このセクションでは、Ounce/Make を使用する 3 つの方法について説明します。

例 1: オプション指定のない Ounce/Makeでは、オプションを指定しない場合の Ounce/Make の例を示します。この例では、Ounce/Make の呼び出し元ディレクトリーにある Make ファイルのみに基づいて、1 つの AppScan® ソース プロジェクト・ファイルを作成します。

例 2: 再帰オプションを指定した場合の Ounce/Makeでは、Ounce/Make を -r (再帰) オプションを指定して使用し、Ounce/Make に対して、再帰的に動作するように、また他の Make ファイルへの呼び出しをすべてたどるように指示します。

例 3: シングル・プロジェクト・オプションと再帰オプションを組み合わせた場合の Ounce/Makeでは、Ounce/Make が -r (再帰) オプションと -s (シングル・プロジェクト) オプションの両方を使用し、Ounce/Make が検出したすべての Make ファイルの再帰的な処理に基づいて、単一の AppScan® ソース プロジェクト・ファイルを作成します。

ディレクトリー構造とファイル

3 つの例ではすべて、同じディレクトリー構造とファイルを使用します。


ouncemake 実行前

この図は、ルート・ディレクトリー (/usr/source) を示しています。このディレクトリーには Make ファイルおよびソース・ファイルが含まれています。/usr/source ディレクトリーには、/usr/source/database/usr/source/server という 2 つのサブディレクトリーが含まれています。/usr/source/database ディレクトリーには、Make ファイルと SQL ファイルが入っています。/usr/source/server ディレクトリーには、Make ファイルとソース・ファイルが入っています。

この例は、3 つの Make ファイルについて以下のことを前提としています。

  • /usr/source の Make ファイルによって、/usr/source でソース・ファイルが構築され、/usr/source/database/usr/source/server で Make ファイルが呼び出されます。
  • /usr/source/database 内にある Make ファイルは、SQL ファイルをデータベースにインポートします。
  • /usr/source/server の Make ファイルによって、/usr/source/server でソース・ファイルが構築されます。