プロジェクト・ファイルの命名

Ounce/Make では、このトピックで概説する規則に従って、AppScan® ソース プロジェクト・ファイルが命名されます。

  • AppScan® ソース プロジェクト・ファイルを作成する場合、Ounce/Make では、ouncemake を呼び出したディレクトリーから ouncemake がプロジェクト・ファイルを作成するディレクトリーへの相対ディレクトリー・パスを使用します。
  • ouncemake を呼び出すディレクトリーがパス名の先頭のコンポーネントになります。
  • Windows における円記号 (\) や Linux におけるスラッシュ (/) など、パスを区切る記号はすべて下線に置換されます。
  • ファイル名の長さがオペレーティング・システムの制限を超えると、Ounce/Make は、ファイル名の長さがシステムの命名規則に適合するまで、パスのコンポーネントを左側から順に削除します。
  • ouncemake をファイル・システムのルート (/c:\ など) で実行すると、ouncemakeroot.ppf という名前の AppScan® ソース プロジェクト・ファイルを作成します。

AppScan® ソース は、作成された .ppf を、ppf が表す Make ファイルの隣の場所に保存します。例えば、Ounce/Make を実行し、単一のプロジェクト・ファイルを作成すると、AppScan® ソース は、Ounce/Make の呼び出し元のディレクトリーに ppf を保存します。マルチプロジェクト・モードで作成された ppf ファイルについては、例 2: 再帰オプションを指定した場合の Ounce/Makeを参照してください。

注: ディレクトリー内に複数の Make ファイルが存在する場合、Ounce/Make がそのディレクトリー内に作成する .ppf ファイルは 1 つのみです。

例 1

この例では、パス分離文字が下線で置き換えられて作成された ppf ファイルを示します。

以下のディレクトリーから ouncemake を呼び出します。

C:\development\source

実行中に、Ounce/Make は、AppScan® ソース プロジェクト・ファイルを以下のディレクトリーに作成します。

C:\development\source\components\server

ppf ファイルの名前は source_components_server.ppf です。


プロジェクト・ファイル名

例 2

Microsoft WindowsLinux によってパスとファイルの名前が制限されます。これらのオペレーティング・システムでは、文字数は255 文字に制限されます。例 2 では、ファイル名がパスの長さの制限を超える場合の例を示します。

ユーザーが以下のディレクトリーから Ounce/Make を呼び出します。

C:\path1\path2\path3\path4\path5\development\source

実行中に、Ounce/Make は、AppScan® ソース プロジェクトを以下のディレクトリーに作成します。

C:\path1\path2\path3\path4\path5\development\source\components\server

パスの制限により、ファイル名に使用できる最大文字数が 25 文字であるとすると、生成されるファイル名は以下のようになります。

components_server.ppf