BES ルート・サーバーおよび BES リレー・サービスのデバッグ/詳細ロギングの有効化

この手順では、BigFix サーバーまたはリレーでのデバッグ/詳細ロギングを有効にして、BigFix サーバーとリレーによって実行されるアクティビティーをログに記録するための手順について説明します。

BigFix サーバーまたはリレーでデバッグ/詳細ロギング・レベルを有効にするには、以下の手順を実行します。

ロギングを有効にする方法は複数あります。BigFix コンソールを使用して BigFix クライアント設定を作成するか、それをマシン上で手動で有効化します。

Fixlet を使用したロギングの有効化

BigFix サーバーまたはリレーで詳細ロギングを有効/無効にするには、以下の BESSupport Fixlet を使用します。
  • Fixlet ID: 4595 - サーバー詳細ログの有効化
  • Fixlet ID: 4596 - 警告: サーバー詳細ログが有効になっています
  • Fixlet ID: 4776 - リレー詳細ログの有効化
  • Fixlet ID: 4777 - 警告: リレー詳細ログが有効になっています

BigFix コンソールを使用したロギングの有効化

  1. コンソールにマスター・コンソール・オペレーターとしてログインします。
  2. コンソールで BigFix サーバーまたはリレー・コンピューターを右クリックします。
  3. 「コンピューター設定の編集...」を選択します。
  4. リストを調べて、_BESRelay_Log_Verbose 設定が既に作成されているかどうかを確認します。作成済みの場合は、「編集」ボタンをクリックし、その値を 1 に変更します (有効にします)。
  5. 設定がまだ作成されていない場合には、「追加」ボタンをクリックして作成します。設定名に「_BESRelay_Log_Verbose」を入力し、設定値に「1」を入力して、詳細ロギングを有効にします。
  6. 「OK」をクリックします。「Change '_BESRelay_Log_Verbose' Setting」という名前のアクションが、BigFix サーバーまたはリレー・マシンで対象となります。
  7. アクションが正常に完了した後 (および設定が適用された後)、BES ルート・サーバー・サービスの場合には新しいロギング・レベルが有効になりますが、BigFix リレーの場合には BES リレー・サービスの再起動が必要です。タスク番号 447 に基づいてアクションを実行できます。これを行うには、BES サポート・サイトでサービスを再起動します。

レジストリーを使用した手動によるロギングの有効化 (Windows)

  1. BigFix サーバーまたはリレー・マシンにログインします。
  2. レジストリー・エディター (regedit) を開きます。
  3. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\BigFix\EnterpriseClient\Settings\Client にレジストリー・キー _BESRelay_Log_Verbose を追加します。
  4. 「Value」という名前で REG_SZ 値を作成します。
  5. 値を 1 に設定します。
  6. リレーでは、BES リレー・サービスを再始動しますが、BigFix サーバーでは必要ありません。

詳細データは、サーバーでは <BigFix_Server_Installation_Folder>\BESRelay.log ファイルに出力され、リレーでは <BigFix_Relay_Installation_Folder>\logfile.txt に出力されます。

例えば、サーバーでの <BigFix_Server_Installation_Folder>C:\Program Files (x86)\BigFix Enterprise\BES Server となります。

設定ファイルを使用した手動によるロギングの有効化 (Linux)

  1. BigFix リレー・マシンにログインします。
  2. 以下のコマンドを使用して、BESClient サービスを停止して、構成ファイルへの変更が上書きされないようにします。
    service besclient stop
  3. 構成ファイル /var/opt/BESClient/besclient.config を編集し、以下の行を追加または変更します。
    [Software\BigFix\EnterpriseClient\Settings\Client\_BESRelay_Log_Verbose]
    effective date = [Enter Current Date Time In Standard Format]
    value = 1
    有効な現在日時は、「Wed, 06 Jun 2012 11:00:00 -0700」と同様の形式にする必要があります。
  4. 以下のコマンドを使用して BESClient サービスを開始します。
    service besclient start
  5. リレーの場合は、BESRelay サービスを再開します。
    service besrelay stop
    service besrelay start
注: 変更を有効にするために、BigFix サーバーの BESRootServer サービスを再開する必要はありません。
注: 詳細データは、サーバーとリレーの両方で /var/log/BESRelay.log ファイルに出力されます。
注: 詳細ロギングを無効にするには、BigFix クライアント設定を 0 に設定します。

警告: 詳細ロギングは、ディスク・スペースおよび処理リソースを節約するために、発生している問題のトラブルシューティングに必要な時間の分だけにしておきます。大規模な環境では、長期間にわたって詳細ロギングを有効にしておくと、BES ルート・サービスのパフォーマンスが大幅に低下して、コンソールのタイムアウトやサーバー・アクティビティーのデッドロックが発生することがあります。

注: アクティブ・ログ・ファイルの他に、ローテーションされた最大 10 個のログ・ファイルが保持され、その名前は logfile.txt_0、logfile.txt_1、...、logfile.txt_9 というようになります。デフォルト値は 50*1024*1024 (52,428,800) バイトです。