システム管理の機能

Domino 12.0.2 には、管理に関連する次の機能拡張が用意されています。

データベース管理

Domino Restyle
Domino Restyle を使用すると、Notes アプリケーションの UI 要素を更新して、色調整された明確なルックアンドフィールを使用できるようになります。Restyle で UI 要素のみが更新され、コードは変更されません。[Restyle オプションにアクセスするには、選択したアプリケーションまたはワークスペースのアイコンで [ファイル] > [アプリケーション] > [スタイルの変更] を選択します。
注: Restyle を使用するには、アプリケーションに対して [設計者] のアクセス権が必要です。
詳しくは、HCL Notes の資料の「Notes アプリケーション用の Domino Restyle」を参照してください。
ボリュームシャドウコピーサービス (VSS) ライターを使用したスナップショットバックアップ
Domino は、Domino のバックアップとリストアで使用するスナップショットバックアップ用のネイティブ Windows VSS ライターを提供するようになりました。VSS ライターは、アプリケーション対応 VSS スナップショット用に設計されています。詳しくは、「ボリュームシャドウコピーサービス (VSS) ライターを使用したスナップショットバックアップ」を参照してください。
全文索引作成の改善
  • 索引作成を延期する新しいオプションを使用すると、全文索引の作成が自動的に開始されないよう設定することができます。単独のデータベースの全文索引を作成および更新するを参照してください。単独のデータベースの全文索引を作成および更新するを参照してください。
  • Tika がバージョン 2.4.1 にアップグレードされました。このバージョンでは、すべてのプラットフォームの最新のセキュリティ問題が修正され、Windows、Linux、Aix に関して信頼性が大幅に向上しました。埋め込まれた添付ファイルとネストされた添付ファイルをデフォルトで除外することで、添付ファイルをフィルタリングするときの Tika のパフォーマンスも向上します。変換フィルターを使用した添付ファイルの全文索引を参照してください。
Notes クライアントでの ODS の自動アップグレード
Notes クライアントをアップグレードすると、データディレクトリ内のデータベースが最新のオンディスク構造 (ODS) ファイル形式にアップグレードされるようになりました。最新の ODS ファイル形式にアップグレードすると、パフォーマンスなどが改善されます。Notes 12.0.2 にアップグレードすると、データディレクトリ内のすべてのデータベースが ODS 55 にアップグレードされます。
  • 現在、ODS の自動アップグレードは Notes クライアントでのみ行われます。
  • 自動アップグレードにより、ODS 形式を制御するように構成された notes.ini 設定が置き換えられます。
  • 推奨されませんが、アップグレードされたクライアントを開始する前に notes.ini 設定の NSF_AlwaysUpdateODS=0 を使用して、自動 ODS アップグレードを回避できます。
詳しくは、「Domino のオンディスク構造 (ODS)」を参照してください。
サーバー文書を使用してビュー索引をデータベース外に移動する
サーバー文書の新しいタブである [NIFNSF] を使用すると、データベースビュー索引をデータベース外に移動するように構成できます。以前は、サーバーの notes.ini 設定を使用してこの機能を構成しました。この機能を有効にする Domino サーバーには、Domino 12.0.2 pubnames.ntf 設計が必要です。詳しくは、『ビュー索引をデータベース外に移動する』を参照してください。
DAOS
新しいサーバータスク DAOS Encryption Manager (daosencmgr) を使用すると、HCL Domino サーバー上の DAOS オブジェクトで一貫した暗号キーとキー強度が使用されるようにすることができます。詳しくは、「DAOS オブジェクト暗号鍵の整合性を保つ」を参照してください。

サーバーのモニター

スマートサーバースタートアップの更新
前のドロップで導入されたスマートサーバースタートアップという機能により、Domino サーバーが完全に起動し、ユーザー要求を受け入れる準備が整うまで、ユーザーはその Domino サーバーに接続できません。例えば、サーバーがクラッシュした場合、スマートサーバースタートアップにより、サーバーが完全に復旧した後でのみユーザーはそのサーバーに接続できます。更新された情報については、「スマートサーバースタートアップのモニター」を参照してください。
ライセンス・トラッキングの機能強化
資格トラッカーデータベースに保存される情報に、追跡対象サーバーでユーザーが認証された最後の日時と、ユーザーがサーバーに接続したときのプロトコルが含まれるようになりました。例については、資格のトラッキングを参照してください。

管理ツール

Keymgmt Show コマンドの機能拡張
keymgmt show nek コマンドで ALL 引数を使用することで、サーバー ID ファイル内のすべての名前付き暗号キーを表示できるようになりました。
keymgmt show nek ALL
詳しくは、「Keymgmt Show」を参照してください。