以下の説明を使用して、HCL Domino® サーバーをインストールし、その後 HCL Notes® クライアントをデプロイします。
1 つまたは複数の Domino® サーバーの新規インストールまたはアップグレードインストールを実行します。
HCL Domino® サーバーのインストールは、サーバーの導入時の最初に行います。次に、Domino サーバーのセットアッププログラムを使用してサーバーを設定します。
次の手順は、サーバーのセットアッププログラムのさまざまな使用方法を示したものです。
以降に記載する手順の中には、システムのコマンドプロンプトでコマンドの入力が求められるものがあります。
HCL Domino® は、現在の Docker ランタイムまたは Podman ランタイムで使用できるコンテナーイメージとして利用できます。このイメージには HCL Domino がプレインストールされており、ごくわずかなコマンドで Domino サーバーをコンテナーとして展開できます。
Domino® サーバーのデプロイの最初のステップは、インストール、つまりプログラムファイルをシステムのローカルドライブにコピーすることです。
Concurrent I/O (CIO) と Direct I/O (DIO) は、Domino® サーバーではサポートされません。CIO は、IBM® AIX® 5.2.0.10 に導入されたファイルシステム機能であり、拡張ジャーナルファイルシステム (JFS2) のメンテナンスレベル 01 としても知られています。この機能はリレーショナルデータベースのパフォーマンスを向上させます。
Domino® サーバーのセットアッププログラムでは、画面の指示に従って選択を行い、Domino サーバーを設定します。ドメインに最初の Domino サーバーを設定すると、Domino ディレクトリー、ID ファイル、文書からなるフレームワークが作成されます。これ以降サーバーを追加設定する場合は、このフレームワークの上に構築することになります。
サーバーのセットアッププログラム画面のフィールドに文字を入力する際に表示されるフォントとアルファベットの両方を変更できます。
自動サーバーセットアップは、単一のローカル Domino® サーバーのための、UNIX™ の機能です。自動サーバーセットアップが新規サーバーのインストールに使用された場合、サーバーのインストール完了後、サーバーセットアップが自動的に実行されます。サーバーのアップグレードの場合、インストールの完了後、サーバーは自動的に再起動します。
Domino® サーバーのプログラムファイルをサーバーにインストールした後でそのサーバーを起動すると、Domino サーバーセットアッププログラムをローカルで実行できます。サーバーセットアップログラムが、セットアッププロセスの手引きをします。
Domino® サーバーのプログラムファイルをシステムにインストールした後は、クライアントシステムまたは別の Domino サーバーを使用して、サーバーのセットアッププログラムをリモートで実行できます。Windows™ クライアントに Domino Administrator がインストールされている場合は、そのクライアントからサーバーのセットアッププログラムを実行する方が簡単です。Domino Administrator がインストールされていないクライアントからプログラムを実行するためには、Java™ Runtime Environment に加えて、インストール済みの Domino サーバーのプログラムディレクトリーにあるいくつかのファイルが必要です。
サーバーセットアッププロフィールを使用すると、サーバーを手早く設定できます。
サーバーセットアッププロフィールを使用して、Domino サーバーをセットアップできます。セットアップするサーバーから、またはクライアントシステムからプロフィールを使用できます。
サーバーセットアッププロフィールを使用すると、セットアップ画面を表示せずに Domino サーバーをサイレントでセットアップできます。サイレントセットアップは、設定中のサーバーで、またはクライアントシステムから実行できます。
ワンタッチ Domino セットアップを使用すると、サーバーの設定を簡単に行うことができます。
Domino® 認証ログは、サーバー認証と ID 情報を記録します。
追加のサーバーは、登録してからインストールと設定を行います。サーバーを登録すると、そのサーバーをシステムに追加したことになります。サーバー登録プロセスでは、Domino® ディレクトリーにサーバーのサーバー文書が作成され、サーバー ID が作成されます。サーバーの登録とインストールが済んだら、サーバーのセットアッププログラムを使用して、この新しいサーバーの Domino ディレクトリーのコピーを取得し、HTTP サービスやメール配信など、特定のサービスとタスクを実行するようにサーバーを設定します。
サーバー開始後に追加のタスクを実行できます。
サーバーコンソールで Domino® サーバーを起動します。
Domino® を Windows™ サービスとしてインストール済みの場合、Domino サーバーを起動すると、Domino をアプリケーションと Windows サービスのどちらとして開始するかを指定するように要求されます。
Domino® ディレクトリーが Instant Messaging で使用可能になっているため、Domino ディレクトリーから直接オンラインチャットを行うことができます。
Domino ベースのインフラストラクチャと連携するように IBM® WebSphere® Portal サーバーを設定するには、Domino-Portal Integration (DPI) ウィザードを使用します。
新しい Domino® リリースにアップグレードする際に Domino サーバーをアンインストールする必要はありませんが、必要であればアンインストールすることもできます。
この資料を使用して、既存の Domino® サーバーをアップグレードし、続けて Notes® クライアントを新しいリリースにアップグレードします。Domino Administrator クライアント、Domino Designer クライアントなどの追加のクライアント、組み込みの HCL Sametime® クライアントなどの追加フィーチャーやプラグインをアップグレードすることもできます。