エージェントを操作する

HCL Notes® は、エージェント (マクロともいう) を使用してタスクを自動的に実行するようプログラムできます。エージェントは、文書の管理やメールの送信などの、繰り返し発生するタスクの実行に役立ちます

不在通知メール機能は、Notes® で使用できるエージェントの例です。不在通知エージェントの詳細については、「不在通知を設定する」を参照してください。

このヘルプシステムでは、シンプルエージェントの作成について説明します。Notes® の式、LotusScript®Java を使用してより複雑なエージェントを作成する場合は、「HCL Domino® Designer ヘルプ」を参照してください。

エージェントの機能

エージェントは、ユーザーがアプリケーションで手動で実行できるアクションのほとんどすべてを実行できます。次のようなタスクを自動的に実行するには、シンプルエージェントを使用します。

  • メールへの返信
  • メールの転送
  • 文書の送信
  • アプリケーションやフォルダ間で文書をコピーする。
  • 文書の削除
  • 未読文書マークの状態を変更する。

検索オプションを使用すると、シンプルエージェントがアプリケーションの選択された文書で動作するように設定することもできます。

エージェントの動作

エージェントはアプリケーションに保存されます。作成した本人しか実行できないエージェントを個人エージェントと呼び、作成した本人以外にも実行できるエージェントを共有エージェントと呼びます。

エージェントを作成するときは、次のようなオプションを設定できます。

  • エージェントの実行時期。エージェントは、手動で実行することも、スケジュールやイベント (新規メールの受信や文書変更など) に基づいて自動的に実行されるように設定することもできます。
  • 実行する文書。エージェントの実行対象として、アプリケーションのすべての文書を指定することも、一部の文書を指定することもできます。
  • エージェントが実行するアクション。アクションをリストから選択するか、Notes® 式を使用するか、プログラミングスクリプトやプログラミング言語を使用して、アクションを作成できます。

アクセス制御リストとエージェント

エージェントは任意のローカルアプリケーションで作成、実行できますが、エージェントを作成して HCL Domino® サーバーにあるアプリケーションで実行するには、そのためのアクセス権限が必要です。アプリケーションのアクセス制御リスト (ACL) では、アプリケーションでエージェントを作成できるかどうかだけでなく、エージェントが実行できる処理や、エージェント間のやり取りの方法も決定します。