例 2: 再帰オプションを指定した場合の Ounce/Make

-r オプションを指定すると、Ounce/Make は再帰的に動作します (Make ファイルの内部に入っている他の Make ファイルへの呼び出しをたどります)。マルチプロジェクト・ファイル・モードはデフォルト・モードであるため、-r オプションを指定して使用した場合、Ounce/Make は、ソース・コードをコンパイルする Make ファイルが検出されるたびに AppScan® ソース プロジェクト・ファイルを作成します。

この例で前提になっているディレクトリー構造およびファイルの図形による説明については、ディレクトリー構造とファイルを参照してください。

コマンド

ouncemake -r

-r (再帰) オプションは、他の Make ファイルへの Make ファイル呼び出しをたどるように Ounce/Make に指示します。再帰オプションについて詳しくは、Ounce/Make コマンド構文および Make オプションの表を参照してください。

以下の図に、Ounce/Make を実行した後のディレクトリーの内容を示します。


Ounce/Make 実行後のディレクトリー構造

この例では、Ounce/Make は、AppScan® ソース プロジェクト・ファイルを /usr/source および /usr/source/server 内に作成します。/usr/source 内の Make ファイルは、/usr/source/database および /usr/source/server 内の Make ファイルを呼び出したため、 Ounce/Make は、これらの Make ファイルがソース・コードをコンパイルしたかどうかを検査済みです。

/usr/source/database 内の Make ファイルについて、Ounce/Make は、この Make ファイルがソース・コードをコンパイルしないと判定しました。このため、AppScan® ソース プロジェクト・ファイルを作成しませんでした。ただし、/usr/source/server 内の Make ファイルはそのディレクトリー内にあるソース・ファイルをコンパイルするとOunce/Make が判定したため、/usr/source/server 内のソース・ファイルに対して、AppScan® ソース プロジェクト・ファイルを生成しました。