デフォルトの形式を変更して、アウトバウンドメールに送信者のインターネットアドレスを作成する

HCL Notes® メッセージを SMTP 転送用に変換する場合、ルーターは送信者の Notes® アドレスをインターネットアドレスに置き換えます。ルーターが Notes® メッセージの [InetFrom] フィールドまたはユーザーのユーザー文書の [インターネットアドレス] フィールドから送信者のインターネットアドレスを判別できない場合、ルーターは、ユーザーの Notes® 名と HCL Domino® ドメインとインターネットドメインの情報とを組み合わせてインターネットアドレスを作成します。

送信者のインターネットアドレス作成のルールは、グローバルドメイン文書に指定します。デフォルトで、グローバルドメイン文書では次の形式のアドレスが作成されます。

First_Last/ou/org%DominoDomain@Internetdomain.TopLevelDomain

例:

Meredith_Richards/East/Renovations%Renovations@renovations.com

グローバルドメイン文書のアドレス変換の設定は、対応するグローバルドメインのサーバーから SMTP を使用して送信されるすべてのメールに適用されます。これらのメールには、ローカルインターネットドメインの受信者宛てのメッセージも外部インターネットドメインの受信者宛てのメッセージも含まれます。

ルーターは、送信者のインターネットアドレスがロケーション文書にもユーザー文書にも定義されていない場合、または Domino® ディレクトリでのアドレス参照が失敗したか無効な場合にのみ、アウトバウンドメールに対応するグローバルドメイン文書のアドレス変換設定を使用します。

必ずすべてのユーザーが標準のインターネットアドレスを使用するようにするには、各ユーザーのユーザー文書の [インターネットアドレス] フィールドに適切な値を入力します。Domino® Administrator からアクセスできるインターネットアドレスツールを使用すると、[インターネットアドレス] フィールドが現在設定されていない各ユーザー文書で一意のインターネットアドレスを作成するためのアドレス形式を指定できます。

注: グループ文書やメール受信データベースを使用して作業をしている場合、グループ文書とメール受信データベース文書に指定したインターネットアドレスは一意でなければなりません。

通常、すべてのユーザーのユーザー文書にインターネットアドレスが指定されていて、アドレス参照が常に正常に実行される場合は、SMTP アウトバウンドメッセージにアドレスが作成されることはありません。ただし、各ユーザーのユーザー文書の [インターネットアドレス] フィールドに値を入力した場合でも、アドレス参照に失敗してアドレス変換が実行される場合に必ずアドレスが適切に作成されるように、最低 1 つのグローバルドメイン文書にアドレス変換を設定します。アドレス変換が不要になるのは、きわめて例外的な場合のみです。

アウトバウンドの SMTP メールに対するインターネットアドレス検索の有効化の詳細については、関連リンクにある「ルーターがユーザー文書から送信者のインターネットアドレスを検索できるようにする」を参照してください。