アーキテクチャー・コンポーネントの概要

BigFix システムは、さまざまなコンポーネントで構成されています。

BigFix システムには、次の主要コンポーネントが含まれます。

BigFix エージェント:

エージェントは、BigFix を使用して管理するすべてのコンピューターにインストールされます。BigFix エージェントがインストールされたコンピューターは、クライアント とも呼ばれます。これらのクライアントは、機密漏れや正しくない構成などの脆弱性を検出する Fixlet の集合にアクセスします。クライアントは、コンソールから受け取った修正アクションをサーバー経由で実行することができます。BigFix クライアントは、ユーザーによって意識されることなく実行でき、最小のシステム・リソースを使用します。

BigFix を使用すると、ユーザー入力を必要とするアクションの画面プロンプトに、管理者が応答することも可能になります。BigFix クライアントは、アップストリーム通信を暗号化できるため、機密情報が保護されます。BigFix クライアント・ソフトウェアは、Windows、Linux、Solaris、HP-UX、AIX、および Macintosh オペレーティング・システムで実行できます。

BigFix サーバー:
これは、アプリケーション・サービス、Web サーバー、データベース・サーバーなど、対話型サービスのコレクションを提供し、BigFix システムの中核を形成します。これらのサーバーは、個々のコンピューターへの情報および個々のコンピューターからの情報の流れを調整し、結果を BigFix データベースに保存します。BigFix サーバー・コンポーネントはバックグラウンドでサイレントに動作し、管理者が直接介入することはありません。またBigFix、サーバーには、組み込みの Web レポート・モジュールが搭載されており、権限があるユーザーは Web ブラウザーを通じて接続し、コンピューター、脆弱性、アクションなどに関するすべての情報を表示できます。BigFix は、複数のサーバーをサポートし、システムに確固とした冗長性を与えます。
注: Windows の場合、BigFix V10 のサーバー・コンポーネントと Web レポート・コンポーネントでは、64 ビット・アーキテクチャーだけがサポートされます。
BigFix リレー:
これによりシステムの効率性が向上します。これらのリレーによって負荷が分散されるため、各ネットワーク・コンピューターは BigFix サーバーに直接アクセスせずに済みます。数百から数千の BigFix クライアントが、ダウンロードのために 1 つの BigFix リレーを参照でき、次に、そのリレーはサーバーに対して 1 つの要求のみ行います。BigFix リレーは他のリレーにも接続できるため、さらに効率が向上します。BigFix リレーは、専用コンピューターである必要はありません。このソフトウェアは、BigFix エージェントがインストールされている Windows Server 2012、Red Hat Enterprise Linux 6、7、8、または Solaris 10 コンピューターにインストールできます。BigFix リレーをインストールするとすぐに、ネットワーク内のクライアントがそのリレーを自動的に検出して接続できるようになります。
BigFix コンソール:
これは、これらのすべてのコンポーネントを結び付け、ネットワーク内のすべてのコンピューターのシステム規模のビューを提供し、それに加えて、それらの脆弱性を示し、修正方法を提案します。BigFix コンソールを使用することで、権限があるユーザーは、フィックスを必要とする各コンピューターにそれらのフィックスを迅速かつ簡単に配布できます。このとき、ネットワーク内の他のコンピューターは影響を受けません。BigFix コンソールを実行できるコンピューターは、BigFix サーバーへのネットワーク・アクセスが可能なすべての Windows Vista (64 ビット)、Windows Server 2008 (64 ビット)、Windows 7 (64 ビット)、Windows Server 2008 R2 (64 ビット)、Windows 8 (64 ビット)、Windows 8.1 (64 ビット)、Windows Server 2012 (64 ビット)、および Windows Server 2012 R2 (64 ビット) の各コンピューターです。大規模な適用環境では、コンソールは、通常、ターミナル・サーバーや Citrix サーバーによってホストされます。
注: Windows の場合、BigFix V10 コンソール・コンポーネントは、64 ビット・アーキテクチャーのみサポートしています。