FillDB データベースのパフォーマンスの構成

DatabaseBoostLevel パラメーター

FillDB ユーティリティーには、BigFix のパフォーマンスを最適化するための DatabaseBoostLevel というパラメーターが用意されています。

Windows システムの場合:DatabaseBoostLevel パラメーターに指定できる値は、1 (有効) と 0 (無効) です。デフォルト値は 1 です。

Linux システム (フレッシュ・インストールおよびアップグレード) の場合:DatabaseBoostLevel パラメーター値は常に、「Database Boost Level」が「ON」で、maxBatchSize = 1000 です。

BigFix のパフォーマンスの向上は、BigFix が実行されている環境によって異なります。ご使用の環境に対してパフォーマンス構成を最適化するには、以下のように FillDB データベースでデータ挿入メカニズムを調整します。

  1. パフォーマンス・ログを有効にします。
    以下のストリング値を [HKLM\Software\Wow6432Node\BigFix\Enterprise Server\FillDB] レジストリーに設定します。
    "PerformanceDataPath"[REG_SZ] = "[BigFix Server folder]\FillDB\FillDBperf.log"
    
  2. FillDB サービスを再始動し、しばらくパフォーマンス・ログをモニターして、さまざまな表の「行/秒 (rows per second)」のデータベース挿入レートを記録します。
  3. DatabaseBoostLevel DWord 値をレジストリー・キー HKLM\Software\Wow6432Node\BigFix\Enterprise Server\FillDB に追加し、これを 0 に設定します。
  4. FillDB サービスを再始動し、再度しばらくパフォーマンス・ログをモニターして、さまざまな表の「行/秒 (rows per second)」のデータベース挿入レートを記録します。
  5. DatabaseBoostLevel パラメーターの新しい値を設定する前と後で挿入レートを比較します。モニター中は作業負荷のレベルを同じに保ってください。秒あたりに処理される行数が多いほど、パフォーマンスは向上します。モニター対象とする主な表は、questionresults、fixletresults、actionresults、および longquestionresults です。表あたりに処理される行数は、ご使用の環境内でのその表の重要度を示します。

DisableReplicationOfNextTables パラメーター

FillDB ユーティリティーには、 DSA インフラストラクチャーでサーバー間の WEbUI テーブルの複製を無効化するための DisableReplicationOfNextTables というパラメーターが用意されています。

Windows システムの場合: 以下の DWORD 値を [HKLM\Software\Wow6432Node\BigFix\Enterprise Server\FillDB] レジストリーに設定します。
"DisableReplicationOfNextTables"=1
Linux システムの場合:[Software\BigFix\Enterprise Server\FillDB] セクションの下の BESServer構成ファイルで、以下のパラメーターを設定します。
DisableReplicationOfNextTables=1

バージョン 9.5 パッチ 9 以降、このパラメーターは、APAR IJ05097 の影響を緩和するために使用可能です。

この設定を有効にすると、WebUI テーブルが DSA サーバー間で複製されるのを防止します。複製処理の速度が向上します。複製サーバー上で災害復旧およびフェイルオーバーが発生した場合、WebUI データを複製サーバー上で使用できなくなります。このため、このパラメーターはサポート管理下においてのみ設定することを強くお勧めします。