コマンド行から JSON ファイルを事前に検証する

HCL Domino には、ワンタッチセットアップ JSON 構成ファイルを検証するための簡単なコマンド行ツールが付属しています。

ワンタッチ・セットアップ JSON 構成ファイルを有効にするには、そのファイルに有効な JSON が含まれている必要があります。また、この設定は、Domino に付属している dominoOneTouchSetup.schema.json ファイルに定義されている、ワンタッチ・セットアップ・スキーマの要件を満たしている必要があります。

ワンタッチ・セットアップ JSON 構成ファイルを検証するには、Domino に用意されている実行可能ファイル validjson (Windows の場合は validjson.exe など) を使用します。ツールを実行するには、以下のいずれかのオプションを使用します。
注: このツールは Notes アプリケーションです。このため、プログラム・ディレクトリーからコマンド・ラインを使用して実行するか、サーバー・コンソール (例えば load validjson valid.json など) から実行できます 。

ファイルに有効な JSON が含まれるかを検証する

以下のコマンドを実行します。
validjson <fileToValidate>.json
例:
validjson valid.json
成功すると、次のメッセージが表示されます。
Success - valid.json is valid
JSON 構文エラーがある場合、次のようなメッセージが表示されます。
Failed - JSON validation - invalid.json
 ==> Missing a comma or '}' after an object member. at offset 60 ["type": "first"]

ファイルに有効な JSON が含まれ、デフォルトの Domino スキーマに準拠していることを検証する

ファイルに有効な JSON が含まれており、dominoOneTouchSetup.schema.json で定義されたデフォルトのスキーマに準拠していることを検証するには、 次のコマンドを使用します。
validjson <fileToValidate>.json -default	
例:
validjson valid.json -default
成功すると、次のメッセージが表示されます。
Success - valid.json is valid with respect to schema dominoOneTouchSetup.schema.json
JSON は有効で、デフォルトの Domino スキーマに準拠していない場合は、次のようなメッセージが表示されます。
Failed - JSON validation - nonconforming.json
==>		Schema reference:   #/properties/serverSetup/properties/server/properties/type
==>		Schema keyword:     enum
==>		Document reference: #/serverSetup/server/type
==>		Likely cause: serverSetup/server/type value must be one of the allowed values

ファイルに有効な JSON が含まれ、ユーザー提供のスキーマに準拠していることを検証する

ファイルに有効な JSON が含まれ、 かつ https://json-schema.org/specification.html で詳しく説明されているスキーマ要件に準拠していることを検証するには、次のコマンドを使用します。
validjson <fileToValidate>.json <userProvidedSchema>.json