)。

FIELD date1<12/25/98

[date1] フィールドに「12/25/98」より前の日付が含まれる文書が検索されます。

Notes® ビュー -

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Web ビュー/ドメイン - ×

- (ハイフン)

ハイフンで結ばれた単語のペアを含む文書を検索します。

full-text

full-text を含む文書が検索されます。

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Web ビュー/ドメイン -

フィールド名の特例

フィールド名の _CreationDate を使用すると、作成日付で文書を検索することができます。例えば、次のとおりです。

[_CreationDate]=1/05/2001

2001 年 1 月 5 日に作成された文書を検索します。

最終変更された日付で文書を検索するには「_RevisionDate」を使用します。例えば、次のとおりです。

[_RevisionDate]=1/05/2001 

2001 年 1 月 5 日に最終更新された文書を検索します。

これらのフィールドは文書のヘッダーにあり、文書自体にはありません。このため、[文書のプロパティ] ダイアログボックスで検索されるフィールド名のリストには含まれません。

注: 大文字の概念がない言語の場合、演算子として機能するすべての単語が演算子として扱われます。