構成機能

Domino 12.0.2 には、ユーザーとサーバーの構成に関連する次の機能と機能拡張が用意されています。

ポリシー

Notes メールテキストエディターのデフォルトフォントを制御する
デスクトップポリシーで notes.ini 設定の MailEditorFontAsDefault=<fontname,fontsize> を使用すると、Notes クライアントのメールテキストエディターに使用するデフォルトのフォントを適用できます。

詳しくは、「Notes メールテキストエディターのデフォルトのフォントを制御する」を参照してください。

メール受信データベースで代替送信者機能を有効にする
メール設定ポリシーを使用して、ポリシーが適用されるメール受信データベース (共有メールファイル) のユーザーが代替アドレスからメッセージを送信できるようにします。

メール設定ポリシーから、[アクセスと代理] > [メールとカレンダーへのアクセス] をクリックします。[メールファイルの代理] セクションで [メール受信データベースの代替送信者機能の有効化] を選択します。オプションで、インターネットアドレスを自動的に使用できるようにするには、[送信者としてメール受信データベースのインターネットアドレスを自動的に使用する] を選択します。

関連情報については、メールポリシー設定文書を作成する を参照してください。

V12.0.2 Notes ワークスペースのデザインを元に戻す
HCL Notes V12.0.2 には、新しいワークスペースデザインが用意されています。これを使用しない場合は、notes.ini 設定を使用して V12.0.1 のデザインに戻すことができます。

関連情報については、V12.0.2 Notes ワークスペースのデザインを元に戻す を参照してください。

Basic 版クライアントのインターネットブラウザーとして Microsoft Edge を選択するオプション
デスクトップポリシーで Basic 版クライアントに組み込みインターネットブラウザーを指定すると、Internet Explorer は Microsoft Edge に置き換えられます。この機能を使用するには、V12.0.2 pubnames.ntf の設計が必要です。

関連情報については、デスクトップポリシーの基本設定を指定する を参照してください。

ユーザー登録

メールファイル設計の更新プロパティーがデフォルトでオン
メールアプリケーションでは、プロパティーにある[システム管理サーバーからの設計のみ更新] がデフォルトで新しくオンになっています。ユーザー登録中に指定されたユーザーのメールファイルとレプリカでは、このオプションがオンになるようになりました。これは、メールファイルとレプリカが (管理クライアントによって) フォアグランドで作成された場合も、または AdminP によってバックグラウンドで作成された場合も当てはまります。
個々のアプリケーションのオプションは、メニューコマンド [ファイル] > [アプリケーション] > [プロパティー] から、[設計] タブにて、いつでも選択解除できます

ユーザー登録のプロパティーについての詳細は、「ユーザー登録時にデフォルト設定を使用する」を参照してください。

カレンダーとスケジュール:

Microsoft 365 ユーザーの空き時間検索
Exchange Busytime Connector タスク (ExConn) では、検索が実行され、結果が返されます。そのため、HCL Notes、Verse、iNotes、Traveler ユーザーは Microsoft 365 ユーザーの空き時間検索を実行できます。詳しくは、「Microsoft 365 の空き時間検索のセットアップ」を参照してください。

ディレクトリサービス

Active Directory のパスワード同期のインストール
Active Directory パスワード同期のインストールが改善され、インストールを実行する方法としてインストールオプションの指定などが提供されます。

メッセージング

ウィルススキャン (ICAP プロトコル)
メールを配信するシステムでは、ICAP プロトコルサーバーと連携してメールメッセージの添付ファイルをスキャンしてウィルスを検出するように Domino を設定できます。ウィルススキャンを実行するには、Trend Micro Web セキュリティや McAfee Web ゲートウェイなどのサードパーティーの ICAP プロトコルサーバーが必要です。
ドメイン全体の新しい Domino データベース cscancfg.nsf により、ウィルススキャン構成が定義されます。ウィルスを含むメッセージが検出されたときに Domino で実行するアクションを定義できます。また、ウィルスを含むメッセージと添付ファイルのログを保存するための別個のデータベースもあります。オプションで、ウィルスを含むメッセージを隔離データベースに保存することを選択できます。スキャンされるメッセージの数とウィルスを含むメッセージの数をモニターするのに役立つ新しい統計が提供されます。
この機能には、実際のスキャンを実行する新しい Domino タスク mailscan が含まれます。これは Domino ルータータスクと連携して動作します。添付ファイルを含むメッセージは、mailscan で処理してから配信する必要があります。添付ファイルを含まないメッセージ、および暗号化されたメッセージは、mailscan では処理されず、直接配信されます。
スパムを減らす Domino SMTP サーバーの構成
インターネットから SMTP メッセージを直接受信する Domino サーバーは、Sender Policy Framework (SPF) プロトコルと DomainKeys Identified Mail (DKIM) プロトコルを使用してスパムを削減するように構成できます。詳しくは、「スパムを減らすための Domino SMTP サーバーの構成」を参照してください。この機能は、Windows と Linux で実行される Domino SMTP サーバーでのみサポートされます。
スパム削減チェックの結果として信頼できないと見なされるメッセージは、オプションで受信者のジャンクフォルダに送信できます。信頼できないメールを [ジャンク] フォルダに配信するを参照してください。