ビュー索引をデータベース外に移動する

ビュー索引をサーバー上の Notes データベースから分離されたビュー索引ファイル (.NDX ファイル) に移動できます。

始める前に

この機能を使用するには、データベースが ODS バージョン 51 以上である必要があります。ODS と ODS バージョンの制御については、「Domino のオンディスク構造 (ODS)」を参照してください。

ここで説明するサーバー文書内の構成フィールドは、Domino 12.0.2 で新しく導入されたものです。これらのフィールドを使用するには、構成する Domino サーバーが Domino 12.0.2 以降である必要があり、また V12.0.2 以降の pubnames.ntf 設計を使用する必要があります。

このタスクについて

この機能は大きなデータベースで役立ち、次の利点が得られます。
  • データベースのファイルサイズが小さくなり、データベースのサイズ制限に到達するのを回避できます。
  • データベースのバックアップとリストアを高速化できます。
.NDX ファイルには 1 TB の制限があります。ビューをどれだけ大きくできるかは、現実的にはアプリケーションの応答性によって、または、1 TB の .NDX ファイル制限に到達するまでに他の制限に達するかどうかによって決定されます。

手順

  1. Domino ディレクトリでサーバー文書のトランザクションログを有効にします。
  2. サーバー文書で [NIFNSF] タブをクリックし、次のフィールドに入力します。
    注: Domino 12.0.2 より前では、次の表に示すように、notes.ini 設定を使用してこの機能を構成しました。Domino 12.0.2 以降のサーバーでは、これらの設定が適用されます。サーバー文書フィールドの使用に切り替えて機能を設定する場合、それらのフィールドが以後は優先されます。
    フィールド説明
    ビュー索引を NIFNSF に保存する 分離されたビュー索引を有効にするには、[有効] を選択します。

    V12.0.2 より前に使用されていた対応する notes.ini 設定は NIFNSFEnable=1 です。

    NIFNSF ベースパス (オプション) .NDX ファイルを保存する場所を指定します。未指定の場合、ファイルは Domino データディレクトリに保存されます。明示的なパス、またはデータディレクトリからの相対パスを指定します。別のコンピュータ上にある場所を指定する場合は、その場所をローカルコンピュータにマップします。

    V12.0.2 より前に使用されていた対応する notes.ini 設定は NIFBasePath=<path> です。

    新規データベースの作成時に NIFNSF を有効にする (オプション) サーバー上で今後作成されるすべてのデータベースに対して分離されたビュー索引を有効にするには、[はい] を選択します。デフォルトは [いいえ] です。

    V12.0.2 より前に使用されていた対応する notes.ini 設定は CREATE_NIFNSF_DATABASES=1 です。

    サーバー文書内の NIFNSF 構成フィールド
  3. サーバーを再起動します。

次のタスク

すべてのデータベースを表示し、それらのデータベースで分離されたビュー索引を使用するかどうか (NIFNSF 状態 ON)、および使用する場合の .NDX ファイルサイズを示すには、次のサーバーコンソールコマンドを実行します
show dir -nifnsf
分離されたビュー索引を使用するデータベースについての情報のみを表示するには、次のサーバーコンソールコマンドを実行します。
show dir -nifnsfonly
データベースに対して分離されたビュー索引を有効にするには、次のコマンドを実行します。コマンドを実行した後、サーバーを再起動します。
load compact -c -nifnsf on <database>.nsf 

分離されたビュー索引を現在使用しているデータベースで分離されたビュー索引を無効にするには、サーバー上で次の compact コマンドを実行します。

load compact -c -nifnsf off <database>.nsf