Sametime ミーティング・サーバーのトラブルシューティング
HCL Sametime ミーティング・サーバーに影響する問題を診断および解決する際には、ここに記載するトラブルシューティングとログ・ツールに関する情報を参照してください。
このタスクについて
このセクションでは、さまざまなミーティング・サーバー・コンテナーとそのロールについて説明します。
これは、特定の問題について確認される特定のコンテナー・ログを理解するために重要になります。
このセクションの残りの部分では、一般的に報告される問題、問題のトラブルシューティング方法、既知の原因について説明します。
ミーティング・サーバー・イメージ
- meetings-auth.node
- meetings-recordings.node
- meetings-web
- meetings-prosody
- meetings-jicofo
- meetings-jvb
- meetings-jigasi
- meetings-jibri
- meetings-persistence
認識する必要がある重要なミーティング・イメージ
ミーティング・イメージ | 説明 |
---|---|
meetings-auth.node | nginx プロキシ経由で Sametime プロキシ・サーバーへの認証を担います。Sametime プロキシ・サーバーは、認証のために Sametime コミュニティー・サーバーに順次接続します。 |
meetings-web | nginx Web サーバー使用するフロントエンド・サーバー。 |
meetings-jvb | jitsi ビデオ・ブリッジを担います。 |
meetings-jibri | ミーティングの録画を担います。 |
meetings-persistence: | ミーティング・ルームの名前と設定を作成または取得する MongoDB 接続を担います。 |
これらのミーティング・イメージは、必要なすべてのミーティング機能をサポートするために一緒に機能します。Docker では、 docker-compose-yaml ファイルでミーティング・サーバーの構成が定義されます。ミーティング・サーバー環境の詳細は custom.env ファイルで定義されます。
ミーティング・サーバーの接続
必要なミーティング・サーバーの接続とポートを確認し、理解することが重要になります。提供されているイメージは、これらの接続とポートが強調表示されています。ミーティング・サーバーでこれらの接続がブロックまたは防止されていないか確認してください。
ミーティングに共通するインストールの問題
Q1. Docker のバージョンの確認
A1. CentOS は Docker がインストールされていますが、必須となる最新バージョンではありません。コマンド docker version
を使用して 9.03.13 を確認します。
Q2. ./install.sh を実行している場合は、docker-compose: command is not found
を受け取る。
Starting composition...
./install.sh: line 48: docker-compose: command not found
[root@meetings tmp]#
docker-compose: command is not found
を受け取った場合は、docker-compose ロケーションへのアクセス権限を持つユーザーとして実行していることを確認します。docker-compose が正しくインストールされていることも追加で確認します。詳しくは「Docker Compose のインストール 」を参照してください。
Q3. ユーザーが適切な権限を持っているどうか確認する。
A3. 以下のコマンドを実行します。docker-compose logs -f nginx
。
「許可が拒否されました」 が返された場合、ユーザーには適切な権限が付与されていません。
nginx_1 | [s6-init] making user provided files available at /var/run/s6/etc...exited 0.
nginx_1 | [s6-init] ensuring user provided files have correct perms...exited 0.
nginx_1 | [fix-attrs.d] applying ownership and permissions fixes...
nginx_1 | [fix-attrs.d] done.
nginx_1 | [cont-init.d] executing container initialization scripts...
nginx_1 | [cont-init.d] 01-set-timezone: executing...
nginx_1 | [cont-init.d] 01-set-timezone: exited 0.
nginx_1 | [cont-init.d] 10-config: executing...
nginx_1 | mkdir: cannot create directory '/config/nginx': Permission denied
nginx_1 | mkdir: cannot create directory '/config/keys': Permission denied
Q4. Sametime ミーティングのインストールに失敗します。インストールを再度実行する前に必要なものは何か。
A4. Sametime ミーティングのインストールに失敗した場合は、インストールを再度実行する前に./jitsi-config
ディレクトリーを削除してください。
ミーティング・サーバーに共通する問題
Q1. インストールは完了したが、ミーティング・ホームページにアクセスできない。
A1. Linux シェルから以下のコマンドを実行します。
docker-compose logs -f nginx
ログからのサンプル・エラー: nginx_1 | [cont-init.d] 10-config: exited 0.
nginx_1 | [cont-init.d] 10-set-server-env: executing...
nginx_1 | [cont-init.d] 10-set-server-env: exited 0.
nginx_1 | [cont-init.d] done.
nginx_1 | [services.d] starting services
nginx_1 | [services.d] done.
nginx_1 | nginx: [emerg] host not found in upstream "chat.mysametimetrial.com" in /config/nginx/meet.conf:18
nginx_1 | nginx: [emerg] host not found in upstream "chat.mysametimetrial.com" in /config/nginx/meet.conf:18
nginx_1 | nginx: [emerg] host not found in upstream "chat.mysametimetrial.com" in /config/nginx/meet.conf:18
値 SAMETIME_PROXY_HOST と値 SAMETIME_PROXY_PORT が custom.env ファイルに含まれています。これらの値は Docker コンテナーからアクセス可能である必要があります。「アップストリームにホストが見つかりません」と表示された場合は、ホストが解決可能になるように DNS を更新するか、修正してください。または docker-compose.yaml ファイルを更新して、ホスト名をローカルで解決できます。ホスト名と IP を docker-compose.yaml ファイルの nginx セクション (下部) の「extra_hosts」設定に追加します。変更を有効にするには、「docker-compose down」コマンドと「docker-compose up -d」コマンドを実行して再起動します。 または docker-compose.yaml ファイルを更新して、ホスト名をローカルで解決できます。ホスト名と IP を docker-compose.yaml ファイルの nginx セクション (下部) の「extra_hosts」設定に追加します。変更を有効にするには、 docker-compose down コマンドと docker-compose up -d コマンドを実行して再起動します。詳しくはこちらのステップ 3 を参照してください。
Q2. Sametime ミーティングのログイン・ページは成功しましたが、ログイン時にエラー・メッセージを受け取る。
- ミーティング・ポリシーが Sametime コミュニティー・サーバーで有効になっているかどうか。
- Sametime コミュニティー・サーバーで JWT シークレットが正しく有効になっているかどうか。
- JWT を変更した後に Sametime コミュニティー・サーバーとプロキシ・サーバーにログインできるかどうか。
- プロキシ・ホスト名が Docker コンテナーで予期したとおり解決中か確認してください。この場合、/user/connect 要求の nginx ログで 500 エラーが検出されます。
- ミーティング・サーバーから NGINX ログを確認します。
Q3. ミーティングに入ると、無限の「 Loading Meeting...
」を受け取る
A3. ミーティング・サーバーの jvb ログでエラーを確認します。custom.env ファイルの DOCKER_HOST_ADDRESS が正しく、ルーティング可能な IP アドレスであることを確認します。ホストが解決可能になるように DNS を更新または修正します。
- 仮想サウンド・ドライバーがインストールされていません。
- STUN サーバーに接続できません。
- ミーティング・サーバーの jvb ログを確認してください。
- ブラウザー・クライアントから HAR ファイルを取り込み、確認してください。
- ポート 10000 (docker) または 30000 (kubernetes) UDP がブロックされていないことを確認してください。
Q4. ミーティングルームを作成できない。
A4. ミーティング 11.6 リリースでは、MongoDB への接続が必要になります(リリース前のバージョンでは必要ありませんでした)。既存の MongoDB サーバーを再使用するか、ミーティング用に固有のサーバーを作成できます。
Sametime ミーティングのベストプラクティス
- root/sudo アクセスとして実行します。
- このコマンドを実行して、特定のミーティング・イメージの Docker シェルにアクセスします。
docker-compose exe <auth/jvb/nginx> /bin/sh
注: <auth/jvb/nginx> をアクセスするミーティング・イメージに置き換えます。 - Docker シェルから、ホスト・システムと異なる可能性がある DNS、ファイアウォール、その他の詳細を確認できます。
- Sametime ミーティング・サーバーを起動および停止するには Linux シェルから次のコマンドを実行します。
- 起動する場合:
docker-compose up -d
- 停止する場合:
docker-compose down
- 起動する場合:
Sametime ミーティングの問題の場合、ミーティング・サーバーのサービス/コンテナー・ログは問題によって異なります。
- ミーティング・ページのロードに失敗する場合やログインの問題が発生する場合は、関連する時間を含む NGINX ログと AUTH ログを取得します。
- ミーティング録画の問題の場合は、関連する時間を含む JVB ログと JIBRI ログを取得します。
- ミーティングのロードに関する問題または STUN の問題の場合は、関連する時間を含む JVB ログを取得します。