MongoDB

このセクションでは、HCL Sametime に MongoDB が必要な理由とデプロイメントのオプションについて説明します。

MongoDB が必要な理由

MongoDB は、永続チャット、モバイル・プッシュ通知、予約済みミーティングルームの保存に必要です。

永続チャットとは

HCL Sametime 11 はユーザーの期待通りに動作する、シンプルで直感的な永続チャット・エクスペリエンスを提供します。チャットは、デスクトップ、Web、モバイル・デバイス間でシームレスに継続されます。チャット履歴は、任意のデバイスから確認できます。複数のデバイスにログオンすると、チャットはすべてのデバイスで同期されます。

永続チャットをサポートしているクライアント

バージョン 11 クライアント

永続チャットが必要なクライアント

新しいバージョン 11 のすべての Web クライアントおよびモバイル・クライアントで MongoDB が必要です。

永続チャットをサポートしていないクライアント

バージョン 11 より前のすべてのクライアントおよび iNotes、Verse、Connections で使用されている従来の Web クライアントでは、永続チャットはサポートされていません。

データベースに保存されるデータの種類

スクリーン・ショット、絵文字、チャットのテキストがすべて保存されます。ファイル転送は保存されません。

MongoDB のデータ保管期間と設定変更

データ存続時間 (TTL) はデフォルトで 90 日で、変更可能です。

使用されるディスク・スペース

使用されるスペースは、ユーザーのログに記録されるアクティビティーによって異なります。ユーザーの行動によって合計サイズは変わります。

システム要件は?

こちらを参照してください: 『HCL Sametime® 11.6 のシステム要件

コミュニティー・サーバーに MongoDB をインストールできますか。

はい、サポートされています。ただしエンタープライズ・デプロイメントでは、専用サーバーに MongoDB をインストールすることをお勧めします。

MongoDB を Sametime コミュニティーまたは Sametime Proxy で使用できない場合、どうなりますか。

  • 永続チャットが有効になっている場合、チャットは実行できません。
  • 永続チャットが無効になっている場合、ユーザーは引き続きチャットを使用できます。

MongoDB のチャット情報はどこに保管されていますか。

Chatlogging データは、 mongod.conf 構成ファイルで指定した data/db パスに格納されます。

永続チャット機能を、チャット・ログ・コンプライアンスのチャット履歴ストアの代わりとして使用できますか。

MongoDB の永続チャット・ログは、異なるクライアント間でのユーザー・エクスペリエンスを提供するためのものです。標準的なチャット・ログ・コンプライアンス用には設計されていません。データは、テキストとして読み取りできない形式でデータベース内に保管されます。

MongoDB は HCL Sametime ミーティング・サーバーに必要ですか。

はい。ミーティング・サーバーでは、 作成済みおよび予約済みのミーティングルームを MongoDB を使って保存します。ミーティング・サーバーには MongoDB サーバーへのアクセス権が必要です。Sametime コミュニティー・サーバーと プロキシサーバーで使用される既存の MongoDB サーバー、またはミーティング・サーバー専用にデプロイされた個別の MongoDB サーバーを使用できます。ミーティング・サーバーによって作成および使用されるデータは、コミュニティー・サーバーとプロキシサーバーによって作成および使用されるデータとは無関係です。