ターゲット・セル・スプレッドシート

各マーケティング・キャンペーンは、セグメントとオファーの視覚的な行列を提供するターゲット・セル・スプレッドシート (TCS) を持っています。TCS には、ターゲット・セルとそれに関連するオファーまたはコントロールとの関係を構築して検証する機能があります。(コントロールは、たとえオファーの資格があるとしても、オファーとコンタクトされません。)

注: ターゲット・セル・スプレッドシートを使用するには、Campaign・ターゲット・セルの管理」へのグローバル・ポリシー権限が必要です。

TCS は、ターゲット・セルごとに 1 つの行を含み、コントロール・グループを使用している場合は、対応するコントロール・セルごとに 1 行含んでいます。ターゲット・セルは、オファーが割り当てられたセルです。コントロール・セルは、オファーには適格ですが、分析の目的でオファーを受け取ることからは除外されます。コントロールは通信を受信しませんが、比較のためにターゲット・グループに対して測定が行われます。

TCS を処理する際には、トップダウンまたはボトムアップの管理アプローチを使用できます。ほとんどの組織は、次の管理方法のいずれか 1 つを使用します。

表 1. トップダウンとボトムアップの TCS の管理

トップダウン

通常、このアプローチは大規模な組織が使用し、そこではある人が TCS を作成し、別の人がフローチャートを設計します。

最初の人がターゲット・セルとコントロール・セルを含む TCS を作成します。例えば、ダイレクトメール・キャンペーン用の TCS に、次の 4 つの行が含まれるとします。10% のオファーを得るセルの行、20% のオファーを得るセルの行、10% の検証制御のための 1 つの行、20% の検証制御のための 1 つの行。

次に、フローチャート設計者が 10% および 20% のオファーと検証制御の条件を満たす ID を選択するプロセスを作成します。データ操作プロセスの出力を TCS 内の事前定義されたセルにリンクするために、フローチャート設計者は各プロセス構成ダイアログ・ボックスで「ターゲット・セルへのリンク」を選択します。

ボトムアップ

メール・リスト・プロセスまたはコール・リスト・プロセスを含むフローチャートを作成します。

フローチャートを保存すると、TCS が生成されます。TCS には、メール・リスト・プロセスまたはコール・リスト・プロセスへの入力を提供する行が、ターゲット・セルごとに 1 つ含まれます。

ボトムアップ・セルは、リンクすることも、リンク解除することもできません。リンクの概念は、トップダウン管理にのみ適用されます。

ターゲット・セル・スプレッドシートを処理しているときは、以下のガイドラインを忘れないでください。
  • リンクはセル・コードに基づくため、セルをリンクした後は、セル・コードの変更は避けてください。
  • セルのリンク解除または再リンクは、セルがコンタクト履歴に書き込んでいない限り、いつでも行うことができます。
  • コンタクト履歴を持つセルをリンク解除すると「回収」されます。回収されたセルは、再度リンクすることはできません。それらはターゲット・セル・スプレッドシートに表示されず、プロセス構成ダイアログ・ボックスで選択できません。(CampaignMarketing Operationsに統合されると、回収されたセルは引き続きターゲット・セル・スプレッドシートに表示されますが、再利用することはできません。)
重要: フローチャートと TCS に対して別のユーザーから同時に編集が加えられると、誤ったデータが保存されることがあります。この競合を回避するために、フローチャートが編集または実行されるときに TCS が編集される可能性を最小限にするビジネス・ルールを定義してください。例えば、別のユーザーが TCS でオファーの割り当てを変更しているときに、フローチャートのコンタクト・プロセスを編集しないでください。
注: CampaignMarketing Operations と統合されている場合、Marketing Operations を使用してターゲット・セル・スプレッドシートを操作できるようにする必要があります。