レプリカを作成する (詳細な方法)

「新規レプリカ」コマンドを使用して、Notes® アプリケーションのレプリカを作成できます。

このタスクについて

デフォルトでは、Notes® の新しいレプリカはローカルに作成されます。ローカルアプリケーションのレプリカを作成する場合、このダイアログボックスの名前は Overwrite Replica for Application と表示されます。ソースアプリケーションが保存されている場所以外のサーバーまたは別のローカルディレクトリを指定すると、ダイアログボックス名が Create Replica for Application になります。

注: サーバー上にレプリカを作成する前に、自分がアプリケーションの ACL に管理者としてリストされていることを確認します。管理者でない場合は、作成したサーバーレプリカを削除できません。サーバーベースのアプリケーションを別のサーバーに複製しようとすると、サーバーアクセスの問題が発生する場合があります。その場合は、IBM® Domino® 管理者に支援を依頼してください。

[レプリカの作成] ダイアログボックスが開いていない場合は、複製するアプリケーションを選択するかまたは開き、[ファイル] > [複製] > [レプリカの作成] をクリックします (このコマンドを表示するには、メインメニューから [表示] > [詳細メニュー] を選択する必要があります)。

ヒント: ローカルレプリカが 1 つだけ必要な場合は、[ファイル] > [アプリケーション] > [オフラインで使用可能にする] コマンドを使用すると、レプリカの作成プロセスが簡単になります。
注: 文書を含まないレプリカは、レプリカスタブと呼ばれます。レプリカスタブを開こうとすると、IBM® Notes® によってアプリケーションが初期化されておらず、複製が必要であるというメッセージが表示されます。

レプリカを作成する場合は、すべてのレプリカに対して適用される特定のデフォルト設定が (文書と添付ファイルのサイズ、全文索引の作成、暗号化に関する全般的な制限など) ユーザーのプリファレンスにより制御されていることを覚えておいてください。

詳しくは、「複製のプリファレンス」を参照してください。

注意: メールアプリケーションのレプリカを作成する場合は、新たに作成したレプリカに対して、現在のロケーション文書の [メール] タブの [メールファイル] フィールドで指定したファイルと同じファイル名とパスを必ず指定します。異なるロケーションには、異なるメールファイル名とパスを使用できます。それぞれのロケーションで使用するレプリカで、ロケーションと同じファイル名とパスを使用していることを確認してください。詳しくは、「別のロケーションを使用する」を参照してください。

レプリカを作成するには

手順

  1. レプリカを作成するアプリケーションを開き、メニューから、[ファイル] > [複製] > [レプリカの作成] をクリックします。
    注: このコマンドを表示するには、[表示] メニューをクリックし、[詳細メニュー] を選択する必要があります。
  2. レプリカを作成するアプリケーションが Domino® サーバー上にある場合は、Notes® から [アプリケーション ApplicationName のレプリカを作成] ダイアログボックスが開きます (ApplicationName にはアプリケーション名が表示されます)。次のいずれかの操作を実行します。
    • レプリカをローカルのデータディレクトリに作成する (デフォルト) には、手順 4 に進みます。
    • レプリカをサーバー上に作成するには、[サーバー] リストでサーバーの名前を選択または入力して、[OK] をクリックします。
    • [ファイルパス] フィールドでレプリカのファイル名を変更します。ファイルパスを指定するには、フォルダアイコンをクリックして、レプリカを保存するサーバーのディレクトリを参照します。
  3. レプリカを作成するアプリケーションがローカルにある場合は、Notes® から [アプリケーション ApplicationName のレプリカを上書き] ダイアログボックスが開きます。次のいずれかの手順を実行します。
    • レプリカを Domino® サーバー上に作成するには、[サーバー] リストでサーバーの名前を選択または入力して、[OK] をクリックします。Notes® によって、ダイアログボックスの名前が [アプリケーション ApplicationName のレプリカを作成] に変わります。
    • レプリカをローカルに作成するには、[ファイルパス] フィールドでレプリカのファイル名を変更します。ファイルパスを指定するには、フォルダアイコンをクリックして、レプリカを保存するディレクトリを参照します。ファイル名やパスを変更すると、元のアプリケーションがローカルにある場合に上書きされるのを防ぐことができます。
  4. オプション: [レプリカ設定] をクリックし、次のいずれかの操作を行います。
    • [レプリカの暗号化] を選択して、リストから暗号化の種類 ([暗号化 (強)]、[暗号化 (軽)]、[暗号化 (中)]) をクリックします。
    • レプリカの全文検索を高速化するには、[全文索引の作成] を選択します。ハードディスクドライブの容量を節約する場合は、このオプションの選択を解除します。
    • レプリカにも元のアプリケーションと同じセキュリティ設定を適用するには、[アクセス制御リストのコピー] を選択したままにしておきます。別の設定を使用する場合は、このオプションの選択を解除します。このチェックボックスは、ユーザーがアプリケーション管理者以外で、なおかつアプリケーションの ACL がすべてのレプリカに一貫して適用されるよう設定されていない場合にのみ使用できます。
    • 複製のプリファレンスの設定に関係なく、[OK] をクリックしたときに新しいレプリカが作成されるようにするには、[すぐに作成する] を選択したままにしておきます。次にスケジュールされている複製が実行されるのを待つ場合は、このオプションを選択解除します。
    • このレプリカの設定 (サーバーから複製するかサーバーへ複製するか (またはその両方)、複製をどのようなスケジュールで実行するか、アプリケーション内のどの文書を複製するかなど) をカスタマイズするには、[追加の設定] をクリックします
  5. [OK] をクリックします。

タスクの結果

Notes® により、作成するローカルレプリカごとに、[履歴] フォルダのブックマークエントリとアプリケーションエントリが [複製] ページに追加されます。[複製] ページを使用すると、レプリカを更新 (複製) できます。

アクセスレベル

このタスクについて

ローカルレプリカを作成したユーザーには、Notes® によってそのレプリカの [管理者] のアクセス権が割り当てられます。ただし、サーバーにある元のアプリケーションに対して [読者] などのアクセス権しか持っていない場合は、レプリカの変更内容を複製時に元のアプリケーションに反映することはできません。

注: アプリケーションの管理者により、アプリケーションの ACL がすべてのレプリカに適用されるように設定されている場合、そのアプリケーションのレプリカを作成すると、Notes® によって元のアプリケーションに対して与えられているのと同様のアクセス権がレプリカに与えられます。例えば、アプリケーションに対して [作成者] のアクセス権を持つユーザーには、Notes® によってそのレプリカに対して [作成者] のアクセス権が与えられます。アプリケーションの ACL の詳細については、アプリケーションの管理者にお問い合わせください。