アウトバウンドメールの送信時に Domino® が SMTP ホストを検索する方法を指定する

ルーターが送信先の SMTP システム (インターネットなど) の IP アドレスを選択する方法を指定することができます。このアドレス解決方式によってドメイン名から IP アドレスへの変換方法が決まります。

このタスクについて

アドレス解決には次の 3 つの方式があります。

  • 動的な参照のみ (DNS のみ)
  • ローカルでの参照のみ
  • 動的な参照の後、ローカルでの参照

TCP/IP でドメインネームシステム (DNS) を使用するように設定するには [DNS のみ] か [DNS 試行後、ローカル] を選びます。[DNS のみ] を選んだ場合、ルーターは DNS サーバーに照会して完全修飾ホスト名を IP アドレスにマッピングします。

[DNS 試行後、ローカル] を選んだ場合、ルーターはまず DNS サーバーに照会し、次にローカルドライブにあるファイルを調べます。このファイル (ホストファイルという) は送信先ホスト名を IP アドレスにマッピングするものです。[DNS 試行後、ローカル] オプションは DNS に設定されていない内部ホストに接続する必要がある場合に有効です。

TCP/IP でローカルホストファイルを検索するように設定するには [ローカルのみ] を選びます。このオプションを使用する場合、送信先それぞれの IP アドレスと完全修飾ホスト名をホストファイルに設定する必要があります。ホストファイルの保守管理が必要なので [DNS のみ] オプションと比べて管理に若干手間がかかります。

DNS に送信先ホスト名が設定されていない場合、ルーターはメッセージを配信不能と見なします。DNS が使用できない場合、ルーターはサーバー設定文書の [転送再試行間隔の初期値] フィールドに指定されている回数まで配信を再試行します。

手順

  1. 設定するサーバーのサーバー設定文書が既に存在することを確認します。
  2. Domino® Administrator で、[設定] タブをクリックし、[メッセージング] セクションを展開します。
  3. [設定] を選択します。
  4. 編集するサーバー設定文書を選び、[サーバー設定の編集] をクリックします。
  5. [ルーター/SMTP] タブをクリックします。
  6. [基本] タブで、[ホスト名参照] フィールドに以下のいずれかを選択し、文書を保存します。
    • [DNS のみ] - ルーターは DNS で検索してホストの IP アドレスを判別します。送信先ホストが DNS に設定されている場合にのみ SMTP 転送を実行できます。
    • [ローカルのみ] - ルーターはローカルコンピュータのホストファイルで検索してホストの IP アドレスを判別します。
    • [DNS 試行後、ローカル] - (デフォルト) ルーターは、まず DNS で検索し、DNS で見つからない場合はローカルホストファイルを調べて、ホストの IP アドレスを判別します。

タスクの結果

変更内容が有効になるのは、次にルーターの設定を更新した後です。新しい設定を直ちに有効にするには、配信設定を再ロードします。