IBM Marketing Platform のユーティリティーおよび SQL スクリプト

このセクションでは、Marketing Platform の概要を示します。 これには、すべてのユーティリティーに当てはまり、個別のユーティリティーの説明では扱われていない詳細が含まれます。

ユーティリティーの場所

Marketing Platform ユーティリティーは、Marketing Platform インストールの下の tools/bin ディレクトリーにあります。

ユーティリティーのリストと説明

Marketing Platform は、以下のユーティリティーを提供します。

  • alertConfigTool - IBM Marketing Software 製品のアラートと構成を登録します。
  • configTool - 構成設定 (製品の登録を含む) のインポート、エクスポート、および削除を行います。
  • datafilteringScriptTool - データ・フィルターを作成します。
  • encryptPasswords - パスワードを暗号化および保管します。
  • encryptTomcatDBPasswords - Tomcat アプリケーション・サーバーが内部で使用するデータベースのパスワードを暗号化します。
  • partitionTool - パーティションのデータベース・エントリーを作成します。
  • populateDb - Marketing Platform データベースにデータを設定します。
  • restoreAccess - ユーザーに platformAdminRole 役割を復元します。
  • scheduler_console_client - トリガーを listen するように構成されている IBM Marketing Software のスケジューラー・ジョブをリストまたは開始します。

Marketing Platform ユーティリティーを実行するための前提条件

以下は、すべての Marketing Platform ユーティリティーを実行するための前提条件です。

  • すべてのユーティリティーは、それらが存在するディレクトリー (デフォルトでは、Marketing Platform インストールの下の tools/bin ディレクトリー) から実行します。
  • UNIX では、ベスト・プラクティスは、Marketing Platform が配置されている アプリケーション・サーバーを実行するユーザー・アカウントと同じユーザー・アカウントでユーティリティーを実行することです。異なるユーザー・アカウントでユーティリティーを実行する場合、platform.log ファイルの権限を調整して、そのユーザー・アカウントがこのファイルに書き込めるようにします。権限を調整しないと、ユーティリティーはログ・ファイルに書き込むことができず、ツールは正しく機能しているのにエラー・メッセージが表示される可能性があります。

ユーティリティーの認証

例えば configTool などの IBM Marketing Software バックエンド・ユーティリティーのようなユーティリティーは、システム管理者が使用するように設計されており、起動するためにはホスト・サーバーへの物理アクセスを必要とします。そのため、これらのユーティリティーの認証は、UI 認証メカニズムから独立して設計されています。これらのユーティリティーへのアクセスは、Marketing Platform 管理者特権のあるユーザーが行えます。これらのユーティリティーに対するアクセスは Marketing Platform でローカルに定義され、その同じ定義に基づいて認証されることになっています。

接続の問題のトラブルシューティング

encryptPasswords を除くすべての Marketing Platform ユーティリティーは、Marketing Platform システム・テーブルと対話します。システム・テーブル・データベースに接続するために、これらのユーティリティーは以下の接続情報を使用します。この情報は、Marketing Platform のインストール時に提供される情報を使ってインストーラーによって設定されます。この情報は、Marketing Platform インストールの下の tools/bin ディレクトリーにある jdbc.properties ファイルに保管されます。

  • JDBC ドライバー名
  • JDBC 接続 URL (ホスト、ポート、およびデータベース名を含む)
  • データ・ソース・ログイン
  • データ・ソース・パスワード (暗号化)

さらに、これらのユーティリティーは、Marketing Platform のインストール済み環境の tools/bin ディレクトリーにある setenv スクリプトまたはコマンド行で設定された、JAVA_HOME 環境変数に依存しています。この変数は Marketing Platform インストーラーによって setenv スクリプトで自動的に設定されるはずですが、ユーティリティーの実行に問題がある場合は JAVA_HOME 変数が設定されていることを確認することをお勧めします。JDK は Sun バージョンでなければなりません (例えば WebLogic で入手できる JRockit JDK は不可です)。

特殊文字

オペレーティング・システムで予約文字として指定されている文字は、エスケープする必要があります。予約文字のリストおよびそれをエスケープする方法については、オペレーティング・システムの資料を参照してください。

Marketing Platform ユーティリティーの標準オプション

すべての Marketing Platform ユーティリティーで、以下のオプションを使用できます。

-l logLevel

コンソールに表示されるログ情報のレベルを設定します。オプションは、highmedium、および low です。デフォルトは low です。

-L

コンソール・メッセージのロケールを設定します。デフォルト・ロケールは en_US です。使用可能なオプション値は、Marketing Platform が翻訳されている言語に依存します。ISO 639-1 および ISO 3166 に応じて、ICU ロケール ID を使ってロケールを指定します。

-h

使用法に関する簡潔なメッセージをコンソールに表示します。

-m

このユーティリティーのマニュアル・ページをコンソールに表示します。

-v

実行の詳細をコンソールに表示します。