オーディエンス・プロセス
オーディエンス・レベルは、口座、顧客、世帯、製品、ビジネス部門など、使用するターゲット・エンティティーを定義します。オーディエンス・プロセスをフローチャートで使用して、オーディエンス・レベル間を切り替えたり、オーディエンス・レベルによって ID をフィルターで除外したりします。
オーディエンス・レベルは、テーブル・マッピング・プロセス中に管理者によって定義されます。フローチャートでオーディエンス・プロセスを使用すると、キャンペーンでターゲットにするオーディエンス・レベルを指定できます。例えば、オーディエンス・プロセスを構成して、以下の操作を行うことができます。
- 何らかのビジネス・ルールに基づいて、世帯ごとに 1 人の顧客を選択する (例えば、最も年上の男性、あるいは口座残高が最も多い人など)。
- 特定の顧客群に属するすべての口座を選択する。
- 特定の顧客群に属する、残高がマイナスの口座をすべて選択する。
- 当座預金口座を持っている人がいる世帯をすべて選択する。
- 指定された時間フレーム内に 3 回以上の購買を行った顧客を選択する。
オーディエンス・プロセスは定義された任意のテーブルから選択できるため、フローチャートの最上位プロセスとしてこのプロセスを使用して、データを最初に選択することができます。
オーディエンス・プロセスを使用するには、複数のオーディエンス・レベルが定義されている複数のテーブルで作業しなければなりません。これらのレベルは、単一のテーブルで定義され、あるレベルから別のレベルに「変換」するための関係を提供します。
- 1 つのキーがテーブルの「1 次」キーまたは「デフォルト」キーとして定義されています。(このキーは、このデータ・ソースで最も頻繁に使用されるオーディエンスを表します。)テーブルに関連付けられたデフォルト・レベルは、テーブル・マッピング・プロセス中に指定されます。テーブルのマッピングについて詳しくは、「Campaign 管理者ガイド」を参照してください。
- 他のキーは、オーディエンス・レベルの切り替えに使用可能な「代替」キーです。
オーディエンス・レベルを切り替えると、Campaign は、同じオーディエンス・レベルで定義されているデフォルト・キーを持つテーブルのみを表示します。異なるオーディエンス・レベルで定期的に作業する場合、Campaign 内で同じテーブルを複数回マップし、マップするたびに異なる 1 次/デフォルト・キーを使用することが必要になる場合があります。
オーディエンス・サイズの制限
オーディエンス・プロセスを構成する際の、1 オーディエンスごとのレコード数のデフォルト・サイズは「無制限」です。しかし、キャンペーン・フローチャートまたはプロセスのテスト実行を行う場合などに、オーディエンスのサイズを制限することもできます。
オーディエンス・サイズは任意の正整数に制限できます。オーディエンス・サイズを制限すると、適格となるレコードがランダムに選択されます。
その同じランダムなレコードのセットが、その後に続く各オーディエンス・プロセスの実行で使用されます (プロセスへの入力が変更されない場合)。結果をモデリングに使用する場合、このことは重要になります。各モデルの有効性を判断するには、同じレコードのセットで異なるモデリング・アルゴリズムを比較する必要があるからです。結果をモデリングに使用しない場合は、オーディエンス・プロセスを実行するたびに異なるランダムなレコードのセットが選択されるように設定できます。これを行うには、ゼロ (0) のランダム・シードを使用します。値を 0 にすると、プロセスが実行されるたびに異なるランダムなレコードのセットが選択されます。